「海原」ウェブサイト

ここは現代俳句同人誌「海原」のウェブサイトです。


海原

「海原」は「海程」の後継誌として、2018年9月に創刊しました。

俳句形式への愛を基本とし、俳諧自由の精神に立つ

上に記した「海原」の理念は、2018年2月に他界した金子兜太が
「海程」創刊時に打ち出した理念を継承するものです。

代 表:安西 篤
発行人:武田 伸一
編集人:堀之内 長一 副編集人:宮崎 斗士


「海原」創刊の辞   代表 安西 篤

 「海程」は二〇一八(平成三十)年七月号をもって終刊となり、引き続き新たに「海原」が九月から発足することになりました。
 いうなれば、終着駅が始発駅になるわけです。しかも終着駅で下車した方々の多くは、始発駅の乗客となるようですから、「海原」は「海程」の後継誌とみなしてよいでしょう。実際に、旧「海程」の七割以上の方々が「海原」に参加されました。
 金子先生を失った喪失感の大きさは埋めきれるものではありませんが、今や喪失の深みから立ち上がるバネのようなエネルギーが求められ、起動し始めている段階ではないでしょうか。
 「海原」発足の方針は、すでに「海程」一月号において発表され、二・三月号において「海原」の理念は「海程」創刊時のものを踏襲していくことを表明しました。即ち、①俳句形式への愛を基本とし、②俳諧自由の精神に立つことであります。これは兜太先生が海程創刊時に打ち出された理念でありますから、この原点に立って「海原」は「海程」の歴史を受け継いでいくことに他なりません。先ずは先生の衣鉢を継ぎ、今後「海原」の成長過程の中で、時代に即応した体制整備を皆さんとともに築いてゆきたいということです。
 兜太先生ご存命の頃からのご意向として、「海程」は九月まで続刊し十月から後継誌を発行する予定でした。ところが二月に兜太先生急逝の事態が生じましたため、当初予定より前倒しして七月に海程を終刊し、九月より後継誌「海原」発行の運びとなりました。これまで「海程」発行の実務をご担当頂いていた先生ご子息の眞土さんご夫妻には、心より御礼申し上げたいと存じます。
 新「海原」は主宰誌ではなく代表制とし、「海程」創刊時と同じような同人誌形式とします。当面執行部の体制は、代表・安西篤、発行人・武田伸一、編集人・堀之内長一(副編集人・宮崎斗士)のトロイカ方式で参ります。発行所は武田伸一宅となります。
 なお、執行部の諮問機関として、全国の有力同人による運営委員会を設けます。運営委員長として柳生正名を当て、具体的にはこれから内容をつめて参りますが、すでに五十六年に及ぶ「海程」の歴史的運営体制を引き継ぎつつ、新しい方針や体制刷新を逐次打ち出していくつもりです。「海原」に参加される同人会友のご協力を切にお願いしたいと存じます。
 これからの「海原」を展望した場合、「速度」の次元があると思われます。「速度」とは、今後のある一定期間内において、どれだけの努力が集約されるかの指標でもあります。差し当たり今後五年間を想定すると、これまで「海程」を支えてきた昭和世代から平成世代を中心とする世代へと移行する時期を迎えます。その時これまでの「海程」五十六年の絆が、どこまで根付いているかが問われましょう。
 私たちは、これから「兜太以後」を担っていかなければなりません。差し当たり「海原」の未来は、ポスト金子兜太五年間の帰趨が鍵を握っていると思われます。幸いにして海程人の多くは、「海程」のこれまでの絆を「海原」においても活かしたいと考えているようです。「海原」への参加意向の盛り上がりがそのことを物語っているといえましょう。この機を逃さず、「海原」の基礎固めをしてゆきたいと願っております。同人会友のお一人お一人が、何が出来るかというより、何をしないではいられないかを問われていると自覚して頂き、主体的かつ積極的なご参加ご協力を重ねてお願いする次第です。
 二〇一八年九月一日


※「海原」への入会については「入会」のページをご覧ください

※ご参考
金子兜太アーカイブ 管理人竹丸(遠藤秀子)さんによるサイト

俳句

「海原」の俳句を「海原」誌面より抄出して紹介します。

『海原』No.62(2024/10/1発行)

◆No.62 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出姫海芋ヒメカイウ無邪気に右手挙げ起立 石川青狼火取虫まわりに写真立てふえて 伊藤歩卯の花月夜母の手いつも濡れていた 伊藤幸父の日や逆光にガザの影をみる 井上俊子闇 …

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『海原』No.61(2024/9/1発行)

◆No.61 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 ミルフィーユ春愁挟んでおきました 綾田節子終活や大樹を伐って涼むかな 有村王志父の忌の辛夷あなたの強い筆圧 石川青狼父と指切半世紀前の母の日 石橋いろり雨だれは …

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『海原』No.60(2024/7/1発行)

◆No.60 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 逝けば兄なぜか善き人濃餅汁 綾田節子木の実降る木の国木の家空き家かな 有村王志初蝶を追う眼に写る戦闘機 石田せ江子春の山金属音の耳なだめ 遠藤秀子品川はクレーン …

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『海原』No.59(2024/6/1発行)

◆No.59 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 空蝉のこの反戦の形かな 有村王志不時着の私でおります青鮫忌 石橋いろり春雨を待つ間の山の微動かな 大野美代子窓光るどこかにきっと桃畑 奥山和子春雷や非常階段夜へ …

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『海原』No.58(2024/5/1発行)

◆No.58 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 地震の地をゲリラと化して鰤起し 石川和子葱刻みこんなに平凡な自由 大髙洋子黙とうが日常となり冬薔薇 奥山和子液状化現象寒灯傾ぐ家・家・家 刈田光児雪虫や音符入り …

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『海原』No.57(2024/4/1発行)

◆No.57 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 「熊の胆いあります」賛否あります 石橋いろり寒紅やたまにショートする感情 大池美木椋鳥むく去って電線弛みきったまま 大沢輝一綿虫の湿気孕んで女子校生 大西政司指 …

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狐鳴く 佐々木宏

『海原』No.57(2024/4/1発行)誌面より 第5回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その3〕 狐鳴く 佐々木宏 吹雪聞く玉音放送聞くように流氷や農耕民族おうと言う耳こゆび記憶凍傷になる順序働いて働いて畏まる姉冬 …

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古里のその古里 立川瑠璃

『海原』No.57(2024/4/1発行)誌面より 第5回海原新人賞受賞 特別作品20句 古里のその古里 立川瑠璃 古里のその古里は蜃気楼記憶の扉明ける朧に祖母がいる春三日月地平のわが身浸しつつ非人称の町角はみな花の匂い …

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ルイージの懊悩 中内亮玄

『海原』No.57(2024/4/1発行)誌面より 第5回海原賞受賞 特別作品20句 ルイージの懊悩 中内亮玄 帰り花ポケットの中に握り拳雪風巻ポケットの中に握り拳冬北斗ポケットの中に握り拳春浅きポケットの中に握り拳卒業 …

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ペンのあと 佐々木宏

『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 第5回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その2〕 ペンのあと 佐々木宏 弟と木の実漂白剤のにおい山に雪私に母さんふりました冬服やオウム出してはまた入れるセーターの裏も …

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『海原』No.56(2024/3/1発行)

◆No.56 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 カラフルな呼吸たそがれどきもみじ 石川青狼突き刺さるガザの子の「なぜ」秋夕焼 伊藤巌寒昴われは一本の藁である 稲葉千尋鵙日和蕎麦打つ男佳かりけり 大池美木夜気み …

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『海原』No.55(2024/1/1発行)

◆No.55 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 十六夜をぺったんぺったん歩く夫 綾田節子八月や忘れぬ為に石を置く 石川義倫少年老いて面の遊びの朴落葉 遠藤秀子わたくしに鰭生え雨の木下闇 大沢輝一秋風ばかり詰め …

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カーンと秋 佐々木宏

『海原』No.55(2024/1/1発行)誌面より 第5回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その1〕 カーンと秋 佐々木宏 鮭帰るいつもの場所に広辞苑過去帳は蛇の穴かも続きかもサフランはタバコ覚えたときの花カーンと秋さ …

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『海原』No.54(2023/12/1発行)

◆No.54 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 高足蟹『地球の歩き方』にっぽん 綾田節子百万のヒマワリ洗脳されている 石川青狼「うつしみは罪」とまで詠む爆心地 石川まゆみ羽根枕のような自由苔の花 遠藤秀子夜濯 …

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『海原』No.53(2023/11/1発行)

◆No.53 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 微光して老いた馬立つ薯の花 石川青狼故山夕焼けきちんと叱り叱られて 伊藤巌拓かれし村 牲として古代蓮 伊藤幸水撒いてだんだん人に戻りけり 大池美木白雨ですぼくを …

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『海原』No.52(2023/10/1発行)

◆No.52 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 夫婦という漸近線ぜんきんせんや半夏生 石橋いろり葱坊主不登校児の片ピアス 榎本愛子草城子の忌よ伏目の犀とは言い得て妙 大西健司ヒルガオのつまづきながら鳴るピアノ …

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自由作品18句「カカオの女(祝詞橋)」大西健司

『海原』No.51(2023/9/1発行)誌面より ◆自由作品18句 カカオの女(祝詞橋) 大西健司 〈カカオ句会の奥伊勢吟行会は先達奥山甲子男氏の蛇淵庵をお借りしての句会からスタートした〉 甲子男忌や人影の濃き祝詞橋対 …

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『海原』No.51(2023/9/1発行)

◆No.51 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 ブランコ天辺街のさみしき岬 伊藤道郎竹皮を脱ぐや刺客の潜みいる 大池美木くずおれる戦後の形はや暮春 大髙宏允春日遅々ゴリラのように坐つている 大西宣子芍薬や男ひ …

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『海原』No.50(2023/7/1発行)

◆No.50 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 柿の木に梯子の架かったまま空き家 有村王志舐めてみたよ春耕あとの黒き土 伊藤幸鉄線花背凭れのない椅子の暮し 井上俊子ムツゴロウ少し居眠りしたそうだ 大髙宏允樹木 …

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哀悼 中村ヨシオ 植田郁一

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より ◆特別作品15句 哀悼 中村ヨシオ 植田郁一 味噌麹まるで月面つぶらな瞳生まれ育った紀州の海よ背は竜神麹に育てられし慈顔温顔九代目紀伊水道霧の三叉路灯の五叉路出船入船天 …

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『海原』No.49(2023/6/1発行)

◆No.49 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 ブチャは雪焦げた戦車と痩せた犬 綾田節子二月二十日檄文のような星屑 石川青狼掌の皺を深めて母が手毬巻く 石田せ江子百歳は八合目なり富士初日 伊藤巌杜中がシンセサ …

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路地灯り 大西健司

『海原』No.48(2023/5/1発行)誌面より ◆自由作品20句 路地灯り 大西健司 熟柿啜るは真人間なるエセ詩人流木焼べ浜の男の新ばしり開戦日湯呑みに酒を注いでおり真珠塩と看板寒の道戻るお国訛りの潮風ここは牡蠣の海 …

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『海原』No.48(2023/5/1発行)

◆No.48 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 横丁の昭和は剥がれ霙鍋 石橋いろり言葉とう感情の波野水仙 故・伊藤雅彦ベンチにひとり極月の忘れもの 伊藤道郎「おいでるかい」三河弁の初客 井上俊一芽出づる亡き妻 …

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春の色 望月士郎

『海原』No.47(2023/4/1発行)誌面より 第4回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その3〕 春の色 望月士郎 みずいろの今から春を描く絵具啓蟄の赤い「家庭の医学」かなキューピーにももいろの影告知祭青しとは白木 …

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『海原』No.47(2023/4/1発行)

◆No.47 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 咆哮の君ら白紙を冬の日に 石川青狼「もういい」と点滴の兄冬紅葉 榎本愛子母さんは百合鴎そう新種です 大沢輝一ジェラシーの薄くなるまで葱刻む 奥村久美子余命という …

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『海原』No.46(2023/3/1発行)

◆No.46 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 榠樝の実落ちて居場所のなかりけり 伊藤幸よう来たか秩父木枯吹き合う笛 植田郁一フェイスシールド色鳥は純な球 大沢輝一よう咲いたと白山茶花に一献 大谷菫神送りアン …

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ヨロコブコロヨ 望月士郎

『海原』No.46(2023/3/1発行)誌面より 第4回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その2〕 ヨロコブコロヨ 望月士郎 吾が妹を摘み草組みつ思い川詫び景へ椿は奇抜平家琵琶水張りて春田の垂は照り弾み涅槃西風釈迦の …

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野の指とまれ 川田由美子

『海原』No.46(2023/3/1発行)誌面より 第4回海原賞受賞 特別作品20句 野の指とまれ 川田由美子 ちちははの形代として朝の虫階きざはしが好きで穂草に生まれけり押印のよう帰燕気流と擦れちがう古代的近未来的樗の …

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ウルトラマン商店街 大池桜子

『海原』No.46(2023/3/1発行)誌面より 第4回海原新人賞受賞 特別作品20句 ウルトラマン商店街 大池桜子 ウルトラマン商店街や冬ざるるわたくしのそっくりさんがいる二月とんかつ屋いつもの席が春隣ドーナツに並ん …

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モナリザの姉 望月士郎

『海原』No.45(2023/1/1発行)誌面より 第4回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その1〕 モナリザの姉 望月士郎 風光りピカソの青とすれちがうモネの絵に絵具を見てる春愁海市にてビーナスの腕ニケの首ルノアール …

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『海原』No.45(2023/1/1発行)

◆No.45 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出鰯雲君の御託は聞くとしよう 綾田節子禁断のアラート穴に這入る蛇 石川青狼うすもみじ花屋のオジサンに嫁がきた 伊藤幸悼む夜を流星の弧のさしこめる 伊藤道郎風鳴りの丘 …

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『海原』No.44(2022/12/1発行)

◆No.44 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 白絣今のわたしに出会った日 綾田節子かなしいほど鶴見る老々介護かな 有村王志民喜・三吉・あれはあつゆき雲の峰 伊藤巌終活の写真に埋もれ夜の秋 伊藤雅彦草の花なら …

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『海原』No.43(2022/11/1発行)

◆No.43 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 結界とは問われて默す餘花の雨 阿木よう子蔓手毬記憶の向こうはいつも雨 伊藤幸父の日や全ては母を経由して 伊藤雅彦帰るさのタトゥーのサーファー海に礼 榎本愛子胸襟 …

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『海原』No.42(2022/10/1発行)

◆No.42 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 母の日をモナリザのよう手を組んで 綾田節子戦記のごと蛍のむくろ一つ置く 大西健司沖縄忌ジュゴン黙って消えにけり 岡崎万寿山桜桃記憶の外の負の記憶 奥山和子老いは …

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『海原』No.41(2022/9/1発行)

◆No.41 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 今生の別れはライン 薄翅蜉蝣 石橋いろり遠く住む姉 障子明りが救いです 泉尚子麦秋や爪弾く禁じられた遊び 大髙洋子卯の花腐し爪の小さな家系かな 奥山和子肖像画遺 …

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『海原』No.40(2022/7/1発行)

◆No.40 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 斑雪老婆焦土に国旗挿し 綾田節子キュンです。咲き初めしつるバラ 石橋いろり出来ぬこと幾つも増えてクロッカス 伊藤巌リハビリの綾取り縺れ日脚伸ぶ 榎本愛子麦秋と青 …

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『海原』No.39(2022/6/1発行)

◆No.39 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出冬帽子ムーミンパパのお古だな 綾田節子曽祖母の夜咄締めは「生き過ぎた」 石川まゆみムンクの叫び凍滝と言えないか 伊藤道郎生き切ったいや生き切れず金魚玉 宇田蓋男サ …

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『海原』No.38(2022/5/1発行)

◆No.38 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 胎動を撫でて小声の福は内 石橋いろりガスタンク球体の羽化寒の月 市原正直開戦日漬物石が見当たらぬ 伊藤雅彦未来図ノ谺ノヨウニ冬木影 伊藤道郎着ぶくれてマスクのな …

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『海原』No.37(2022/4/1発行)

◆No.37 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 長命の虎の巻其の二猫じゃらし 綾田節子羽後残照見開き悼武藤鉦二兄ひと言夜の灯 有村王志冤罪は小さな箱の中粉雪 泉陽太郎欠礼のはがきガラスに点る顔 市原正直野仏の …

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雪 大沢輝一

『海原』No.37(2022/4/1発行)誌面より 第3回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その3〕雪 大沢輝一 切切と雪に雪降り潟泊り霏霏と雪鴉よ白くなりなさい雪のメモ解読しない潟の人冬の潟ごっつんこする硬い風寒い潟 …

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沸騰 大沢輝一

『海原』No.36(2022/3/1発行)誌面より 第3回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その2〕 沸騰 大沢輝一 冬の鳥作業衣のごと雨の中冬鳥に生まれてそして潟は潟冬の鳶なんども空にぶつかって鴉からす雪風咥え啼けぬ …

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ピロピロ笛 鳥山由貴子

『海原』No.36(2022/3/1発行)誌面より 第3回海原賞受賞 特別作品20句 ピロピロ笛 鳥山由貴子 永遠の花野に軋む観覧車左手が生む詩つぎのページに冬青の実落し穴少し欠けてる冬の月やさしさと赤いセーターちくちく …

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『海原』No.36(2022/3/1発行)

◆No.36 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 冬山のようななりしてお父さん 伊藤歩覚束なく逝く夫照らせ石蕗の花 榎本愛子綿虫が静かに降るよ名を呼ばれ 大池美木銀杏大樹兄サが降りてきそうな日 大沢輝一冬の雷不 …

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『海原』No.35(2022/1/1発行)

◆No.35 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出榠樝の実だけを並べて無聊です 伊藤雅彦鶏頭の紅蓮私にも黙秘権 榎本愛子十月の水動かずにひとの影 大池美木鶴来るカタカナで鳴く父連れて 奥野ちあき木霊かなフォークソ …

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『海原』No.34(2021/12/1発行)

◆No.34 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出今朝の秋シャインマスカットの水光 石橋いろり顔のないマネキン運ぶ敗戦忌 大沢輝一八月のにんげんとして喉鳴らす 大髙宏允一人居の箸置替えて涼新た 加藤昭子訃報あり金 …

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にこっと秋 大沢輝一

『海原』No.35(2022/1/1発行)誌面より 第3回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その1〕 にこっと秋 大沢輝一 蔵の壁とんぼが寄って旗つくる川端のひとなつっこい赤蜻蛉原子炉の構造的な曼珠沙華蕎麦の花残り湖底 …

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『海原』No.33(2021/11/1発行)

◆No.33 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出花氷含み笑いをYESという 綾田節子手編み物ばかりの遺品昭和の日 有村王志木洩れ日にひとり影踏み自粛の子 伊藤巌枯草を敷く移植葱梅雨籠る 江井芳朗苔の花たっぷりと …

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『海原』No.32(2021/10/1発行)

◆No.32 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 ラベンダー不意打ちの別れのことば 石橋いろりかき氷昼を白しと記すとき 伊藤淳子缶ビール生きた気もせず死ぬ気もせず 植田郁一花盛り本日人間休みます 大沢輝一青嵐肺 …

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『海原』No.31(2021/9/1発行)

◆No.31 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 寂しさとう頑固のひとつ冬の岩 有村王志五月雨は映画のあとのよそよそしさ 泉陽太郎空気からからだ引き上げ春の蠅 伊藤歩三密の表面張力 花は葉に 伊藤幸眠る間まも沼 …

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『海原』No.30(2021/7/1発行)

◆No.30 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 晩年とは風を聴くこと西行忌 赤崎ゆういち諸葛菜土鈴ですか山鳩ですか 石橋いろり籠り居に日毎彩さす木瓜の花 泉尚子ミャンマーよ「ビルマの竪琴」祈るなり 岡崎万寿花 …

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『海原』No.29(2021/6/1発行)

◆No.29 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 「昭和史」の日々生きて来し龍の玉 伊藤巌節目なき痛哭を負う三月十一日 宇川啓子狐火の麓より湧く被曝村 江井芳朗三月の孤独汽船の影となり 大池美木酢のごとき日日に …

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『海原』No.28(2021/5/1発行)

◆No.28 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 元朝をパンチで交わす吾家かな 綾田節子編み方の緩き八十路の冬帽子 石川和子ひとりという人の気配や藪柑子 伊藤淳子人の声波紋となれり紅葉狩り 内野修掌に新米転げ復 …

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九十九王子 大西健司

『海原』No.28(2021/5/1発行)誌面より ◆自由作品20句 九十九王子 大西健司 讃岐の人狐火の杜目指しけり憂国や熊野中辺路木守柿草の罠冷たく滝尻王子かな野長瀬一族の山茶花は赤奥熊野萍紅葉に心寄せつつ木橋過ぐ木 …

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春愁ふふっと 桂凜火

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より ◆自由作品20句 春愁ふふっと 桂凜火 気仙沼牡蠣語を話す牡蠣漁師孕鹿暮れる東国うす青したましいの在りどころ探す鹿の舌なすび蒔く土を優しく膨らます輪郭なき春 靴紐堅結び …

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眼差し 三枝みずほ

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より ◆第2回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その3〕 眼差し 三枝みずほ どのこゑも遠し青き空ひとつ石ころがほろほろ零れ春の川さてもまたあなたの春野さまよへり蛇穴を出て …

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『海原』No.27(2021/4/1発行)

◆No.27 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 寒夕焼気分に句読点を打つ 伊藤雅彦悼む夜は胸に花野の漂流す 伊藤道郎マスク外せば目鼻耳持つ綿虫は 植田郁一秋の双蝶生きんがための物忘れ 大野美代子狐火の血筋集め …

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りんどうの花 日高玲

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆第2回海原賞受賞 特別作品20句 りんどうの花 日高玲 草原に仔馬を拾う遥かなり清明の鳥のたちまち流れゆく半地下に打音の響く日永かな夜更かしの水飲む舌のおぼろなり白ア …

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あたたかいくぼみ 小松敦

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆第2回海原新人賞受賞 特別作品20句 あたたかいくぼみ 小松敦 月白の匂い始める部屋を出てひらがなの丘に枯葉の海望むふたりとも青の体温焼りんごあたたかいくぼみに違う生 …

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一枚だけの紙 たけなか華那

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆第2回海原新人賞受賞 特別作品20句 一枚だけの紙 たけなか華那 蒸気時計が叫ぶ父に最後の冬一日に一枚だけの紙ください冬の青空寒月 ナツメ灯点すだけの部屋運河にハスゴ …

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春野 三枝みずほ

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆第2回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その2〕 春野 三枝みずほ 罫線に沿うもう青空に追いつけない塗りつぶす文字や焦げ臭い鉛筆手のひらをはなれ睦月の光とはオルゴー …

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白い深淵 佃悦夫

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆自由作品20句 白い深淵 佃悦夫 かいつぶり女院大の字に寝たるか白梅や秤に揺らぎ残りおり人外にもっとも遠く鳰ニオ寝落つ水神も兎も寝るをはじめたる一瞬は蝶本道を外れたり …

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果無山脈 大西健司

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆自由作品20句 果無山脈 大西健司 忍手の男無患子こぼれおり果無や絵馬堂にがまずみの赤熊野晩秋心許なき竹の杖杯に甘露の水や那智は秋茶屋跡の石蕗果無山が見ゆ毀誉褒貶雲取 …

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『海原』No.26(2021/3/1発行)

『海原』No.26(2021/3/1発行) ◆No.26 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 母が来るリュックありったけの十月 綾田節子白秋や被爆ピアノの喫茶室 石川まゆみ未完なる冬の俳句に尾行さる 市原光子み …

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雪の賦 北村美都子

『海原』No.25(2021/1/1発行)誌面より ◆特別作品30句 第21回現代俳句協会年度作品賞佳作 雪の賦 北村美都子 直線のひしめきてビル群に雪雪暗や河口に途絶え街の音姿見の奥のあおあお雪が来る雪の夜の薬包ふたつ …

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手の影 三枝みずほ

『海原』No.25(2021/1/1発行)誌面より ◆第2回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その1〕 手の影 三枝みずほ 青空の深さ声帯が震える縄跳びや冬の虹立ち上がるまで人体の散らばらぬよう焚火へ手硝子戸に星の息づ …

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『海原』No.25(2021/1/1発行)

『海原』No.25(2021/1/1発行) ◆No.25 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 まんじゅしゃげ心の隅に原野あり 阿木よう子夏蝶の昏さよ古き手紙のよう 伊藤淳子タクト振り止まず白鳥鳴き止まず 植田郁 …

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『海原』No.24(2020/12/1発行)

『海原』No.24(2020/12/1発行) ◆No.24 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 山彦を吸い込んでいる父の声 奥山津々子人想う一本 いつしか草の花束 柏原喜久恵黒揚羽刻を透かし彫るように 金子斐子 …

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『海原』No.23(2020/11/1発行)

◆No.23 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 水禍後ポツリ婆語るよう子守唄 伊藤幸鵜の木に鵜じっとしている流離さすらい 伊藤淳子猪殖栗ふぐりぶら下げ荒ぶ被曝畑 江井芳朗老いたかな夏葱きざむ軽き嫉妬 大野美代 …

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『海原』No.22(2020/10/1発行)

◆No.22 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 アマビエを刻して夏至の道祖神 赤崎ゆういち黙もだという裸のこころほうほたる 伊藤淳子篠の子やつんつんとする三姉妹 伊藤雅彦行間の三密麦の穂が痛い 大西健司夏帽子 …

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『海原』No.21(2020/9/1発行)

◆No.21 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 蕗の葉煮る高倉健の味のして 綾田節子紅枝垂れ病む肩に触れ背中に触れ 伊藤巌木の芽雨一粒ずつ検品す 奥山和子八月やしゅっぽと消えた縄電車 川崎千鶴子菫買ったらうす …

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『海原』No.20(2020/7/1発行)

◆No.20 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 春琴抄閉じ春雷の中にいる 伊藤巌誰か呼ぶふと身じろぎの花蘇枋 伊藤淳子激論のあと春満月が重過ぎる 伊藤道郎3・11「古里」奏ずトランペット 江井芳朗一枚の田のそ …

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『海原』No.19(2020/6/1発行)

◆No.19 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 冬落暉海に浮かんでいる享年 大沢輝一沈丁花ぽろぽろ鬼の泣く話 奥山和子回教徒冬の霧へと歩み去る 小野裕三泥の海より車引き出す夜明けかな 金澤洋子風評の不連続音春 …

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『海原』No.18(2020/5/1発行)

◆No.18 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 冬ぬくし現状維持でもう一年 東祐子百万本の霜の花なりサンタマリア 石川青狼橙や鼓動ことりと加齢して 伊藤淳子かって火を焚く土葬の夜は猪眠る 植田郁一霜柱踏むリセ …

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『海原』No.17(2020/4/1発行)

◆No.17 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 こんな世ですみません八月十五日 石川修治恍惚の影をこぼして大根干す 市原光子訝しむようなさびしさ冬木の芽 伊藤淳子風に家路なし新宿は枯野なる 伊藤道郎ところどこ …

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耳打ち すずき穂波

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より◆第1回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その3〕 耳打ち すずき穂波 日向ぼこして恐るべき甕夫婦とは畳の上で死ねるってこんな福笑無冠美はし寒鴉の羽繕ひ浅春の炭都老女に …

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『海原』No.16(2020/3/1発行)

『海原』No.16(2020/3/1発行) ◆No.16 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 スクラムを押すごと全山紅葉す 石川青狼 蔦かずら女系家族は不滅です 石橋いろり 大花野今泥流のびょうびょう 伊藤巌 …

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QRコード すずき穂波

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その2〕 QRコード すずき穂波 黒葡萄門外不出といふやうに 忘我かな白桔梗浮いてゐる QRコード蓑虫の実体蠢く 稲穂波わたし …

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流し台 すずき穂波

『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より◆第1回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その1〕 流し台 すずき穂波 ヒロシマの影に木耳の吸湿性 小腹すくバナナ・ボートは労働歌 全身筋肉の尺取諧謔に行くべし 落蝉存 …

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孵ろうか 望月士郎

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 孵ろうか 望月士郎 第1回海原新人賞受賞 春の闇そっとたまごを渡される 朧夜の卵に貼ってある「光」 鳥雲に托卵されてわが目玉 触りにくるさくらさくらと …

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水を汲む 三枝みずほ

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 水を汲む 三枝みずほ 第1回海原新人賞受賞 初秋の花の匂いの髪を梳く 雨粒のゆっくり赤へ曼珠沙華 ひざまずき少女は秋の水を汲む 雨音の遠く花野にソルフ …

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留守にして 室田洋子

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 留守にして 室田洋子 第1回海原賞受賞 さえずりや冷たい頬に触れながら 守備範囲いつしかずれて鳥雲に 桐の花だんだん靄る夫の声 先生がふいに屈伸麦の秋 …

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白い地図帳 水野真由美

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 白い地図帳 水野真由美 第1回海原賞受賞 約束を言葉にさるとりいばらの実 食みをれば鹿となりけり霧の底 風と風のあはひの森の椋の実よ 萱野なり渡りし水 …

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乾き 小西瞬夏

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 乾き 小西瞬夏第1回海原賞受賞 厄玉の砕けてしまいたる秋思 秋蝶のかすかな脚がふれし母 風が出て囮のこえの潤むとき 風音やひとつ残りし蓮の種 黒鍵にか …

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遊ぶ流木 村上友子

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆自由作品18句遊ぶ流木 村上友子 昨日まで回遊魚だった流木 オブジェとして春原宿を見て流木 ビル明かりゆらり流木となる途中 流れ流れ木ときに人知を侍はべらせて 時の滴 …

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『海原』No.15(2020/1/1発行)

◆No.15 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 眠れぬから寒夜の除染土と語る 有村王志 生き急ぐ音して秋のシュレッダー 安藤和子 星流る賞罰無しで生きて来し 伊藤雅彦 新老人に致死量の鰯雲 伊藤道郎 避難解除 …

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『海原』No.14(2019/12/1発行)

◆No.14 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 自分史にA面探すかたつむり 綾田節子青蜥蜴どこかが上うわの空でいる 伊藤淳子 フクシマの無言の更地炎天下 宇川啓子 簞笥臭い昭和の浴衣歩きだす 大髙宏允 渋谷の …

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『海原』No.13(2019/11/1発行)

◆No.13 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 全身のまるで黴です偽善とは 綾田節子 驟雨とは肉体昏き草いきれ 伊藤淳子 選句楽しと微笑む遺影仕出し弁当 植田郁一 土蔵の扉開けば父の蛍かな 大池美木 地のこと …

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『海原』No.12(2019/10/1発行)

◆No.12 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 なめくじり志ん生の似顔絵ばかりかな 綾田節子 野のおおかたの時間たまって蛍袋 伊藤淳子 花馬酔木円錐のよう猜疑心 伊藤雅彦 母の日父の日私が死ぬ日私の日 植田郁 …

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『海原』No.11(2019/9/1発行)

◆No.11 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 春愁のゴリラの背中名前がない 綾田節子 たんぽぽの絮よいつよりこの動悸 伊藤淳子 花馬酔木母と触れ合っている言葉 伊藤雅彦 藤の花母性に昏き小部屋あり 伊藤道郎 …

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『海原』No.10(2019/7/1発行)

◆No.10 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 逃げ水の先頭除染土また除染土 有村王志 夜桜や魔界の口を見たような 石橋いろり のどかかな影がほどける猫のヨガ 市原正直 人の世に優生保護法猫の恋 伊藤巌 鬱と …

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『海原』No.9(2019/6/1発行)

◆No.9 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 毀れゆく無韻の時間女ひとは花に 市原光子 ミモザ降る頃か遠国の石畳 大池美木 雲海の底兵馬俑のような原発街 大久保正義 みちのく一列海への黙禱ぬいぐるみ 岡崎万寿 …

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『海原』No.8(2019/5/1発行)

◆No.8 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 数え日やメモ一つ消しひとつ足す 伊藤巌 未帰還の家枯草より覗く 江井芳朗 ペンギンの足のようなる愛探す 榎本祐子 老い仕度されど青鷺立ちしまま 大野美代子 まだ生 …

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『海原』No.7(2019/4/1発行)

◆No.7 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 冬桜アルカリ性の恋をして 伊藤雅彦 突然死こんなにおしゃれ真弓の実 稲葉千尋 鬱の日の部屋の匂いの茸山 榎本祐子 両手に余る葉つきの柚子は祖母のよう 大谷菫 茨城 …

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『海原』No.6(2019/3/1発行)

◆No.6 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 小春日の頁めくればみるみる水輪 伊藤淳子 従姉妹来る手花火程の嫉妬心 伊藤雅彦 妻といるふしぎな自由暮の秋 大沢輝一 ロボットと二人ぐらしや文化の日 片町節子 枯 …

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『海原』No.5(2019/1/1発行)

◆No.5 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 膕の美しき人秋茜 浅生圭佑子 長蛇の列顎を突き出す鮭となり 石川青狼 言い淀むわが浅瀬にも昼の虫 伊藤淳子 ぬくめ酒こつんこつんと二人の会話 井上俊一 大叔母の遺 …

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『海原』No.4(2018/12/1発行)

◆No.4 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出流木は海の文殻九月来る 市原光子台本に風の音なく蝉時雨 伊藤幸毅然と逝く海の蒼さは祖国の青 植田郁一少年の腰の鍵束栗の花 宇川啓子堂内の微光におわす亡師しよ白寿 大 …

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『海原』No.3(2018/11/1発行)

◆No.3 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 胸に夏帽立ち尽くす摩文仁の礎 赤崎ゆういち ルルルルル邯鄲君きみこそナルシスト 石橋いろり 父の手記折れた頁のあり曝書 伊藤雅彦 だめだべよこっちむげ溽暑の原子炉 …

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『海原』No.2(2018/10/1発行)

◆No.2 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 蕨一束ほどの帰心で立っている 有村王志 橡の花幼き母も触れし幹 伊藤巌 いぶかしげに吾が手取る母夏座敷 榎本愛子 風鈴の青が淋しい私小説 大西健司 曼珠沙華母の小 …

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『海原』創刊号(2018/9/1発行)

◆創刊号 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 蝉の木の下手な奴いる未帰還兵 有村王志 種播いて言葉が少し行方不明 伊藤淳子 ねばっこいねばっこい木の芽雨 江井芳朗 昭和の日裏返しして干す魚 大沢輝一 夏の蝶右か …

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「海原」の俳句

「海原」誌面に掲載された俳句を毎月ダイジェストで紹介します。

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海原衆

海原衆=「海原」に集う仲間たち。
「海原」関連のイベント、勉強会、海原衆の句集、関係書籍など、海原衆に関連する情報をお伝えします。

第6回 海原新人賞

『海原』No.62(2024/10/1発行)誌面より 第6回 海原新人賞 【受賞者】 福岡日向子 立川真理 【選考経緯】 『海原』2023年9月号(51号)~2024年7・8月合併号(60号)に発表された「海原集作品」を …

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第6回 海原賞

『海原』No.62(2024/10/1発行)誌面より 第6回 海原賞 【受賞者】 望月士郎 横地かをる 【選考経緯】 『海原』2023年9月号(51号)~2024年7・8月合併号(60号)に発表された同人作品を対象に、選 …

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大山賢太句集『花野原』〈日常寸感と小旅 西野洋司〉

『海原』No.61(2024/9/1発行)誌面より 大山賢太句集『花野原』評 日常寸感と小旅 西野洋司  大山さんより句集『花野原』が贈られてきた。そして間もなく俳誌「海原」編集長の堀之内長一氏より二冊の「海原」近刊が届 …

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2024年夏【第7回】海原通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.61(2024/9/1発行)誌面より 2024年夏【第7回】海原通信俳句祭《結果発表》(一部抜粋)  第7回を迎えました「海原通信俳句祭」。参加者数は計98名。出句数は計196句でした。大勢の方のご参加、あ …

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『縄文大河』マブソン青眼句集

『縄文大河』マブソン青眼句集   石組炉 地球ひとつのかたち  前々著『遥かなるマルキーズ諸島』、現代俳句紹介賞を受賞した前句集『妖精女王マブの洞窟』に続く句集。「五七三」のリズムに乗せて命の螺旋を詠う。「五年にわた …

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『静涵』董振華句集〈日中対訳句集〉

『静涵』董振華句集〈日中対訳句集〉   黄河秋聲その漣のその延々  『聊楽』に続く五年ぶりの句集。帯に長谷川櫂氏による「中国の豪胆と日本の繊細。董振華氏の俳句はその幸福な結婚である」言葉を掲げる。句集名の「静涵」は「心を …

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第6回 海原賞・海原新人賞の決定

第6回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2024年10月号(第62号)に掲載予定です。 ◆第6回 海原賞 望月士郎 横地かをる ◆第6回 海原新人賞 福岡日向子 立川 …

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月野ぽぽな 第一句集『人のかたち』

月野ぽぽな 第一句集『人のかたち』 以下左右社ウェブサイトより抜粋https://sayusha.com/books/-/isbn9784865284188 第28回現代俳句新人賞、第63回角川俳句賞受賞の著者・待望の第 …

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第79回現代俳句協会賞受賞・マブソン青眼・句集『妖精女王マブの洞窟』(本阿弥書店)

『海原』同人のマブソン青眼・句集『妖精女王マブの洞窟』(本阿弥書店)が第79回現代俳句協会賞を受賞しました。以下、現代俳句協会ウェブサイトより転載します。https://gendaihaiku.gr.jp/news/ne …

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第3回 「海原」全国大会in 静岡

第3回 「海原」全国大会in 静岡  昨年は「創刊5周年記念」と銘打ち、馴染の深い秩父にて、4年ぶりの大会を開催しました。本年は、静岡の連衆の協力を得て、第3回全国大会を静岡(伊豆)にて開催します。有志吟行を含めて同じホ …

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青森県近代文学館にて「俳人・京武久美」追悼展 齊藤しじみ

『海原』No.60(2024/7/1発行)誌面より 青森県近代文学館にて「俳人・京武久美」追悼展 齊藤しじみ  去年七月に八七歳で亡くなった「海程」元同人の京武久美さんの追悼展が出身の青森市の青森県近代文学館で五月二四日 …

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第2回兜太祭 レポート(一部抜粋)

『海原』No.59(2024/6/1発行)誌面より 第2回兜太祭 レポート(一部抜粋) とき:2024年3月23日(土)~25日(月)(有志一泊吟行含む)ところ:秩父長瀞「長生館」(有志一泊吟行は「ホテルルートインgra …

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松本勇二句集『風の民』〈いくつもの楕円を重ねて 水野真由美〉

『海原』No.59(2024/6/1発行)誌面より 松本勇二句集『風の民』いくつもの楕円を重ねて 水野真由美   亡父来て竜頭確かむ霜夜かな  瓜坊は闇を食むことから始む  坂道の好きな狐と薬売り  薄暗き膝の林立開戦日 …

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木川貴幸ピアノリサイタル in 京都&東京

「海原」同人の月野ぽぽなさん(ニューヨーク在住)のパートナーでピアニスト木川貴幸さんのピアノリサイタルが【京都】&【東京】で開催されますので以下にご案内します。 是非とも皆様お誘いあわせの上ご来場ください。 木川貴幸ピア …

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追悼 加川憲一 遺句抄

『海原』No.58(2024/5/1発行)誌面より 追悼 加川憲一 遺句抄 リラ冷えの老人は目覚めて笑う喉に薬臭のこりはるかに鳥帰るコーヒーはブラック死ぬときは雪が降って葡萄枯れわたしもゆっくり枯れて行く生きるとは死ぬこ …

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『風の民』松本勇二 句集

『風の民』松本勇二 句集   田を植えて遠流のごとく青むかな  「平成十四年に初句集『直瀬』を上梓してから何年たったであろうか。……その間に、「虎杖」の相原左義長師、「海程」の金子兜太師を亡くした。両親も亡くした。その他 …

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2024年夏「海原通信俳句祭」開催のご案内

夏だ! 祭りだ! 俳句祭だ!2024年夏「海原通信俳句祭」開催のご案内 第7回を迎えました海原通信俳句祭。第2回兜太祭と第3回「海原」全国大会の合間を縫って、また張り切って開催したいと思います。忙しい? そう忙しいのです …

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2023年冬【第6回】海原通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.57(2024/4/1発行)誌面より 2023年冬【第6回】海原通信俳句祭《結果発表》  第6回を迎えました「海原通信俳句祭」(「兜太通信俳句祭」改め)。参加者数は計96名。出句数は計192句でした。大勢の …

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『花野原』大山賢太句集

『花野原』大山賢太句集   花野原その先どこへ獣道  「俳句をはじめて三〇年になろうとしている。近頃、めっきり目が悪くなり、作句が思うようにできなくなり、効率が悪くなってしまった。いつまでたってもなかなか良い俳句はできな …

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第6回「海原金子兜太賞」の募集案内

第6回「海原金子兜太賞」の募集案内―新作30句、募集締切は2024年7月20日―  第6回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求を …

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望月士郎句集『海市元町三‐一』〈音と言葉と身体 小西瞬夏〉

『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 望月士郎句集『海市元町三‐一』 評 音と言葉と身体 小西瞬夏  望月士郎氏はアーチストである。そして永遠の少年である。日々出会う何気ない素材が彼のアンテナに一たび引っか …

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《創刊5周年記念》第2回海原全国大会 レポート(一部)

『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 《創刊5周年記念》第2回海原全国大会 in 秩父2023年10月28日(土)~10月30日(月)於 ナチュラルファームシティ農園ホテル・長生館(長瀞町)  第1回開催以 …

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追悼・京武久美さん 齊藤しじみ

『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 追悼・京武久美さん 齊藤しじみ  「海程」の元同人の京武久美(宮城県仙台市)さんが、二〇二三年七月六日に八七歳で亡くなった。故人を知る人の多くにその死は知らされていなか …

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石川まゆみ句集『光あるうち』〈広島を生きる 河原珠美〉

『海原』No.55(2024/1/1発行)誌面より 石川まゆみ句集『光あるうち』 広島を生きる 河原珠美  石川まゆみさんの第二句集『光あるうち』を拝受した。清楚な小花に縁取られた表紙のデザインは愛らしく、題名は金色の文 …

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追悼 らふ亜沙弥 遺句抄

『海原』No.55(2024/1/1発行)誌面より 追悼 らふ亜沙弥 遺句抄   句集『女のうしろで』よりこずちつけて男の一泊す寝室に飾ったままの春の銃元旦や虫はみつけたらつぶす麻酔切れ口の中からかたつむりスイッチはみん …

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2024年 第2回「兜太祭」のご案内

 金子先生ご夫妻のお墓参りも兼ねての秩父での一泊吟行会。昨年の第1回に引き続き、今年も張り切って開催したいと思います。春爛漫の秩父へ――どうぞ奮ってのご参加お待ちしております。  2024年 第2回「兜太祭とうたさい」 …

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追悼 木村和彦 遺句抄

『海原』No.54(2023/12/1発行)誌面より 追悼 木村和彦 遺句抄 傷もたぬ人間が来る森林軌道幼なき妻よ未来は雲を耕やそう尻のリズムで背負い籠の杉苗揺れて居る明日ありて金魚に残すパンの芯朝顔にお早よう妻がはたら …

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追悼 松本孜 遺句抄

『海原』No.54(2023/12/1発行)誌面より 追悼 松本孜 遺句抄 丹波かな金の初日が山の端に春確か命の水の動き出す我が世なり句にのめり込む春炬燵ものの芽のしかと大地を抱くかな田を植える我に手を振る下校の子黒大豆 …

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『海市元町三-一』望月士郎句集

『海市元町三-一』望月士郎句集   霧の駅ひとりのみんな降りて霧  第一句集。句集名は〈母といた海市元町三-一〉から。「私の作った句が、読み手たちの鑑賞によって幾つもの異なるストーリーとなり、それが想わぬ方向に接ぎ木のよ …

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『金子兜太と宮崎』 福富健男編著

『金子兜太と宮崎』 福富健男編著  現代俳句と地域文化―その40年にわたる交流の記録。迎えつづけた宮崎の人々の思い、応えつづけた第一人者の思い―地域活性化への示唆に富む一冊。  第1章 『流域』と金子兜太  一、「流域」 …

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中内亮玄句集『北國幻燈』〈師の掌で転げる 柳生正名〉

『海原』No.54(2023/12/1発行)誌面より 中内亮玄句集『北國幻燈』師の掌で転げる 柳生正名  本年の海原賞受賞者、中内亮玄の第三句集である。平成29年から令和5年春までの作210句あまりを自選している。 各句 …

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第5回 海原金子兜太賞

『海原』No.53(2023/11/1発行)誌面より 第5回 海原金子兜太賞 【本賞】佐々木宏「渋い柿」 【奨励賞】小西瞬夏「十指」河西志帆「もずく天ぷら」  第5回「海原金子兜太賞」は、応募作品44編の中から、上記三作 …

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マブソン青眼句集『妖精女王マブの洞窟』〈「妖精女王マブ」がもたらす可能性 中村晋〉

『海原』No.53(2023/11/1発行)誌面より マブソン青眼句集『妖精女王マブの洞窟』「妖精女王マブ」がもたらす可能性 中村晋  マブソン青眼さんの句集『妖精女王マブの洞窟』が届いた。前作『遥かなるマルキーズ諸島』 …

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追悼 永田タヱ子 遺句抄

『海原』No.53(2023/11/1発行)誌面より 追悼 永田タヱ子 遺句抄 剥がれゆく春よもういちど村祭真中の道通りけりいわし雲ふるさとの昼焦げている夕べしゃべりすぎ掌の流れ星今は枯れ心の湖の静けさや腸の落ちる夢見る …

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第5回 海原賞

『海原』No.52(2023/10/1発行)誌面より 第5回 海原賞 【受賞者】 中内亮玄 【選考経緯】 『海原』2022年9月号(41号)~2023年7・8月合併号(50号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1位 …

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第5回 海原新人賞

『海原』No.52(2023/10/1発行)誌面より 第5回 海原新人賞 【受賞者】 渡辺のり子 立川瑠璃 【選考経緯】 『海原』2022年9月号(41号)~2023年7・8月合併号(50号)に発表された「海原集作品」を …

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2023年冬「海原通信俳句祭」開催のご案内

冬だ! 祭りだ! 俳句祭だ!2023年冬「海原通信俳句祭」開催のご案内  早くも第6回を迎えました兜太通信俳句祭。「兜太祭」と混同してしまいますので、今回より「海原通信俳句祭」と名称を改めさせていただきます。第2回「海原 …

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2023年夏【第5回】兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.51(2023/9/1発行)誌面より 2023年夏【第5回】兜太通信俳句祭《結果発表》  第5回を迎えました「兜太通信俳句祭」。参加者数は計110名。出句数は計220句でした。大勢の方のご参加、あらためまし …

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『妖精女王マブの洞窟』マブソン青眼句集

『妖精女王マブの洞窟』マブソン青眼句集   羊雲百句仏訳して眠る  前著『句集と小説遙かなるマルキーズ諸島』に続く句集。「アニミズム的な世界観がヨーロッパにも色濃く残っていた中世の頃、「夢想の世を司る妖精の女王マブ」は敬 …

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『北國幻燈 Hokkoku Gento』中内亮玄句集

『北國幻燈 Hokkoku Gento』中内亮玄句集   白鯨の座礁しており冬銀河  『赤鬼の腕』に続く六年ぶりの第三句集。巻末に「俳句小論」を収める。「責任や義務を請け負わない野放図な自由主義が広まり、コンプライアンス …

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『画家・瑛九の世界』瑛九生誕一〇〇年記念出版〔増補版〕福富健男著

瑛九生誕一〇〇年記念出版〔増補版〕『画家・瑛九の世界』福富健男著  著者の産土・宮崎市に生まれた前衛画家・瑛九。瑛九に魅せられた著者の研究成果をまとめた本。初版は二〇一一年刊行。「(本書は)著者四十年の研鑽の集大成であっ …

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吉澤祥匡・吉澤紀子句集『山影川鰍』〈遠汽笛 森由美子〉

『海原』No.51(2023/9/1発行)誌面より 吉澤祥匡・吉澤紀子句集『山影川鰍』 遠汽笛 森由美子  吉澤祥匡さんは「熊谷兜の会」のペーパーウェイト。重鎮という重々しい存在ではなく、いつもそこに居るということでこの …

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埼玉県現代俳句大賞:第十九回(茂里 美絵)&第二十回(鳥山 由貴子)

埼玉県現代俳句協会が毎年実施している「埼玉県現代俳句大賞」にて、海原の仲間が二年連続で一位となりましたこと、遅ればせながらお知らせします。 第十九回(2022年)埼玉県現代俳句大賞 「準賞」*  漂着す 茂里 美絵 晩夏 …

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第5回 海原賞・海原新人賞の決定

第5回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2023年10月号(第52号)に掲載予定です。 ◆第5回 海原賞 中内 亮玄 ◆第5回 海原新人賞 渡辺 のり子 立川 瑠璃

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第2回「海原」全国大会 in 秩父《創刊5周年記念》

第2回「海原」全国大会 in 秩父《創刊5周年記念》  四国高松で開かれた第1回の全国大会からはや4年。パンデミックの行方を見据えつつ、「海原」創刊5周年記念と銘打ち、第2回全国大会を秩父にて開催します。全国大会は両神山 …

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追悼 伊藤雅彦 遺句抄

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 追悼 伊藤雅彦 遺句抄 少年は透明な矛盾梨の花*連翹の黄に起こされる八十路かな*非正規のままの定年田螺食う*薺粥鴨長明も啜ったか*夕焼けを使い尽くして帆が帰る花馬酔木円 …

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マブソン青眼『遥かなるマルキーズ諸島』〈アニミズム的「魂」の世界観 石川青狼〉

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より マブソン青眼『遥かなるマルキーズ諸島』(句集と小説)アニミズム的「魂マナ」の世界観 石川青狼  2022年(令和4年)5月22日の北海道新聞に『細谷の獄中記日仏語で復刻 …

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山中葛子句集『愛惜』〈一句鑑賞・桂凛火・高木一惠〉

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 山中葛子句集『愛惜』一句鑑賞 ◇豊饒なるかなしみ 桂 凜火   朝はじまる浅蜊の悲しみ食べてあげる  この句の「朝はじまる」の導入には不思議な力がある。今始まる浅蜊の悲 …

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山中葛子句集『愛惜』〈「その世」の華やぎを詠む 柳生正名〉

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 山中葛子句集『愛惜』「その世」の華やぎを詠む 柳生正名  あとがきに「『かもめ』のあとの九年間を纏めた平成二十五年から令和三年までの句集」と自ら記している。選集も含める …

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第1回兜太祭 レポート

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 第1回兜太祭 レポート とき:2023年3月25日(土)~27日(月)(有志一泊吟行含む)ところ:秩父長瀞「長生館」(有志一泊吟行は第一ホテルほか) ●第一日●墓参と壺 …

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『愛惜』山中葛子句集

『愛惜』山中葛子句集 愛惜を荷作りせよと虫そぞろ  句集『かもめ』(2014年)のあとの9年間の作品をまとめた句集。「人も大自然の一つであることに気づかされつつ、いよいよ未知なる時間を受け止めていく中で、私の一句へ向かう …

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句集と小説『遥かなるマルキーズ諸島』マブソン青眼

句集と小説『遥かなるマルキーズ諸島』マブソン青眼 浅間からポリネシアまで鰯雲  「遥かなるマルキーズ諸島」と題する句集(二五〇句)と『俳壇』誌に連載した小説を収録。「とにかく私は、ヒバオアという孤島で無季句五〇〇句と小説 …

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『兜太を語る―海程15人と共に』『語りたい兜太伝えたい兜太―13人の証言』の編集に当たって 董振華

『海原』No.47(2023/4/1発行)誌面より◆本の紹介 『兜太を語る―海程15人と共に』『語りたい兜太伝えたい兜太―13人の証言』の編集に当たって 董振華 ◆企画の経緯  私は四半世紀前に金子兜太先生にお目にかかり …

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2023年夏「兜太通信俳句祭」開催のご案内

夏だ! 祭りだ! 俳句祭だ!2023年夏「兜太通信俳句祭」開催のご案内  リアル第1回「兜太祭」に続きまして、「兜太通信俳句祭」のほうも張り切って開催いたします。今回は夏祭ということで、また大いに盛り上がっていきたいと思 …

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追悼 宇田蓋男 遺句抄

『海原』No.46(2023/3/1発行)誌面より 追悼 宇田蓋男 遺句抄 ウクライナ大変インスタント味噌汁ティーパックさくらんぼ右手は利き手大事にす年甲斐もなくパンジー大好き生きている梅雨に入っては梅雨に従え 諸君お粥 …

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第5回「海原金子兜太賞」の募集案内

日頃の研鑽の成果を本賞へ!第5回「海原金子兜太賞」の募集案内―新作30句、募集締切は2023年7月20日―  第5回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の …

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追悼 松林尚志〈「金子兜太の俳句―鑑賞と批評」松林尚志著『現代秀句昭和二十年代以降の精鋭たち』より〉

『海原』No.45(2023/1/1発行)誌面より ●松林尚志さんを悼む 2022年10月16日、一年あまりの闘病のあと、松林尚志さんが他界されました。享年92。松林さんは「海原」の前身「海程」創刊年の1962年(昭和3 …

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佐孝石画句集『青草SEISOU』〈圧倒する青春性 安西篤〉

『海原』No.45(2023/1/1発行)誌面より 佐孝石画句集『青草SEISOU』圧倒する青春性 安西篤  本書は著者の第一句集である。当年五十一歳。俳人としてはまだ若手ながら、すでに三〇年の俳歴を有し、海程賞も受賞し …

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2023年第1回「兜太祭」のご案内(日程の訂正あり)

2023年第1回「兜太祭」のご案内 ※「海原」12月号掲載の「兜太祭」ご案内に、数か所日程に関しましての訂正があります。以下ご参照ください。  新型コロナウイルス禍により延々と先送りになっていました「兜太祭」――。その記 …

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松本孜句集『丹波篠山黒大豆』〈丹波春秋 榎本祐子〉

『海原』No.44(2022/12/1発行)誌面より 松本孜句集『丹波篠山黒大豆』 丹波春秋 榎本祐子  松本さんは、昭和十年東京生まれ。戦争が激化する中、小学三年生の時に父親の故郷、丹波に移り住む。   敗戦に帰農を決 …

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2022年秋【第4回】兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.44(2022/12/1発行)誌面より 2022年秋【第4回】兜太通信俳句祭《結果発表》  第4回を迎えました「兜太通信俳句祭」。参加者数は計110名。出句数は計220句でした。大勢の方のご参加、あらためま …

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第4回 海原金子兜太賞

『海原』No.43(2022/11/1発行)誌面より 第4回 海原金子兜太賞 【本賞】望月士郎 「ポスト・ヒロシマ」 【奨励賞】ナカムラ薫 「砂の星」三浦静佳 「鄙の鼓動」  第4回「海原金子兜太賞」は、応募作品50編の …

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『青草 SEISOU』佐孝石画句集

『青草 SEISOU』佐孝石画句集 この道は夕焼けに毀されている 第一句集。「映像としては、道が毀れるくらい激しい夕焼け、それだけなんだ。しかしその激しさだな、それを「毀されている」と書けたというのは、佐孝の若さだ。激し …

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第4回海原賞

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 第4回海原賞 【受賞者】 川田由美子 【選考経緯】 『海原』2021年9月号(31号)~2022年7・8月合併号(40号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1位 …

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第4回海原新人賞

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 第4回海原新人賞 【受賞者】 大池桜子 【選考経緯】 『海原』2021年9月号(31号)~2022年7・8月合併号(40号)に発表された「海原集作品」を対象に、選考委 …

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『丹波篠山黒大豆』松本孜句集

『丹波篠山黒大豆』松本孜句集  丹波かな金の初日が山の端に 人生の記録としての第一句集。「初日の出の句は多いが、初日を「金の初日」と捉えた句はそうはないはずである。上句の「丹波かな」の詠嘆と相俟って、「金の初日」はいよい …

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前川弘明句集『蜂の歌』〈芳潤な羽音 茂里美絵〉

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 前川弘明句集『蜂の歌』 芳潤な羽音 茂里美絵   満開の桜の家のすこし浮く  ふと目覚め窓をあける。早朝の空と溶け合う様に咲いている桜。ふいに花に守られている、という …

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前川弘明句集『蜂の歌』〈一句鑑賞 鳥山由貴子・松本勇二〉

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 前川弘明句集『蜂の歌』 一句鑑賞 ◇美しい結晶 鳥山由貴子  飛込みのみんな十字架のかたち  二〇一九年現代俳句協会全国大会。佳作入選作の中に〈飛込みの少年みな十字架 …

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『蜂の歌』前川弘明句集

『蜂の歌』前川弘明句集  梅林を行くたましいの冴えるまで 青し青し被爆の川を葱がゆく 二〇一七年の句集『緑林』に次ぐ第六句集。「句集名を『蜂の歌』としたが、この語句に直接及んだ句があるわけではない。だが、人を刺す針も持つ …

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第4回 海原金子兜太賞

第4回「海原金子兜太賞」(2022年度)が決定しました 2022年8月21日(日)、第4回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募50作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子 …

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2022年秋「兜太通信俳句祭」

秋だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2022年秋「兜太通信俳句祭」開催のご案内 早くも第4回を迎えます。2022年秋の「兜太通信俳句祭」。おかげさまで、秀句・感銘句・冒険句目白押しの「海原」名物イベントとなりました。今回も奮って …

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第4回 海原賞・海原新人賞の決定

第4回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2022年10月号(第42号)に掲載予定です。 ◆第4回 海原賞 川田 由美子 ◆第4回 海原新人賞 大池 桜子

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水野真由美句集『草の罠』〈草の罠にごろんと寝転ぶ 石川青狼〉

『海原』No.39(2022/6/1発行)誌面より 水野真由美句集『草の罠』草の罠にごろんと寝転ぶ 石川青狼  句集『草の罠』は水野真由美の『陸封譚』『八月の橋』に続く第三句集となる。2008年(平成20)8月から202 …

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2022年春【第3回】兜太通信俳句祭 《結果発表》

『海原』No.39(2022/6/1発行)誌面より 2022年春【第3回】兜太通信俳句祭 《結果発表》  第3回を迎えました「兜太通信俳句祭」。参加者数は計121名。出句数は計242句でした。大勢の方のご参加、あらためま …

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WEP 俳句通信127号:特集 柳生正名『兜太再見』を読む

WEP 俳句通信127号特集 柳生正名『兜太再見』を読む 堀之内長一 「兜太、言葉としての」角谷昌子 「言葉の探究者兜太」坂口昌弘 狼の神と蛍の魂――『兜太再見』を読んで田中信克 『兜太再見』その「再見」の意義を考える岸 …

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追悼 丹羽美智子 遺句抄

『海原』No.37(2022/4/1発行)誌面より 追悼 丹羽美智子 遺句抄 亀鳴きて生き方死に方相談す自分史は未完のままよ雲の峰よく噛めと母の教へや馬肥ゆる自由とはこんなものかと着脹れて年暮るる抱へし膝の小さきこと雛あ …

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『羽後北上』武藤鉦二句集〈羽後の動悸̶̶鉦二先生を悼んで 三浦静佳〉

『海原』No.38(2022/5/1発行)誌面より 『羽後北上』武藤鉦二句集 羽後の動悸̶̶鉦二先生を悼んで 三浦静佳  『羽後北上』は、「しらかみ句会」主宰、武藤鉦二先生の遺句集である。「俺の句集のテーマは羽後と決まっ …

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『春は曙』寺町志津子句集〈知の明るさ 日高玲〉

『海原』No.38(2022/5/1発行)誌面より 『春は曙』寺町志津子句集 知の明るさ 日高玲   八十歳なんて噓でしょ木瓜の花  八十の夏には白いドレス着る  寺町志津子さんの第一句集『春は曙』三百句。あとがきに、八 …

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★募集中★海原同人こしのゆみこさんの俳句教室♥現代俳句協会

現代俳句協会の俳句教室「水曜教室」で「海原」同人のこしのゆみこさんが講師をします。現代俳句協会員でなくても、初心者でもベテランでも、どなたでも参加できます。こしのさん、おもしろいですよ!是非ともご参加ください。 水曜教室 …

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追悼 小宮豊和 遺句抄

『海原』No.37(2022/4/1発行)誌面より 追悼 小宮豊和 遺句抄 ヒヤシンス謀叛のように退職す草若葉蒙古は陸に封じられ愚鈍でも良いではないか葱坊主ほんとうは異国の孤独牛蛙クローバーの花編みつづけ居なくなる遠蛙寝 …

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『兜太再見』柳生正名著

『兜太再見』柳生正名著 兜太が「言葉」と向き合い、対峙する姿をつかまえたかった。(「あとがき」より)「漢語/やまとことば」が織り成す重層性、切字としての「た」のはたらき――二つの着眼点から「言葉の人」兜太に迫り、そこから …

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『草の罠』水野真由美句集

『草の罠』水野真由美句集 ゆるやかな被曝や毛野は水の國 『陸封譚』『八月の橋』に続く第三句集。「遊びたりない思いを草の罠に結んで帰ったものだった。この小さないたずらは、あす同じ草の道を遊ぶ友へのメッセージでもあった。水野 …

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『羽後北上』武藤鉦二句集

『羽後北上』武藤鉦二句集 独活刻み母の広げる野のひかり 二〇二一年八月十八日に亡くなった著者の遺句集。「『羽後北上』は、『羽後地韻抄』『羽後残照』に続く武藤鉦二さんの第三句集である。三集ともに、題名に秋田県の旧国名「羽後 …

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追悼 中山蒼楓遺句抄

『海原』No.36(2022/3/1発行)誌面より 追悼 中山蒼楓 遺句抄 風にもまれる半島快晴の荒筵出処確かな閃光雪夜の労務者に熱き股ぐら夜の倒れ稲起しては旱魃の村過ぐ農夫の不意の起立幻の群呼ぶ鰈の目を寄せて海を好くだ …

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『春は曙』寺町志津子句集

『春は曙』寺町志津子句集  春は曙みちのく漁りの力かな  句歴16年の成果をまとめた第一句集。「……この句は、兜太師が述べているように、東北の漁業の復活を祝っているとともに、「春は曙」の美意識によって完成をみたのである。 …

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後藤雅文句集『傾山』〈故郷と新たなる地と 山本まさゆき〉

後藤雅文句集『傾山』故郷と新たなる地と 山本まさゆき  傾山(かたむきさん)は、後藤さんの故郷・大分県に聳える祖母傾山系の三百名山である。弟さんの手による扉絵には、広大な耕地の遠景に、険しい岩の頂をもつという独特の山容が …

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第4回「海原金子兜太賞」の募集案内

第4回「海原金子兜太賞」の募集案内 ―新作30句、募集締切は2022年7月20日―  第4回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求 …

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『詩歌往還 遠ざかる戦後』松林尚志著

『詩歌往還 遠ざかる戦後』松林尚志著 「曲折のあった戦後の長い歩みであったが、この間に書いてきたものを読み返しながら熱い時代の甦るのを覚えた。しかし多くの方が泉下に赴き戦後は遠ざかるばかりである」(あとがきより)■発行= …

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鵜飼惠子句集『花蜜柑』〈日常への真撃な眼 山田哲夫〉

『海原』No.35(2022/1/1発行)誌面より 鵜飼惠子句集『花蜜柑』日常への真撃な眼 山田哲夫  鵜飼惠子さんの句集『花蜜柑』の表紙は、純白な蜜柑の花の写真の下に滑らかで見事な書体で花蜜相と句集の題名が記されている …

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2022年春「兜太通信俳句祭」

春だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2022年春「兜太通信俳句祭」開催のご案内  全国の皆様の熱いご期待ご要望の声に応えまして、「兜太通信俳句祭」またまた開催いたします。今回はどんな名句・秀句・冒険句・問題句が生まれるのでしょう …

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2021年秋 兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 2021年秋 兜太通信俳句祭《結果発表》  二回目の「兜太通信俳句祭」。参加者数は計101名。出句数は計202句でした。大勢の方のご参加、あらためまして厚く御礼申し上 …

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『花蜜柑』鵜飼惠子句集

『花蜜柑』鵜飼惠子句集 こぼさじと水をやりたる花蜜柑 「亡母を偲んで」の言葉を添えた第一句集。「私が俳句を始めたばかりの頃、母に「どうしたら俳句が上達するの?」と無邪気に聞くと、間髪を入れず「棺桶に片足をつっこむことだね …

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『傾山』後藤雅文句集

『傾山』後藤雅文句集 昼月の引力強し黒揚羽 句歴22年間の成果をまとめた第一句集。句集名は故郷大分の傾山かたむきさんから。「この句の世界には、昼月と黒揚羽しかいない。人間とか建物とか車とか、その他の一切は消されている。五 …

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山田哲夫句集『茲今帖』〈風土・海への親しみ 横地かをる〉

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 山田哲夫句集『茲今帖』風土・海への親しみ 横地かをる  本句集の帯表紙には、闘病中の山田氏を初めて訪れた金子兜太先生の第一印象が記されている。  「どちらかと言えば寡 …

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追悼 木村リュウジ遺句抄

『海原』No.35(2022/1/1発行)誌面より 追悼 木村リュウジ遺句抄 頬杖は時のほつれ目シクラメン初つばめ絵筆は水の先を追う寝言かもしれず初蝶かもしれず遅き日の海を手紙と思うかなはつなつの白線出たら死ぬ遊びおとう …

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追悼 武藤鉦二遺句抄

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 追悼 武藤鉦二遺句抄 飢えは遠い記憶抱けば藁あたたかキリンの首で立つ地震後の夕焼けに晩い娶りへ車中転がる牛乳瓶雉子連れて青春宝仙台分校あぶり絵の鬼立ちあがる桃の花花ひ …

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追悼 竹内義聿遺句抄

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 追悼 竹内義聿遺句抄 蟠りなく菜の花はまさに理性ものづくりの町すっぽんは月へ飛んだ交差路わが枕上そこから百済杭全くだらくまたさっぱりしたもう怒ることはない五月路地で繋 …

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追悼 豊山くに遺句抄

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 追悼 豊山くに遺句抄 返り花定年失業団塊世代白椿亡夫の一言命の花初硯筆先の一句余命です雪に映ゆ兜太の筆の千蔭句碑吊り伐りの名人高所恐怖症に非ず句碑除幕カメラマン並ぶ芒 …

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第3回 海原金子兜太賞

『海原』No.33(2021/11/1発行)誌面より 第3回 海原金子兜太賞 【本賞】 大沢輝一「寒落暉」 【奨励賞】 河田清峰「笈日記」 三好つや子「力水」  第3回「海原金子兜太賞」は、応募作品55編の中から、上記三 …

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第3回 海原新人賞

『海原』No.32(2021/10/1発行)誌面より 第3回 海原新人賞 【受賞者】 木村リュウジ 【選考経緯】 『海原』2020年9月号(21号)~2021年7・8月合併号(30号)に発表された「海原集作品」を対象に、 …

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第3回 海原賞

『海原』No.32(2021/10/1発行)誌面より 第3回 海原賞 【受賞者】 鳥山由貴子 【選考経緯】 『海原』2020年9月号(21号)~2021年7・8月合併号(30号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1 …

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『光ひとり』藤野武句集

『光かげひとり』藤野武句集 夜半よわ醒めて寒牡丹燃ゆ胸の浅瀬 二〇一五年から二一年までの七年間の作品から、三二三句を収めた第三句集。「……個人的には、じわじわと押し寄せる老いや病と、否応なく向き合わざるを得なくなってきて …

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田中雅秀 遺句抄〈佳人・雅秀さん逝く 北村美都子〉

『海原』No.31(2021/9/1発行)誌面より 田中雅秀 遺句抄 桐の花本音はいつまでも言えずわぁ虹!と伝えたいのにひとりきりほうほたる弱い私を覚えてて再来年の約束だなんて雨蛙タイミングが合わない回転ドアと夏愛鳥週間 …

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鈴木康之句集『いのちの養い』 こころの郷愁 永田タヱ子

『海原』No.31(2021/9/1発行)誌面より 鈴木康之句集『いのちの養やしない』 こころの郷愁 永田タヱ子  ひとつぶの朝露にわが修羅を見き 哲哉         鈴木寛之氏(俳号哲哉)  冒頭に実兄の遺句集『時を …

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『茲今帖(じこんじょう)』山田哲夫句集

『茲今帖じこんじょう』山田哲夫句集 八月やどこの寺にも兵の墓 20年ぶりの第二句集。「『茲今帖』の「茲」は「ここ」、今は「いま」の意。……私の意図する「茲」とは、ここという場所、私の依って立つ空間であり、「今」は、いまと …

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第3回 海原金子兜太賞

第3回「海原金子兜太賞」(2021年度)が決定しました 2021年8月22日(日)、第3回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募55作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子 …

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第3回 海原賞・海原新人賞の決定

第3回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2021年10月号(第32号)に掲載予定です。 ◆第3回 海原賞 鳥山 由貴子 ◆第3回 海原新人賞 木村 リュウジ

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2021年秋「兜太通信俳句祭」

秋だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2021年秋「兜太通信俳句祭」開催のご案内  好評の「春祭」に続き、皆様のご期待ご要望の声に応えまして、「秋祭!」開催いたします。他界の金子先生に私たちの祭囃子が届きますように……ますます盛り …

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2021年春 兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.29(2021/6/1発行)誌面より 2021年春 兜太通信俳句祭《結果発表》  「海原」初の試み――金子先生の名を冠しました「海原」内の全国規模の通信句会「兜太通信俳句祭」。参加者数は計123名。出句数は …

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『金子兜太 俳句を生きた表現者』井口時男著

『金子兜太 俳句を生きた表現者』井口時男著最晩年の句友、文芸評論家・井口時男による兜太論―過酷な戦場体験を原点として、前衛俳句の追求から、「衆」の世界へ、そして晩年にはアニミズムに軸足を据えた金子兜太の、生涯を貫いたもの …

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第52回 原爆忌東京俳句大会のご案内

第52回 原爆忌東京俳句大会のご案内 1月22日、「核兵器禁止条約」がついに発効しました。核大国の抵抗を抑え、被爆国日本を一日も早く批准国にさせ、核兵器の無い地球を実現させるため、俳句表現を大いに発揮して行きましょう。今 …

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第68回 長崎原爆忌平和祈念俳句大会のご案内

第68回 長崎原爆忌平和祈念俳句大会のご案内 本大会は、昭和29年に発足し、被爆地長崎から俳句を介して平和祈念の灯火を掲げて以来、全国俳句人の熱情に支えられて、第68回大会を迎えることになりました。原爆忌の語や季節にこだ …

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マブソン青眼句集『マルキーズ諸島百景』『遥かなるマルキーズ諸島』〈無季の楽園にて 柳生正名〉

『海原』No.28(2021/5/1発行)誌面より マブソン青眼句集『マルキーズ諸島百景』『遥かなるマルキーズ諸島』 無季の楽園にて 柳生正名  ここに2冊の句集がある。ともにマブソン青眼が2019年7月から1年間、南太 …

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私の好きな俳句5句と谷さんとの思い出◆伊藤淳子・平田薫

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より ◆私の好きな俳句5句と谷さんとの思い出◆ 三人会 伊藤淳子  野ヤギたち全体としてご近所なり ひまわりと俺たちなんだか美男子なり たくさんの心が僕に蕎麦の花 もう五年で …

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純心―谷佳紀句集『ひらひら』に寄せて 芹沢愛子

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より 純心―谷佳紀句集『ひらひら』に寄せて 芹沢愛子  谷佳紀さんが突然亡くなられたのは衝撃的でした。その事実をまだ受け止め切れずにいた頃、宇多喜代子さんの次の句を知りました …

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『再来年の約束』田中雅秀句集〈幸せな成熟の記録―風土・ふたりごころ・師 中村晋〉

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より 田中雅秀句集『再来年の約束』幸せな成熟の記録―風土・ふたりごころ・師 中村晋  桐の花本音はいつまでも言えず  本句集冒頭の一句。明るい空と桐の花。そこに陰影を含んだ、 …

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『臘梅』若森京子句集〈臈と華と 茂里美絵〉

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より 若森京子句集『臘梅』臈と華と 茂里美絵  咳ひとつ肺は薄陽さす森林 仄暗い葉擦れ。こすれ合う小枝の微音。森は生きている。生温かい肺のように。そして自然界という悠久の時空 …

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第30回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内

第30回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内 本年も平和を祈念する作品を広く募集いたします。投句者全員による互選および特別選者による特選の発表のほか、出席者による当日俳句会もあります。多数の応募と大会への出席をお待ちしており …

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句集『時疫』藤田敦子(全50句)

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆句集『時疫ときのえ』藤田敦子(全50句) 大寒の雲雀警告かもしれず桜冬芽祈るかたちの朝かな震災忌しばれる夜の飛行機雲首都閉鎖桜隠しの降り積もる春を待ち春を弔う桜かなさ …

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第3回「海原金子兜太賞」の募集案内

第3回「海原金子兜太賞」の募集案内 ―新作30句、募集締切は2021年7月20日―  第3回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求 …

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『黒きは耕す男の眼』舘岡誠二

 シリーズ時代を語る『黒きは耕す男の眼』―俳句と共に歩んだ日々 語り 舘岡誠二 秋田魁新報の聞き書き連載を一冊に。 自らの俳句人生を語り尽くす。 発行:秋田魁新報社 さきがけ新書定価:880円(税込)著者住所:〒018― …

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2021年春「兜太通信俳句祭」

春だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2021年春「兜太通信俳句祭」開催のご案内  満を持して立ち上げました「兜太祭」ですが、新型コロナウイルス禍の影響でなかなか開催に至りません。今年の2月・3月もやはりまだ開催は難しいかと思いま …

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『金子兜太の〈現在〉定住漂泊』齋藤愼爾 編 春陽堂書店

『金子兜太の〈現在〉定住漂泊』編集:齋藤愼爾 戦後の俳壇界において、常に先頭に立って戦い続けた「金子兜太」は、わが道を貫き、自分の戦争体験から平和を希求してきた俳人である。〈定住漂泊〉――一茶や故郷の俳人たち、秩父の風土 …

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鈴木修一詩集『緑の帆船』〈影法師の叙事詩 佐孝石画〉

鈴木修一詩集『緑の帆船』影法師の叙事詩 佐孝石画   我はいま雲雀が落とす影法師  扉の裏に青いインクで記されたこの一句に、彼の詩魂が象徴されている。 そもそも空高く飛ぶ雲雀の影など、地上に届くわけはない。しかしながら、 …

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福富健男句集『新燃岳』〈韻律のしたたかさ―健男俳句の魅力 有村王志〉

福富健男句集『新燃岳しんもえ』韻律のしたたかさ―健男俳句の魅力 有村王志  今回上梓された第七句集『新燃岳』は平成二十七年から令和二年までの五年間の作品、二百六十一句を収めている。 表題の「新燃岳」は宮崎と鹿児島に跨る山 …

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桂凜火句集『瑠璃蜥蜴』〈 きらきらとギラギラと すずき穂波〉

桂凜火句集『瑠璃蜥蜴』きらきらとギラギラと すずき穂波   大浦天主堂毛虫一匹入れる瓶  あの神聖なる大浦天主堂だが、眼目は毛虫と小さな瓶だ。瓶の中の毛虫が視野に入った時、まず面白さがあっただろう。それから人間の傲慢さへ …

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大池美木句集『きっと瑠璃色』〈海色の羽音 茂里美絵〉

大池美木句集『きっと瑠璃色』海色の羽音 茂里美絵  白い表紙の半分を占めるあざやかな青い帯は、現在の大池美木の立ち位置を示すかのように、瑞々しい感覚の冴えを暗示している。 この第一句集は、西暦二〇〇〇年から約二〇年分の二 …

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疋田恵美子句集『日向灘』〈広くて深い 河原珠美〉

『海原』No.24(2020/12/1発行)誌面より 疋田恵美子句集『日向灘』広くて深い 河原珠美  まもなく宮崎空港に着陸いたします。こんな機内放送が流れると、私はいっそう窓に顔を近づける。そして美しい弓なりの海岸線や …

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『初時雨』松林尚志詩集

『初時雨』松林尚志詩集 「詩誌『方舟』を代表する詩人にして評論家でもあった松林尚志氏は、平成の始まりと同時に俳句に舵を切り、俳誌『木魂』を主宰して精緻な古典文学論を展開してきた。文壇碁会の名手としても知られる。本書はその …

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『新燃岳』福富健男句集

『新燃岳しんもえ』福富健男句集 初御代桜手渡す朝の光かな 「この句が巻頭を飾る理由はもう一つある。それは「初御代桜」が、宮崎県人の篠原邦明という人が作り出した桜だということである。福富健男氏の精神が宮崎県から離れることは …

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第2回 海原金子兜太賞 発表

『海原』No.23(2020/11/1発行)誌面より 第2回 海原金子兜太賞 【本賞】 三枝みずほ「あかるい雨」 【奨励賞】 小西瞬夏「ことばのをはり」 森由美子「万愚節」  第2回「海原金子兜太賞」は、応募のあった60 …

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第2回 海原賞

『海原』No.22(2020/10/1発行)誌面より 第2回 海原賞 【受賞者】 日高玲 【選考経緯】 『海原』2019年9月号(11号)~2020年7・8月合併号(20号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1位か …

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第2回 海原新人賞

『海原』No.22(2020/10/1発行)誌面より 第2回 海原新人賞 【受賞者】 小松敦 たけなか華那 【選考経緯】 『海原』2019年9月号(11号)~2020年7・8月合併号(20号)に発表された「海原集作品」を …

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『瑠璃蜥蜴』桂凜火句集

『瑠璃蜥蜴』桂凜火句集 蒼穹はカッターナイフ銀杏散る 「桂凜火は写生から始めて徐々に階段を上りつつ、自己特有の個性を確立する多くの俳人とは違い、ほかの誰とも同調しない独自の世界で句を作り始めた、希有の作家といってもいいだ …

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『きっと瑠璃色』大池美木句集

『きっと瑠璃色』大池美木句集 手も足もばらばらになり蝶の昼 「ここには身体感覚の冴えがある。蝶々が乱れ飛ぶ真昼は「手も足もばらばらにな」るとの感覚は、まさしく現代の不安感そのもの。現代を生きる私たちの避け得ない不安。その …

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『日向灘』疋田恵美子句集

『日向灘』疋田恵美子句集 月光に母を泛べる日向灘 「日向灘は、山好きの恵美子さんが愛する宮崎の山々に源をもつ県内主要河川が注ぎ込む、私たち県民にとって母なる海―、この句集はその日向灘が象徴する「ふるさと宮崎」讃歌でもあろ …

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『緑の帆船』鈴木修一詩集

鈴木修一詩集 緑の帆船 育てるまなざしとしなやかな感性で紡ぐ 「令・和」に放たれた一本の矢は、キラリと光りながら玲瓏な空に白い軌跡を描く。俳句と詩の融合を試みた「愛」にあふれる詩集が誕生した。(駒木多鶴子) ■発行=書肆 …

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第2回 海原金子兜太賞

第2回「海原金子兜太賞」(2020年度)が決定しました 2020年8月23日(日)、第2回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募60作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子 …

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第2回 海原賞・海原新人賞の決定

第2回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2020年10月号(第22号)に掲載予定です。なお、「海原金子兜太賞」の発表は2020年11月号(第23号)の予定です。 ◆第 …

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海外リポート 新型コロナウイルスで日常と表現はどう変わったか

『海原』No.20(2020/7/1発行)誌面より ◆海外リポート 新型コロナウイルスで日常と表現はどう変わったか 世界中に拡大した新型コロナウイルスにより、日常の風景が一変してしまった。日本国内の事情は承知しても、海外 …

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鈴木康之エッセイ集『故郷恋恋』 多才で多彩なストーリー 服部修一

『海原』No.19(2020/6/1発行)誌面より ◆鈴木康之エッセイ集『故郷恋恋』多才で多彩なストーリー 服部修一  鈴木康之さんは、いくつかの顔を持つ多才な人物だ、と思って来た。このたびの鈴木さんのエッセイ集『故郷恋 …

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2020年の「海原全国大会」は中止します

《会員のみなさまへのお知らせ》2020年の「海原全国大会」は中止します 周知のとおり、新型コロナ・ウイルスの感染が広がっています。緊急事態宣言の終了後も、治療法や新たなワクチンが開発されるまでは、不安な状態が続くものと思 …

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第2回「海原金子兜太賞」締切は7月20日!

第2回「海原金子兜太賞」締切は7月20日!コロナ禍に負けない30句をお寄せください  第2回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求 …

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第51回原爆忌東京俳句大会のご案内

◆第51回原爆忌東京俳句大会のご案内今年は被爆75年。核兵器廃絶への希望と危険が揉み合う状況の中で、第51回大会を迎えます。この“希望”をふくらませるために、今年もたくさんのご応募と多くの方々の大会参加を切に願うものです …

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鈴木康之 エッセイ集『故郷恋恋』ふるさとれんれん

◆鈴木康之 エッセイ集『故郷恋恋』ふるさとれんれん ふるさとへ。宮崎へ。しなやかな知の視点 「宮崎からの発信」にこだわってきた著者のエッセイ集。熊谷市で開催された海程全国大会参加記「さいたま俳句紀行」などを含む。 ■発行 …

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中村晋句集『むずかしい平凡』〈自由な清潔感 山中葛子〉

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より 中村晋句集『むずかしい平凡』自由な清潔感 山中葛子  われわれは 俳句という名の 日本語の最短定型詩形を 愛している。  ―金子兜太『海程』創刊のことばより  句集の扉 …

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榎本祐子句集『蝶の骨格』二十句抄(藤野武・抄出)

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より◆榎本祐子句集『蝶の骨格』二十句抄(藤野武・抄出) 雨粒を拾う眠りの染みており髪梳けば背に谿裂ける晩秋触診のとき藻刈舟すべり出づ春の波踏んで哀しい尿意かな萍を片寄せ流離は …

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榎本祐子句集『蝶の骨格』〈スリリングな詩的世界 藤野武〉

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より 榎本祐子句集『蝶の骨格』スリリングな詩的世界 藤野武  榎本祐子の俳句は優れて個・性・的・である。金子兜太師も「感性の飛翔力を発揮しての、個性的な作品が心強い」と評価す …

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第29回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内

第29回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内 本年も平和を祈念する作品を広く募集いたします。投句者全員による互選および特別選者による特選の発表のほか、出席者による当日俳句会もあります。多数の応募と大会への出席をお待ちしており …

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第1回海原全国大会レポート(その3)

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原全国大会レポート(その3) 《第三日●第三次句会》 兜太師の気配を感じながら 山下一夫  前夕には、宿のそばから瀬戸内海に沈む美しい夕陽を拝めたが、当日の朝は …

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第1回海原全国大会レポート(その2)

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原全国大会レポート(その2) 《第二日の午前●第二次句会》 臨場感あふれ問題句も 竹本仰  第二次句会は、司会を松本勇二が担当。16名の特別選者の感想に会場参加 …

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第1回海原全国大会レポート(その1)

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原全国大会レポート(その1) 第1回 海原全国大会in高松&小豆島 2019年10月12日(土)~14日(月) 於サンポートホール高松 ホテル「花樹海」 …

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第2回「海原金子兜太賞」の募集案内

◆第2回「海原金子兜太賞」の募集案内 ―新作30句、募集締切は2020年7月20日―  第2回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探 …

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並木邑人句集『敵は女房』 〈「本当の前衛」の底光り 柳生正名〉

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より 並木邑人句集『敵は女房』 「本当の前衛」の底光り 柳生正名  戦後、「前衛」ということばがきらきら輝いていた時代が確かにあった。筆者は多分、それを知る最後の世代だ。とす …

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小西瞬夏句集『一対』〈いちまいの光と影 若森京子〉

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より小西瞬夏句集『一対』 いちまいの光と影 若森京子  いちまいは蝶いちまいは光かな  第一句集『めくる』より七年目の第二句集『一対』の扉を開けると零れおちるかの如き第一句目 …

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『むずかしい平凡』中村晋句集

◆『むずかしい平凡』中村晋句集  蟻と蟻ごっつんこする光かな 「俳句とは座の文学、人と人との出会いの文学。この句集を読むと、私たちの世界がいかに光というものに彩られているか、ということに思い当たる」(宮崎斗士の解説より) …

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『蝶の骨格』榎本祐子句集

◆『蝶の骨格』榎本祐子句集  子を採寸冬の蝶の骨格あり 「確かな詩の世界は、誰かの借り物ではない自分の納得できる表現を求めての結果である」(武田伸一の序文より) ■発行=現代俳句協会 定価=二五○○円(税別)

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旧トラック島ツアー「水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る」

◆旧トラック島ツアー金子兜太の軌跡を旧トラック島に訪ねるツアーが企画されています。

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「兜太祭2020」開催延期のお知らせ

「兜太祭2020」開催延期のお知らせこの度、新型コロナウイルスの猛威に鑑みまして、3月21日(土)~22日(日)にて予定しておりました「兜太祭2020」の開催を延期することに致しました。(「中止」ではありません。「延期」 …

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第1回「兜太祭2020」のご案内

第1回「兜太祭とうたさい2020」のご案内 このたび、わが「海原」にて「兜太祭」を立ち上げることになりました。金子兜太先生ご夫妻のお墓参りも兼ねての秩父での一泊吟行会。これを毎年の春の恒例行事にしたいと思います。その記念 …

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『山法師』松林尚志句集〈しなやかな野生美 山中葛子〉

『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より。 松林尚志句集『山法師』 二十句抄(山中葛子・抄出)  若き母白くいませり半夏生草 今朝の秋布衣の雀もきてゐたり 黄金田や女神の臥せしあと残る  リュックには餡パン一つ …

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『一対』小西瞬夏句集

『一対』小西瞬夏句集  いちまいは蝶いちまいは光かな 「…心の中にある不定形なものにも挑むため、俳句をつくるとは、言葉で、あるかなきか分明でないものを発見していく作業ともなる。結句、存在するらしき対象に言葉が現れる瞬間に …

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並木邑人句集『敵は女房』

◆並木邑人句集『敵は女房』 宿敵はずっと女房秋ざくら 「邑人と奥様は文学のみならず人間学の競い合いをして来たのでは。それも邑人の学生時代から。照れくさそうな邑人の顔が見えるが、掲句、邑人が気合いを込めて表明する奥様への愛 …

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第1回 海原新人賞

『海原』No.13(2019/11/1発行)誌面より。 ◆第1回 海原新人賞 【受賞者】  三枝みずほ  望月士郎 【選考経緯】  『海原』2018年9月号(創刊号)~2019年7・8月合併号(10号)に発表された「海原 …

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第1回 海原賞

『海原』No.13(2019/11/1発行)誌面より。 ◆第1回 海原賞 【受賞者】  小西瞬夏  水野真由美  室田洋子 【選考経緯】  『海原』2018年9月号(創刊号)~2019年7・8月合併号(10号)に発表され …

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嶺岸さとし句集『天地』(あめつち)

自らを耕し深めたもの  武藤鉦二  句集『天地』は、著者が俳句を始めてから一〇年の三二〇句である。句作りを始めてすぐ「海程集」で金子兜太主宰の選を受け、たちまち新人賞候補に名を連ね、二〇一六年同人に推挙されている。嶺岸は …

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第一回海原金子兜太賞 受賞作品

◆第一回海原金子兜太賞 受賞作品 『海原』No.12(2019/10/1発行)誌面より。 【本賞】 藁塚  すずき穂波 更衣風の力を少し借り 薄暑光アジアの長い痛みかな 青梅雨に洗はれみんな過去形に 夕蛍ぽっと来てゐる初 …

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海原三賞の決定

海原三賞の授賞者が、次のとおり決定しました。授賞式は、10月12日「海原全国大会in高松&小豆島」の総会にて行います(詳細の発表=「海原金子兜太賞」は10月号、「海原賞」「海原新人賞」は11月号を予定)。◆第一回海原金子 …

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天地(あめつち) 嶺岸さとし句集

たんぽぽや端農はしたのう身の丈に合う 「この「端農」はさとしさんの造語かも知れないが、農家の端くれだと、ご自分のことを言っている。だけど、彼から貰った白菜はでかくて固くて立派だった。この「端農」の句に佳い句が沢山有る」( …

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金子兜太『天地悠々』&『百年』イベント9/28(土)@文京シビックセンター

金子兜太生誕100年/映画上映会のご案内 「海原」共催の映画上映イベントを開催します。 上映の後に最後の句集『百年』を読むセッションがあります。 海原会員にかかわらず、どなたでもご参加できます。 皆様お誘いあわせの上ふる …

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締切迫る!第1回「海原」全国大会in高松&小豆島(9/2申込期限)

申し込み期限が9月2日(月)と迫っています!★費用や参加申込方法など詳細は「海原」誌面をご覧ください。 大「海原」を渡って四国高松へ! 放哉の小豆島へ! 3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の期間中で、いつにも増して瀬戸 …

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第1回 海原金子兜太賞

第1回「海原金子兜太賞」が決定しました 2019年7月13日(土)、第1回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募66作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子兜太賞】  すず …

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金子兜太先生のラジオ番組案内

金子先生の生前の音声がラジオで放送されます。 ◇放送番組:「カルチャーラジオ~NHKラジオアーカイブス~」 声でつづる昭和人物史 金子兜太 (全2回) ◇放送日:NHKラジオ第2放送 午後8時30分~午後9時 ・第1回8 …

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金子兜太先生の映画「天地悠々」上映会のご案内

2019年初公開以降3回にわたる東京での上映会は終りましたが、各地での上映会開催が予定されています。 2019/8/17(土)明治大学駿河台校舎グローバルフロント棟1階グローバルホール 2019/9/21(土)熊谷市立文 …

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金子兜太先生@NHK「サラメシ」

金子先生が朝日俳壇の選句で毎週出掛けていた朝日新聞でのランチが紹介されます。亡くなった方々のランチを紹介する特別番組で、先生が好きだった当時の弁当が再現されます。 ◇番組名 NHK総合テレビ「サラメシ」 ◇放送日 201 …

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公開シンポジウム「兜太俳句の晩年」7/6/土@ゆいの森あらかわ

公開シンポジウム「兜太俳句の晩年」 世界最短詩形を愛し、平和を願い、生涯現役で現代俳句を牽引した金子兜太。 その俳句から受け取るものは大きい。『日常』以後、10 年間を記録した最後の句集『百年』の刊行に先立ち、豪快かつ繊 …

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『聊楽』RYOURAKU 董振華 句集

〈日中対訳句集〉 『聊楽』RYOURAKU 董振華句集 春暁の火車洛陽を響かせり 「董振華の作品は土地土地の風物を題材として取り入れ、そこで感応し思惟したことを書き込んでゆく。若い感性は、活気とともに多感。旅愁にとらわれ …

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第1回「海原」全国大会in 高松&小豆島

大「海原」を渡って四国高松へ! 放哉の小豆島へ! 3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の期間中で、いつにも増して瀬戸内海は見所満載です。海原最初の大会、奮ってご参加ください。ともに俳句をつくり、語り合いましょう。 とき: …

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『金子兜太戦後俳句日記』(白水社)

金子兜太戦後俳句日記(第一巻 一九五七年~一九七六年) が白水社より出版されています。 海原衆で購入希望者は海原編集部に一声かけてください。 amazonでも買えます。 以下、白水社ウェブサイトより転記 戦後俳壇の第一人 …

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★時間変更★『高島礼子が家宝捜索!蔵の中には何がある?』「壺春堂金子医院」の「蔵」

放送時間が編成の都合で 22:00~23:54に変更になりました。『高島礼子が家宝捜索!蔵の中には何がある?』変更後:BS-TBS 2019/3/17(日)22:00~23:54 放送予定3/17の放送で、兜太先生の生家 …

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『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』3/31まで2,500円でご購入お申込受付中!(現代俳句協会)

『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』3/31まで2,500円でご購入お申込受付中!(現代俳句協会) 以下現代俳句協会Webサイトより抜粋 『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』送料込2,500円現代俳句協会 …

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「海原金子兜太賞」を創設します

「海原金子兜太賞」を創設します ~新作30句を公募、募集締め切りは6月20日~ 同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の新しい俳句の賞を創設します。私たちの師である金子兜太先生の名を冠した「海原金子兜太賞」です。新 …

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追悼 谷佳紀 遺句抄

『海原』No.6(2019/3/1発行)誌面より ◆追悼 谷佳紀 遺句抄 風がゆっくり雨がゆっくり柚子畑一人って空の広さで紅葉多分ですが後れ毛のように街並みは冬になったその奥も冬が積もった古書の山冬月に僕の濁りがゲップす …

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『天地悠々 兜太・俳句の一本道』監督・脚本 河邑厚徳

『天地悠々 兜太・俳句の一本道』監督・脚本 河邑厚徳 上映会のお知らせです。現代俳句協会の案内を以下に転記します。※現代俳句協会員には特別チケットがあります。 –quote– 1回目:2019年3 …

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金子兜太と「海程」その存在と歩み(2019/2/18 朝日カルチャーセンター)

金子兜太と「海程」その存在と歩み、と題して、安西 篤「海原」代表による講習会があります。  2019年2月18日(月)13:00~14:30@朝日カルチャーセンター新宿教室 詳細は朝日カルチャーセンターウェブサイトをご覧 …

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新野 祐子句集『奔流』

新野 祐子句集『奔流』二十句抄(野﨑憲子・抄出) 金縷梅まんさくの無数に点る故郷かな奔流ほんりゅうのいつかうわみずざくらかな太陽は獣の匂い木の根開く雪代ゆきしろの渦巻く子宮かも知れず渓谷は息吹の坩堝るつぼ多喜二の忌 (師 …

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山本 掌句集『月球儀』

◆山本掌句集『月球儀』月面の〈存在ザイン〉―地上の「虚無」 堀本 吟  たいへん興味深い句集である。いまだにきらきらと印象が拡散している。  先ず書物として、意匠がただならず美しい。伊豫田晃一の装画と題字、司修の銅版画、 …

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「海原」各賞の創設について

「海原」各賞の創設について 「海程」を引き継ぐ「海原」各賞について、次のとおり創設することが決定しました。「海程賞」を継ぐ賞として「海原賞」、「海程新人賞」を継ぐ賞として「海原新人賞」の二賞です。新たな出発にあたって、選 …

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金子兜太先生の一周忌墓参と吟行合宿in秩父

「金子兜太先生の一周忌墓参と吟行合宿in秩父」のご案内【開催日】2019年2月16日(土)~17日(日)【宿泊】長生館(秩父鉄道「長瀞駅」近く) 〒369―1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞449 電話:0494―66―1 …

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海原衆=海原に集う仲間たち

海原衆のコーナーでは、「海原」関連のイベント、勉強会、句集、関係書籍など、海原衆が参加・関係する情報をお伝えします。

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