俳句

「海原」の俳句を「海原」誌面より抄出して紹介します。

『海原』No.22(2020/10/1発行)

◆No.22 目次 ◆海原秀句 同人各集より安西篤●抄出アマビエを刻して夏至の道祖神 赤崎ゆういち黙もだという裸のこころほうほたる 伊藤淳子篠の子やつんつんとする三姉妹 伊藤雅彦行間の三密麦の穂が痛い 大西健司夏帽子フラ …

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『海原』No.21(2020/9/1発行)

◆No.21 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 蕗の葉煮る高倉健の味のして 綾田節子紅枝垂れ病む肩に触れ背中に触れ 伊藤巌木の芽雨一粒ずつ検品す 奥山和子八月やしゅっぽと消えた縄電車 川崎千鶴子菫買ったらうす …

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『海原』No.20(2020/7/1発行)

◆No.20 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 春琴抄閉じ春雷の中にいる 伊藤巌誰か呼ぶふと身じろぎの花蘇枋 伊藤淳子激論のあと春満月が重過ぎる 伊藤道郎3・11「古里」奏ずトランペット 江井芳朗一枚の田のそ …

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『海原』No.19(2020/6/1発行)

◆No.19 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 冬落暉海に浮かんでいる享年 大沢輝一沈丁花ぽろぽろ鬼の泣く話 奥山和子回教徒冬の霧へと歩み去る 小野裕三泥の海より車引き出す夜明けかな 金澤洋子風評の不連続音春 …

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『海原』No.18(2020/5/1発行)

◆No.18 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 冬ぬくし現状維持でもう一年 東祐子百万本の霜の花なりサンタマリア 石川青狼橙や鼓動ことりと加齢して 伊藤淳子かって火を焚く土葬の夜は猪眠る 植田郁一霜柱踏むリセ …

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『海原』No.17(2020/4/1発行)

◆No.17 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 こんな世ですみません八月十五日 石川修治恍惚の影をこぼして大根干す 市原光子訝しむようなさびしさ冬木の芽 伊藤淳子風に家路なし新宿は枯野なる 伊藤道郎ところどこ …

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耳打ち すずき穂波

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より◆第1回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その3〕 耳打ち すずき穂波 日向ぼこして恐るべき甕夫婦とは畳の上で死ねるってこんな福笑無冠美はし寒鴉の羽繕ひ浅春の炭都老女に …

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『海原』No.16(2020/3/1発行)

『海原』No.16(2020/3/1発行) ◆No.16 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 スクラムを押すごと全山紅葉す 石川青狼 蔦かずら女系家族は不滅です 石橋いろり 大花野今泥流のびょうびょう 伊藤巌 …

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QRコード すずき穂波

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その2〕 QRコード すずき穂波 黒葡萄門外不出といふやうに 忘我かな白桔梗浮いてゐる QRコード蓑虫の実体蠢く 稲穂波わたし …

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流し台 すずき穂波

『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より◆第1回海原金子兜太賞受賞第一作〔3回連作・その1〕 流し台 すずき穂波 ヒロシマの影に木耳の吸湿性 小腹すくバナナ・ボートは労働歌 全身筋肉の尺取諧謔に行くべし 落蝉存 …

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孵ろうか 望月士郎

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 孵ろうか 望月士郎 第1回海原新人賞受賞 春の闇そっとたまごを渡される 朧夜の卵に貼ってある「光」 鳥雲に托卵されてわが目玉 触りにくるさくらさくらと …

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水を汲む 三枝みずほ

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 水を汲む 三枝みずほ 第1回海原新人賞受賞 初秋の花の匂いの髪を梳く 雨粒のゆっくり赤へ曼珠沙華 ひざまずき少女は秋の水を汲む 雨音の遠く花野にソルフ …

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留守にして 室田洋子

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 留守にして 室田洋子 第1回海原賞受賞 さえずりや冷たい頬に触れながら 守備範囲いつしかずれて鳥雲に 桐の花だんだん靄る夫の声 先生がふいに屈伸麦の秋 …

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白い地図帳 水野真由美

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 白い地図帳 水野真由美 第1回海原賞受賞 約束を言葉にさるとりいばらの実 食みをれば鹿となりけり霧の底 風と風のあはひの森の椋の実よ 萱野なり渡りし水 …

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乾き 小西瞬夏

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆特別作品20句 乾き 小西瞬夏第1回海原賞受賞 厄玉の砕けてしまいたる秋思 秋蝶のかすかな脚がふれし母 風が出て囮のこえの潤むとき 風音やひとつ残りし蓮の種 黒鍵にか …

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遊ぶ流木 村上友子

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より ◆自由作品18句遊ぶ流木 村上友子 昨日まで回遊魚だった流木 オブジェとして春原宿を見て流木 ビル明かりゆらり流木となる途中 流れ流れ木ときに人知を侍はべらせて 時の滴 …

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『海原』No.15(2020/1/1発行)

◆No.15 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 眠れぬから寒夜の除染土と語る 有村王志 生き急ぐ音して秋のシュレッダー 安藤和子 星流る賞罰無しで生きて来し 伊藤雅彦 新老人に致死量の鰯雲 伊藤道郎 避難解除 …

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『海原』No.14(2019/12/1発行)

◆No.14 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 自分史にA面探すかたつむり 綾田節子青蜥蜴どこかが上うわの空でいる 伊藤淳子 フクシマの無言の更地炎天下 宇川啓子 簞笥臭い昭和の浴衣歩きだす 大髙宏允 渋谷の …

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『海原』No.13(2019/11/1発行)

◆No.13 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 全身のまるで黴です偽善とは 綾田節子 驟雨とは肉体昏き草いきれ 伊藤淳子 選句楽しと微笑む遺影仕出し弁当 植田郁一 土蔵の扉開けば父の蛍かな 大池美木 地のこと …

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『海原』No.12(2019/10/1発行)

◆No.12 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 なめくじり志ん生の似顔絵ばかりかな 綾田節子 野のおおかたの時間たまって蛍袋 伊藤淳子 花馬酔木円錐のよう猜疑心 伊藤雅彦 母の日父の日私が死ぬ日私の日 植田郁 …

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『海原』No.11(2019/9/1発行)

◆No.11 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 春愁のゴリラの背中名前がない 綾田節子 たんぽぽの絮よいつよりこの動悸 伊藤淳子 花馬酔木母と触れ合っている言葉 伊藤雅彦 藤の花母性に昏き小部屋あり 伊藤道郎 …

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『海原』No.10(2019/7/1発行)

◆No.10 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 逃げ水の先頭除染土また除染土 有村王志 夜桜や魔界の口を見たような 石橋いろり のどかかな影がほどける猫のヨガ 市原正直 人の世に優生保護法猫の恋 伊藤巌 鬱と …

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『海原』No.9(2019/6/1発行)

◆No.9 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 毀れゆく無韻の時間女ひとは花に 市原光子 ミモザ降る頃か遠国の石畳 大池美木 雲海の底兵馬俑のような原発街 大久保正義 みちのく一列海への黙禱ぬいぐるみ 岡崎万寿 …

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『海原』No.8(2019/5/1発行)

◆No.8 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 数え日やメモ一つ消しひとつ足す 伊藤巌 未帰還の家枯草より覗く 江井芳朗 ペンギンの足のようなる愛探す 榎本祐子 老い仕度されど青鷺立ちしまま 大野美代子 まだ生 …

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『海原』No.7(2019/4/1発行)

◆No.7 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 冬桜アルカリ性の恋をして 伊藤雅彦 突然死こんなにおしゃれ真弓の実 稲葉千尋 鬱の日の部屋の匂いの茸山 榎本祐子 両手に余る葉つきの柚子は祖母のよう 大谷菫 茨城 …

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『海原』No.6(2019/3/1発行)

◆No.6 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 小春日の頁めくればみるみる水輪 伊藤淳子 従姉妹来る手花火程の嫉妬心 伊藤雅彦 妻といるふしぎな自由暮の秋 大沢輝一 ロボットと二人ぐらしや文化の日 片町節子 枯 …

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『海原』No.5(2019/1/1発行)

◆No.5 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 膕の美しき人秋茜 浅生圭佑子 長蛇の列顎を突き出す鮭となり 石川青狼 言い淀むわが浅瀬にも昼の虫 伊藤淳子 ぬくめ酒こつんこつんと二人の会話 井上俊一 大叔母の遺 …

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『海原』No.4(2018/12/1発行)

◆No.4 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出流木は海の文殻九月来る 市原光子台本に風の音なく蝉時雨 伊藤幸毅然と逝く海の蒼さは祖国の青 植田郁一少年の腰の鍵束栗の花 宇川啓子堂内の微光におわす亡師しよ白寿 大 …

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『海原』No.3(2018/11/1発行)

◆No.3 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 胸に夏帽立ち尽くす摩文仁の礎 赤崎ゆういち ルルルルル邯鄲君きみこそナルシスト 石橋いろり 父の手記折れた頁のあり曝書 伊藤雅彦 だめだべよこっちむげ溽暑の原子炉 …

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『海原』No.2(2018/10/1発行)

◆No.2 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 蕨一束ほどの帰心で立っている 有村王志 橡の花幼き母も触れし幹 伊藤巌 いぶかしげに吾が手取る母夏座敷 榎本愛子 風鈴の青が淋しい私小説 大西健司 曼珠沙華母の小 …

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『海原』創刊号(2018/9/1発行)

◆創刊号 目次 ◆海原秀句 同人各集より 安西篤●抄出 蝉の木の下手な奴いる未帰還兵 有村王志 種播いて言葉が少し行方不明 伊藤淳子 ねばっこいねばっこい木の芽雨 江井芳朗 昭和の日裏返しして干す魚 大沢輝一 夏の蝶右か …

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「海原」の俳句

「海原」誌面に掲載された俳句を毎月ダイジェストで紹介します。

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