海原衆による「海原」誌上および欄外の論考やエッセイなどを掲載
Contents
- 1 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(四)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ
- 2 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(三)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ
- 3 特別寄稿●続・ナガサキの浦上天主堂を詠む―「風」掲載の兜太の長崎滞在の句を中心に― 石橋いろり
- 4 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(二)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ
- 5 第5回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む〈握り拳の強度、心象と映像の行方 松本勇二〉
- 6 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(一)〜埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎〜 齊藤しじみ
- 7 俳人金子兜太の全人間論ノート⑥ 岡崎万寿
- 8 俳人金子兜太の全人間論ノート⑤ 岡崎万寿
- 9 俳人金子兜太の全人間論ノート④ 岡崎万寿
- 10 俳人金子兜太の全人間論ノート③ 岡崎万寿
- 11 特別寄稿◆ナガサキの浦上天主堂を詠む―秋櫻子・伊昔紅・兜太・皆子― 石橋いろり
- 12 俳人金子兜太の全人間論ノート② 岡崎万寿
- 13 俳人金子兜太の全人間論ノート① 岡崎万寿
- 14 戦争が廊下の奥に立つてゐた〜戦後の渡邊白泉〜 齊藤しじみ
- 15 縦深志向 金子兜太
- 16 「海原俳句、来たるべきもの」へのヒント
- 17 平明で重いものを 金子兜太
- 18 現代俳句の本格 金子兜太
- 19 土がたわれは 金子兜太
- 20 新たな前線をめざして(『海程』126号・127号での座談会)
- 21 シリーズ・海程の作家たち《最終回》八木三日女―『紅茸』から『私語』へ(下)~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
- 22 シリーズ・海程の作家たち《第五回》八木三日女―『紅茸』から『私語』へ(上)~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
- 23 シリーズ・海程の作家たち《第四回》「命」―北原志満子の俳句~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
- 24 二つのベクトル―垂直方向と水平方向―藤野武◆第4回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む
- 25 俳人金子はるを訪ねて(下)―秩父山峡に生きる兜太の母―石橋いろり
- 26 シリーズ・海程の作家たち《第三回》堀葦男と前衛俳句および言葉と季語~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
- 27 シリーズ・海程の作家たち《第二回》気合い―阿部完市の俳句~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
- 28 シリーズ・海程の作家たち《第一回》巡礼・林田紀音夫~ 谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
- 29 俳人金子はるを訪ねて(上)―秩父山峡に生きる兜太の母― 石橋いろり
- 30 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す〜神戸とロシアを結ぶ点と線〜齊藤しじみ
- 31 詩人・ラヴロック博士 小松敦
- 32 柳生正名著『兜太再見』書評◆「再見」と「再生」 小松敦
- 33 「見る」人と「聴く」人 佐孝石画◆第3回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む
- 34 シン・兜太晩年(下) 宮崎斗士
- 35 俳誌「合歓」の終刊と手代木啞々子 植田郁一
- 36 シン・兜太晩年(上) 宮崎斗士
- 37 震災に関わる俳句を高校生とともに作ることで抵抗する 中村 晋
- 38 蛾のまなこ赤光なれば海を戀う~金子兜太と海軍短期現役士官~齊藤しじみ
- 39 髙野公一著『芭蕉の天地「おくのほそ道」のその奥』書評◆覚醒の喜び 小松敦
- 40 書くことの力 水野真由美◆第2回海原賞・海原新人賞受賞作家の特別作品評
- 41 星一つ落ちて都の寒椿―ある慰霊碑の俳句をめぐって 齊藤しじみ
- 42 俳人兜太にとって秩父とは何か⑥最終回 岡崎万寿
- 43 果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島 齊藤しじみ
- 44 俳人兜太にとって秩父とは何か⑤ 岡崎万寿
- 45 俳人兜太にとって秩父とは何か④ 岡崎万寿
- 46 俳人兜太にとって秩父とは何か③ 岡崎万寿
- 47 『始原の俳句―兜太・芭蕉そして空海について』野﨑憲子(菊池寛記念館文芸講座2020/9/12講演)
- 48 俳人兜太にとって秩父とは何か② 岡崎万寿
- 49 俳人兜太にとって秩父とは何か① 岡崎万寿
- 50 カルチャーセンターと金子兜太 齊藤しじみ
- 51 『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む:兜太という俳人の今日的人間考察③ 岡崎万寿
- 52 第1回海原賞・海原新人賞受賞作家の特別作品評〈各作家の心に響いた八句 茂里美絵〉
- 53 『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む:兜太という俳人の今日的人間考察② 岡崎万寿
- 54 『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む:兜太という俳人の今日的人間考察① 岡崎万寿
- 55 《誌上シンポジウム》 金子兜太最後の句集『百年』を読む
- 56 「他界」としての『百年』 小松敦
- 57 新たに開かれた道で 高木一惠
- 58 韻律と映像、そして幻想 遠山郁好
- 59 「生きもの」としての尊厳 柳生正名
- 60 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実③ 岡崎万寿
- 61 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実② 岡崎万寿
- 62 全舷半舷〈8〉狛狼に螢 柳生正名
- 63 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実① 岡崎万寿
- 64 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:「海程」は創刊された 山中葛子
- 65 濤声独語〈8〉絶えざる自己反省と自己励起 安西篤
- 66 『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』を読む 2 何も新しくなかった 小松敦
- 67 『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』を読む 1 若手ライターの評論に導かれて 石川まゆみ
- 68 金子兜太の源郷に呼ばれて 大高宏允
- 69 「衆の詩」ふたたび 金子 兜太
- 70 衆の詩 金子 兜太
- 71 金子兜太の「平和への願い」に呼ばれて 大高宏允
- 72 「生きもの感覚」と未来 小松敦
- 73 兜太ナイト#2レジュメ 小松敦
- 74 金子兜太 試論 ~ Reality of the world ~ 小松敦
- 75 思いつきの文学 小松敦
霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(四)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ
『海原』No.61(2024/9/1発行)誌面より シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第7回(その4・最終回) 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(四)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ (一)揺れる心 「海程」の …
霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(三)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ
『海原』No.60(2024/7/1発行)誌面より シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第7回(その3) 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(三)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ (一)俳人たちの終戦 終戦(八月一 …
特別寄稿●続・ナガサキの浦上天主堂を詠む―「風」掲載の兜太の長崎滞在の句を中心に― 石橋いろり
『海原』No.60(2024/7/1発行)誌面より 特別寄稿続・ナガサキの浦上天主堂を詠む―「風」掲載の兜太の長崎滞在の句を中心に― 石橋いろり 本年1・2月合併号の「海原」(55号)に拙文を掲載していただいたのだが、 …
霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(二)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ
『海原』No.59(2024/6/1発行)誌面より シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第7回(その2) 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(二)~埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎~ 齊藤しじみ (一)大学生活 明治時代の小説に最 …
第5回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む〈握り拳の強度、心象と映像の行方 松本勇二〉
『海原』No.59(2024/6/1発行)誌面より 第5回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む握り拳の強度、心象と映像の行方 松本勇二 ◇中内亮玄「ルイージの懊悩」 「ポケットの中に握り拳」という、このワードは作者の …
霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(一)〜埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎〜 齊藤しじみ
『海原』No.58(2024/5/1発行)誌面より シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第7回 霧過ぎて鈴懸の実の逞しき(一)〜埋もれた異才の俳人・出澤珊太郎〜 齊藤しじみ 序章 誰にでも、この人には敵わないという人物 …
俳人金子兜太の全人間論ノート⑥ 岡崎万寿
『海原』No.58(2024/5/1発行)誌面より 連載 第6回俳人金子兜太の全人間論ノート 岡崎万寿 (四)「俺は死なない」兜太の内面世界 ―「他界説」とアニミズムの到達点 「他界」とは、いわゆる「あの世」、「死後 …
俳人金子兜太の全人間論ノート⑤ 岡崎万寿
『海原』No.57(2024/4/1発行)誌面より 連載 第5回俳人金子兜太の全人間論ノート 岡崎万寿 ((三)青年兜太の「トラック島餓死戦場」のリアル つづき) (2)「トラック島戦場」で見る兜太の存在感 青年兜太 …
俳人金子兜太の全人間論ノート④ 岡崎万寿
『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 連載 第4回俳人金子兜太の全人間論ノート 岡崎万寿 (三)青年兜太の「トラック島餓死戦場」のリアル (1)再考「非業の死者たち」とは何か 金子兜太は、かつてのトラッ …
俳人金子兜太の全人間論ノート③ 岡崎万寿
『海原』No.55(2024/1/1発行)誌面より 連載 第3回俳人金子兜太の全人間論ノート 岡崎万寿 (2)「秩父音頭」絶唱のすべて―「最後の一年」 兜太の現役大往生について考察する場合、いま述べた「天からいただい …
特別寄稿◆ナガサキの浦上天主堂を詠む―秋櫻子・伊昔紅・兜太・皆子― 石橋いろり
『海原』No.55(2024/1/1発行)誌面より 特別寄稿ナガサキの浦上天主堂を詠む―秋櫻子・伊昔紅・兜太・皆子― 石橋いろり 長崎の浦上天主堂は、先の戦争で昭和二十年八月九日に瓦解した。同天主堂は昭和三十三年の三月 …
俳人金子兜太の全人間論ノート② 岡崎万寿
『海原』No.54(2023/12/1発行)誌面より 連載 第2回俳人金子兜太の全人間論ノート 岡崎万寿 (二)ジュゴンのごと現役大往生の実相 それにしても俳人金子兜太の現役大往生は、希有とも言える、それは見事な他界で …
俳人金子兜太の全人間論ノート① 岡崎万寿
『海原』No.53(2023/11/1発行)誌面より 新連載 第1回俳人金子兜太の全人間論ノート 岡崎万寿 【連載にあたって】 もう八年前になるが、金子兜太先生を俳人として初めて、「下町人間庶民文化賞」に推薦した経緯もあ …
戦争が廊下の奥に立つてゐた〜戦後の渡邊白泉〜 齊藤しじみ
『海原』No.52(2023/10/1発行)誌面より シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第6回 戦争が廊下の奥に立つてゐた〜戦後の渡邊白泉〜 齊藤しじみ 昭和三二年春の選抜高校野球大会は王貞治を投手として擁した早稲 …
縦深志向 金子兜太
縦深志向 金子兜太 十二月の東京例会で、金子皆子の『哭き木立暗い面おもてを吊す月』が話題になった。渡辺八重子は「あんまり暗すぎて――。」といい、蔦悦子は「こういう内容なら、いままでさんざんみてきている俳句と変りないんで …
「海原俳句、来たるべきもの」へのヒント
『海原』No.51(2023/9/1発行)に掲載された「2023年夏【第5回】兜太通信俳句祭《結果発表》」の中で、以下の選評コメントが印象的であった。 十河宣洋選評より抜粋〈軽い作品が多くなった印象を受けた。俳句の総合誌 …
平明で重いものを 金子兜太
平明で重いものを 金子兜太 十一月の例会で『風の夜明け玄関にいる赤い靴』という作品が、いちばん評判がよかったと聞いた。たまたまほかに旅行していたので、その会だけ欠席したわけだが、それをきいて、なんとなく困った気がした。 …
現代俳句の本格 金子兜太
現代俳句の本格 金子兜太 「第二芸術」をこえる二つの志向 桑原武夫「第二芸術」(「世界」一九四六年十一月号)を読んだときの私の反応は、文学論としては無効、ただし、俳壇(俳句をめぐる人間関係)批判としてはかなり有効、 …
土がたわれは 金子兜太
土がたわれは 金子兜太 「俳句は人間不在である」、あるいは、「現代俳句にいたって、ようやく人間が所在するようになった」――という言葉をよくきくが、この奇妙な断定が、私には最大の関心事なのである。私は、この「人間」にとり …
新たな前線をめざして(『海程』126号・127号での座談会)
新たな前線をめざして(『海程』126号・127号での座談会) 森田緑郎武田伸一酒井弘司谷佳紀進行 阿部完市大石雄介 ■叩き台として 阿部 さっそくだけど、この座談会の目的というか、主題というか、それを、大石さん、あんた …
シリーズ・海程の作家たち《最終回》八木三日女―『紅茸』から『私語』へ(下)~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
『海原』No.11(2019/9/1発行)誌面より~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より~ ご参考:2023/04/19お知らせ シリーズ・海程の作家たち《最終回》八木三日女―『紅茸』から『私語』へ(下) 谷佳紀 八木が連作 …
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シリーズ・海程の作家たち《第五回》八木三日女―『紅茸』から『私語』へ(上)~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
『海原』No.10(2019/7/1発行)誌面より~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より~ ご参考:2023/04/19お知らせ シリーズ・海程の作家たち《第五回》八木三日女―『紅茸』から『私語』へ(上) 谷佳紀 一九五六年 …
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シリーズ・海程の作家たち《第四回》「命」―北原志満子の俳句~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
『海原』No.9(2019/6/1発行)誌面より~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より~ ご参考:2023/04/19お知らせ シリーズ・海程の作家たち《第四回》「命」―北原志満子の俳句 谷佳紀 北原の俳句の個性を語ろうとす …
二つのベクトル―垂直方向と水平方向―藤野武◆第4回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む
『海原』No.48(2023/5/1発行)誌面より 第4回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む 二つのベクトル―垂直方向と水平方向― 藤野武 対照的な個性をした二人の作家の作品を読んで、その豊かな才能に魅せられたこと …
俳人金子はるを訪ねて(下)―秩父山峡に生きる兜太の母―石橋いろり
『海原』No.48(2023/5/1発行)誌面より◆特別寄稿 俳人金子はるを訪ねて(下)―秩父山峡に生きる兜太の母― 石橋いろり ▲はるさんの百歳を寿ぐ金子兜太先生の弟千侍氏の色紙(皆野町の壺春堂にて) ◆◇ヤマブ味噌 …
シリーズ・海程の作家たち《第三回》堀葦男と前衛俳句および言葉と季語~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
『海原』No.8(2019/5/1発行)誌面より~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より~ ご参考:2023/04/19お知らせ シリーズ・海程の作家たち《第三回》堀葦男と前衛俳句および言葉と季語 谷佳紀 ぶつかる黒を押し分 …
シリーズ・海程の作家たち《第二回》気合い―阿部完市の俳句~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
『海原』No.7(2019/4/1発行)誌面より~谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より~ ご参考:2023/04/19お知らせ シリーズ・海程の作家たち《第二回》気合い―阿部完市の俳句 谷佳紀 どうしてこのように書けるのか阿 …
シリーズ・海程の作家たち《第一回》巡礼・林田紀音夫~ 谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より
『海原』No.6(2019/3/1発行)誌面より~ 谷佳紀の個人俳句誌「しろ」より~ ご参考:2023/04/19お知らせ シリーズ・海程の作家たち《第一回》巡礼・林田紀音夫 谷佳紀 林田紀音夫の表現世界は暗い。戦争体 …
俳人金子はるを訪ねて(上)―秩父山峡に生きる兜太の母― 石橋いろり
『海原』No.47(2023/4/1発行)誌面より◆特別寄稿 俳人金子はるを訪ねて(上)―秩父山峡に生きる兜太の母― 石橋いろり 皆さんはご存知だろうか。金子兜太師の御母堂金子はるさんも俳句を詠まれていたことを(以後 …
露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す〜神戸とロシアを結ぶ点と線〜齊藤しじみ
『海原』No.46(2023/3/1発行)誌面より シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第5回 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す〜神戸とロシアを結ぶ点と線〜 齊藤しじみ (1)神戸と西東三鬼 背後に六甲山、前方に大阪湾に …
詩人・ラヴロック博士 小松敦
『海原』No.41(2022/9/1発行)誌面より 〈ジュゴン通信〉 詩人・ラヴロック博士 小松敦 兜太先生と同じ一九一九年生まれのジェームズ・ラヴロック博士が、今年の夏、百三歳の誕生日である七月二十六日に他界した。博 …
柳生正名著『兜太再見』書評◆「再見」と「再生」 小松敦
『海原』No.40(2022/7/1発行)誌面より 書評 柳生正名著『兜太再見』「再見」と「再生」 小松敦 〈「兜太をどう読んできたか」。本書に記していくのは、つきつめれば、このことについてのひとつの物語である。〉との …
「見る」人と「聴く」人 佐孝石画◆第3回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む
『海原』No.38(2022/5/1発行)誌面より 第3回海原賞・海原新人賞受賞作家の俳句を読む 「見る」人と「聴く」人 佐孝石画 ◇鳥山由貴子特別作品「ピロピロ笛」 動体視力わたしとアオカナブンの距離(二〇二一) …
シン・兜太晩年(下) 宮崎斗士
『海原』No.37(2022/4/1発行)誌面より 〈特別寄稿〉シン・兜太晩年(下) 宮崎斗士 平成三十年(二〇一八年)九十八歳 一月、熊谷市内の病院に入院。一旦は退院したが、二月六日誤嚥性肺炎の疑いで再入院した。二月二 …
俳誌「合歓」の終刊と手代木啞々子 植田郁一
俳誌「合歓」の終刊と手代木啞々子 植田郁一 手代木啞々子が新抒情主義を提唱して東京で「合歓」を創刊したのは、昭和十五年一月。しかし、日中戦争の長期化と用紙統制法などにより、その翌年には休刊せざるを得なくなった。 さらに …
シン・兜太晩年(上) 宮崎斗士
『海原』No.36(2022/3/1発行)誌面より 〈特別寄稿〉シン・兜太晩年(上) 宮崎斗士 筑紫磐井さんから今回の「豈64号・金子兜太特集」のお話を賜り、あらためて金子先生を論ずるに当たって、私にできることとは何か …
震災に関わる俳句を高校生とともに作ることで抵抗する 中村 晋
『海原』No.36(2022/3/1発行)誌面より 〈特別寄稿〉震災に関わる俳句を高校生とともに作ることで抵抗する中村 晋 陽炎や被曝者失語者たる我ら 晋 私は、福島市在住の一高校教諭です。現在伊達市の夜間定時制高校に …
蛾のまなこ赤光なれば海を戀う~金子兜太と海軍短期現役士官~齊藤しじみ
『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第4回 蛾のまなこ赤光なれば海を戀う~金子兜太と海軍短期現役士官~ 齊藤しじみ 三島由紀夫が割腹自殺してから五年後の昭和五十年、一 …
髙野公一著『芭蕉の天地「おくのほそ道」のその奥』書評◆覚醒の喜び 小松敦
『海原』No.33(2021/11/1発行)誌面より ◆書評 髙野公一著『芭蕉の天地「おくのほそ道」のその奥』 覚醒の喜び 小松敦 髙野公一氏による「おくのほそ道」研究書。私のような芭蕉初学者にはうってつけの本だと思う …
書くことの力 水野真由美◆第2回海原賞・海原新人賞受賞作家の特別作品評
『海原』No.28(2021/5/1発行)誌面より ◆第2回海原賞・海原新人賞受賞作家の特別作品評 書くことの力 水野真由美 第2回の海原賞と海原新人賞は新型コロナウイルスの感染対策による暮らしの細部や町の姿、社会の枠 …
星一つ落ちて都の寒椿―ある慰霊碑の俳句をめぐって 齊藤しじみ
『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より ◆シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第3回 星一つ落ちて都の寒椿――ある慰霊碑の俳句をめぐって 齊藤しじみ 大勢の若者でにぎわう渋谷駅前のセンター街の喧騒から外れた界 …
俳人兜太にとって秩父とは何か⑥最終回 岡崎万寿
『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より 新シリーズ●第6回〈最終回〉 俳人兜太にとって秩父とは何か 岡崎万寿 ㈥ 秩父に発した俳句と哲学 ⑴ 兜太の思想体系とその俳句 見るとおり俳人兜太の思想・哲学の探 …
果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島 齊藤しじみ
『海原』No.25(2021/1/1発行)誌面より ◆シリーズ 十七文字の水脈を辿って 第2回 果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島 齊藤しじみ 今から十八年前の私事だが、鮮明に記憶に残っている思い出がある。転勤族の私は当時、 …
俳人兜太にとって秩父とは何か⑤ 岡崎万寿
『海原』No.25(2021/1/1発行)誌面より 新シリーズ●第5回 俳人兜太にとって秩父とは何か 岡崎万寿 (承前) ⑵ 土の自由人――俳人兜太の哲学考 思想・哲学といっても、兜太の場合そんなに難しい話ではない …
俳人兜太にとって秩父とは何か④ 岡崎万寿
『海原』No.24(2020/12/1発行)誌面より 新シリーズ●第4回 俳人兜太にとって秩父とは何か 岡崎万寿 ㈤ 産土から――「土の思想」の深化 ⑴ 妻・皆子と秩父の「土」 金子兜太の句集には、ふるさと秩父の句と並 …
俳人兜太にとって秩父とは何か③ 岡崎万寿
『海原』No.23(2020/11/1発行)誌面より 新シリーズ●第3回 俳人兜太にとって秩父とは何か 岡崎万寿 (承前) ⑵ 秩父事件研究史上の俳人兜太の存在 したがって、その「秩父困民党」の文章には、秩父人兜太 …
『始原の俳句―兜太・芭蕉そして空海について』野﨑憲子(菊池寛記念館文芸講座2020/9/12講演)
『始原の俳句―兜太・芭蕉そして空海について』野﨑憲子(菊池寛記念館文芸講座2020/9/12講演) 野﨑憲子さんによる「菊池寛記念館 文芸講座」2020年9月12日講演の原稿です。PDFでご覧ください。
俳人兜太にとって秩父とは何か② 岡崎万寿
『海原』No.22(2020/10/1発行)誌面より 新シリーズ●第2回 俳人兜太にとって秩父とは何か 岡崎万寿 ㈢ 父・伊昔紅と俳人兜太の原質形成 ⑴『俳句日記』にみる父子の肉体感 見てきた通り兜太は、秩父人とし …
俳人兜太にとって秩父とは何か① 岡崎万寿
『海原』No.21(2020/9/1発行)誌面より 新シリーズ●第1回 俳人兜太にとって秩父とは何か 岡崎万寿 つなぎに 金子兜太が九十八歳で他界してから、間もなく二年になる二〇二〇年一月十九日の日本経済新聞は、文化 …
カルチャーセンターと金子兜太 齊藤しじみ
『海原』No.21(2020/9/1発行)誌面より ◆シリーズ:十七文字の水脈を辿って 第1回 カルチャーセンターと金子兜太 齊藤しじみ JR新宿駅西口の改札を出て西の方角の都庁方面につながる地下道。かつてはホームレス …
『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む:兜太という俳人の今日的人間考察③ 岡崎万寿
『海原』No.19(2020/6/1発行)誌面より 『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む兜太という俳人の今日的人間考察 岡崎万寿《3回連載・その3》 ㈤ 兜太は「煽られた」のか ――長谷川櫂「解説」への疑問 『金子 …
第1回海原賞・海原新人賞受賞作家の特別作品評〈各作家の心に響いた八句 茂里美絵〉
『海原』No.18(2020/5/1発行)誌面より 第1回海原賞・海原新人賞受賞作家の特別作品評各作家の心に響いた八句 茂里美絵 乾き 小西瞬夏 秋蝶のかすかな脚がふれし母 風が出て囮のこえの潤むとき ランボオ …
『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む:兜太という俳人の今日的人間考察② 岡崎万寿
『海原』No.18(2020/5/1発行)誌面より 『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む兜太という俳人の今日的人間考察 岡崎万寿《3回連載・その2》 ㈢ 兜太の「戦争とトラック島」俳句の展開 兜太は二十六歳のとき、 …
『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む:兜太という俳人の今日的人間考察① 岡崎万寿
『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より 『金子兜太戦後俳句日記第二巻』を読む兜太という俳人の今日的人間考察 岡崎万寿《3回連載・その1》 はじめに 金子兜太生誕百年を記念して、二〇一九年九月、第十五句集『 …
《誌上シンポジウム》 金子兜太最後の句集『百年』を読む
『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より。 《誌上シンポジウム》 金子兜太最後の句集『百年』を読む 2019年9月28日、文京シビックセンター・小ホール(東京都文京区春日)において、「金子兜太最後の言葉、最後の …
「他界」としての『百年』 小松敦
『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より。 《誌上シンポジウム》金子兜太最後の句集『百年』を読む 「他界」としての『百年』 小松敦 ◆『百年』より五句鑑賞 果てしなく枯草匂う祖国なり 果てしなく枯れている …
新たに開かれた道で 高木一惠
『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より。 《誌上シンポジウム》金子兜太最後の句集『百年』を読む 新たに開かれた道で 高木一惠 ◆『百年』より五句鑑賞 小学六年尿瓶とわれを見くらぶる 津波のあとに老女生き …
韻律と映像、そして幻想 遠山郁好
『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より。 《誌上シンポジウム》金子兜太最後の句集『百年』を読む 韻律と映像、そして幻想 遠山郁好 ◆『百年』より五句鑑賞 荒川で尿瓶洗えば白鳥来 荒川は先生が幼少期から馴 …
「生きもの」としての尊厳 柳生正名
『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より。 《誌上シンポジウム》金子兜太最後の句集『百年』を読む 「生きもの」としての尊厳 柳生正名 ◆『百年』より五句鑑賞 津波のあとに老女生きてあり死なぬ 山影に人住み …
『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実③ 岡崎万寿
『海原』No.12(2019/10/1発行)誌面より。 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む 俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実 岡崎万寿《3回連載・その3》 ㈣ 俳句力と「トラック島句会」の特徴 感動的なことは、 …
『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実② 岡崎万寿
『海原』No.11(2019/9/1発行)誌面より。 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実 岡崎万寿《3回連載・その2》 ㈡ 兜太にとって「トラック島」とは何か 見るとおり、俳句専 …
全舷半舷〈8〉狛狼に螢 柳生正名
『海原』No.10(2019/7/1発行)誌面より。 全舷半舷〈8〉 狛狼に螢 柳生正名 また映画「天地悠々」封切りイベントの際の話である。ゲストとして登場した嵐山光三郎氏がかつてNHKで放映した「辞世の句」特集収録 …
『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実① 岡崎万寿
『海原』No.10(2019/7/1発行)誌面より。 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む 俳人兜太の「トラック島戦場体験」の真実 岡崎万寿《3回連載・その1》 はじめに 俳人兜太は、「私が俳句です」「私は反戦の塊で …
『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む:「海程」は創刊された 山中葛子
『海原』No.10(2019/7/1発行)誌面より。 『金子兜太戦後俳句日記第一巻』を読む 「海程」は創刊された 山中葛子 トラック島での戦争体験を抜きでは語れない「戦後の兜太」がさらに「存在者」という考え方にまで直結 …
濤声独語〈8〉絶えざる自己反省と自己励起 安西篤
『海原』No.10(2019/7/1発行)誌面より。 濤 声 独 語 〈8〉 絶えざる自己反省と自己励起 安西篤 前号の本欄でも紹介した『金子兜太戦後俳句日記』については、岡崎万寿、山中葛子両氏によってさらに詳細に論 …
『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』を読む 2 何も新しくなかった 小松敦
『海原』No.9(2019/6/1発行)誌面より抜粋。 『新興俳句アンソロジー何が新しかったのか』を読む 2 何も新しくなかった 小松敦 この本の厚さ約3センチ。分厚い。けれども意外に読みやすい。新興俳句作家四四名別の …
『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』を読む 1 若手ライターの評論に導かれて 石川まゆみ
『海原』No.9(2019/6/1発行)誌面より抜粋。 『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』を読む 1 若手ライターの評論に導かれて 石川まゆみ 興味を引いたのは、「何が新しかったのか」というサブタイトル。この …
金子兜太の源郷に呼ばれて 大高宏允
金子兜太の源郷に呼ばれて 大高宏允 金子先生が他界されて、なぜあのような型破りの人物が生まれたのかを思うことが多くなった。それを知ることは、先生をもう一度学びなおすことのようにも思える。 そんなことを、思い続けたの …
「衆の詩」ふたたび 金子 兜太
兜太44年前の思いに学ぶもの。独特の言葉使いに戸惑うかもしれない。しかし、脱近代的なその論旨を読んでみていただきたい。 (昭和50年/1975年 「海程」115号より) 「衆の詩」ふたたび 金子 兜太 ■体からだ―― …
衆の詩 金子 兜太
「海原」創刊号の編集後記の中で編集人の堀之内長一が次のように記しています。 ■金子先生に「衆のうた」「『衆のうた』ふたたび」という一文がある(ぜひお読みください)。今後の海原の行方をあれこれ考えるときに、なぜかしら「衆」 …
金子兜太の「平和への願い」に呼ばれて 大高宏允
金子兜太の「平和への願い」に呼ばれて――難民問題と政治パラダイム転換の提言 大髙宏允 俳人金子兜太の原点は反戦平和 金子兜太は、なぜ死の直前まで戦争の恐ろしさと平和への願いを語り続けたのだろうか。彼は戦場で非業の死を …
「生きもの感覚」と未来 小松敦
(アンソロジー『海程多摩』第十七集2018 掲載 ) 「生きもの感覚」と未来 小松敦 追悼金子兜太先生 梅咲いて庭中に青鮫が来ている 兜太 〈ふと「今」を生きる人間にとって、他界は「未来」にあると閃きました。その …
兜太ナイト#2レジュメ 小松敦
2018年10月20日(土)に開催された現代俳句協会青年部主催の勉強会「兜太ナイト#2」のレジュメを公開しています。ご関心のある方はご覧ください。 兜太ナイト#2レジュメ ~以下現代俳句協会青年部WEBより~第157回勉 …
金子兜太 試論 ~ Reality of the world ~ 小松敦
(アンソロジー『海程多摩』第十六集 2017掲載・一部修正) 金子兜太 試論 ~ Reality of the world ~ 小松敦 Essay on the way of Tohta ◆はじめに 金子兜太はいつ …
思いつきの文学 小松敦
(海程神奈川アンソロジー『碧9号』掲載・一部修正) 思いつきの文学 小松敦 Remember that the air shares its spirits with all the life …