海原衆

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第6回 海原金子兜太賞

『海原』No.63(2024/11/1発行)誌面より 第6回 海原金子兜太賞 【本賞】船越みよ「冬の想」 【奨励賞】松本千花「鬼灯が足りない」鱸久子「ふるさと・は」  第6回「海原金子兜太賞」は、応募作品37編の中から、 …

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『猫の前足』森武晴美 句集

『猫の前足』森武晴美 句集  胃の上に猫の前足花の冷え  第一句集。「「海程」という集団の中にあって、多様な表現に影響を受けながら、例えば言葉俳句に一方的に傾いて自己の希薄な句作りに終わることはない。そこには自らなる復元 …

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追悼 佐藤稚鬼 遺句抄

『海原』No.63(2024/11/1発行)誌面より 追悼 佐藤稚鬼 遺句抄 汚点しみとなる口笛霧の吸取紙耳で視る風景寒し闇の底蜘蛛の巣にひかる朝霧なにか不安雪崩おちきって一つの息を吐く除草機押す歩速を持ちて灯へ帰る麦を …

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第6回 海原新人賞

『海原』No.62(2024/10/1発行)誌面より 第6回 海原新人賞 【受賞者】 福岡日向子 立川真理 【選考経緯】 『海原』2023年9月号(51号)~2024年7・8月合併号(60号)に発表された「海原集作品」を …

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第6回 海原賞

『海原』No.62(2024/10/1発行)誌面より 第6回 海原賞 【受賞者】 望月士郎 横地かをる 【選考経緯】 『海原』2023年9月号(51号)~2024年7・8月合併号(60号)に発表された同人作品を対象に、選 …

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大山賢太句集『花野原』〈日常寸感と小旅 西野洋司〉

『海原』No.61(2024/9/1発行)誌面より 大山賢太句集『花野原』評 日常寸感と小旅 西野洋司  大山さんより句集『花野原』が贈られてきた。そして間もなく俳誌「海原」編集長の堀之内長一氏より二冊の「海原」近刊が届 …

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2024年夏【第7回】海原通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.61(2024/9/1発行)誌面より 2024年夏【第7回】海原通信俳句祭《結果発表》(一部抜粋)  第7回を迎えました「海原通信俳句祭」。参加者数は計98名。出句数は計196句でした。大勢の方のご参加、あ …

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『縄文大河』マブソン青眼句集

『縄文大河』マブソン青眼句集   石組炉 地球ひとつのかたち  前々著『遥かなるマルキーズ諸島』、現代俳句紹介賞を受賞した前句集『妖精女王マブの洞窟』に続く句集。「五七三」のリズムに乗せて命の螺旋を詠う。「五年にわた …

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『静涵』董振華句集〈日中対訳句集〉

『静涵』董振華句集〈日中対訳句集〉   黄河秋聲その漣のその延々  『聊楽』に続く五年ぶりの句集。帯に長谷川櫂氏による「中国の豪胆と日本の繊細。董振華氏の俳句はその幸福な結婚である」言葉を掲げる。句集名の「静涵」は「心を …

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第6回 海原賞・海原新人賞の決定

第6回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2024年10月号(第62号)に掲載予定です。 ◆第6回 海原賞 望月士郎 横地かをる ◆第6回 海原新人賞 福岡日向子 立川 …

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月野ぽぽな 第一句集『人のかたち』

月野ぽぽな 第一句集『人のかたち』 以下左右社ウェブサイトより抜粋https://sayusha.com/books/-/isbn9784865284188 第28回現代俳句新人賞、第63回角川俳句賞受賞の著者・待望の第 …

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第79回現代俳句協会賞受賞・マブソン青眼・句集『妖精女王マブの洞窟』(本阿弥書店)

『海原』同人のマブソン青眼・句集『妖精女王マブの洞窟』(本阿弥書店)が第79回現代俳句協会賞を受賞しました。以下、現代俳句協会ウェブサイトより転載します。https://gendaihaiku.gr.jp/news/ne …

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第3回 「海原」全国大会in 静岡

第3回 「海原」全国大会in 静岡  昨年は「創刊5周年記念」と銘打ち、馴染の深い秩父にて、4年ぶりの大会を開催しました。本年は、静岡の連衆の協力を得て、第3回全国大会を静岡(伊豆)にて開催します。有志吟行を含めて同じホ …

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青森県近代文学館にて「俳人・京武久美」追悼展 齊藤しじみ

『海原』No.60(2024/7/1発行)誌面より 青森県近代文学館にて「俳人・京武久美」追悼展 齊藤しじみ  去年七月に八七歳で亡くなった「海程」元同人の京武久美さんの追悼展が出身の青森市の青森県近代文学館で五月二四日 …

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第2回兜太祭 レポート(一部抜粋)

『海原』No.59(2024/6/1発行)誌面より 第2回兜太祭 レポート(一部抜粋) とき:2024年3月23日(土)~25日(月)(有志一泊吟行含む)ところ:秩父長瀞「長生館」(有志一泊吟行は「ホテルルートインgra …

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松本勇二句集『風の民』〈いくつもの楕円を重ねて 水野真由美〉

『海原』No.59(2024/6/1発行)誌面より 松本勇二句集『風の民』いくつもの楕円を重ねて 水野真由美   亡父来て竜頭確かむ霜夜かな  瓜坊は闇を食むことから始む  坂道の好きな狐と薬売り  薄暗き膝の林立開戦日 …

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木川貴幸ピアノリサイタル in 京都&東京

「海原」同人の月野ぽぽなさん(ニューヨーク在住)のパートナーでピアニスト木川貴幸さんのピアノリサイタルが【京都】&【東京】で開催されますので以下にご案内します。 是非とも皆様お誘いあわせの上ご来場ください。 木川貴幸ピア …

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追悼 加川憲一 遺句抄

『海原』No.58(2024/5/1発行)誌面より 追悼 加川憲一 遺句抄 リラ冷えの老人は目覚めて笑う喉に薬臭のこりはるかに鳥帰るコーヒーはブラック死ぬときは雪が降って葡萄枯れわたしもゆっくり枯れて行く生きるとは死ぬこ …

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『風の民』松本勇二 句集

『風の民』松本勇二 句集   田を植えて遠流のごとく青むかな  「平成十四年に初句集『直瀬』を上梓してから何年たったであろうか。……その間に、「虎杖」の相原左義長師、「海程」の金子兜太師を亡くした。両親も亡くした。その他 …

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2024年夏「海原通信俳句祭」開催のご案内

夏だ! 祭りだ! 俳句祭だ!2024年夏「海原通信俳句祭」開催のご案内 第7回を迎えました海原通信俳句祭。第2回兜太祭と第3回「海原」全国大会の合間を縫って、また張り切って開催したいと思います。忙しい? そう忙しいのです …

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2023年冬【第6回】海原通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.57(2024/4/1発行)誌面より 2023年冬【第6回】海原通信俳句祭《結果発表》  第6回を迎えました「海原通信俳句祭」(「兜太通信俳句祭」改め)。参加者数は計96名。出句数は計192句でした。大勢の …

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『花野原』大山賢太句集

『花野原』大山賢太句集   花野原その先どこへ獣道  「俳句をはじめて三〇年になろうとしている。近頃、めっきり目が悪くなり、作句が思うようにできなくなり、効率が悪くなってしまった。いつまでたってもなかなか良い俳句はできな …

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第6回「海原金子兜太賞」の募集案内

第6回「海原金子兜太賞」の募集案内―新作30句、募集締切は2024年7月20日―  第6回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求を …

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望月士郎句集『海市元町三‐一』〈音と言葉と身体 小西瞬夏〉

『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 望月士郎句集『海市元町三‐一』 評 音と言葉と身体 小西瞬夏  望月士郎氏はアーチストである。そして永遠の少年である。日々出会う何気ない素材が彼のアンテナに一たび引っか …

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《創刊5周年記念》第2回海原全国大会 レポート(一部)

『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 《創刊5周年記念》第2回海原全国大会 in 秩父2023年10月28日(土)~10月30日(月)於 ナチュラルファームシティ農園ホテル・長生館(長瀞町)  第1回開催以 …

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追悼・京武久美さん 齊藤しじみ

『海原』No.56(2024/3/1発行)誌面より 追悼・京武久美さん 齊藤しじみ  「海程」の元同人の京武久美(宮城県仙台市)さんが、二〇二三年七月六日に八七歳で亡くなった。故人を知る人の多くにその死は知らされていなか …

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石川まゆみ句集『光あるうち』〈広島を生きる 河原珠美〉

『海原』No.55(2024/1/1発行)誌面より 石川まゆみ句集『光あるうち』 広島を生きる 河原珠美  石川まゆみさんの第二句集『光あるうち』を拝受した。清楚な小花に縁取られた表紙のデザインは愛らしく、題名は金色の文 …

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追悼 らふ亜沙弥 遺句抄

『海原』No.55(2024/1/1発行)誌面より 追悼 らふ亜沙弥 遺句抄   句集『女のうしろで』よりこずちつけて男の一泊す寝室に飾ったままの春の銃元旦や虫はみつけたらつぶす麻酔切れ口の中からかたつむりスイッチはみん …

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2024年 第2回「兜太祭」のご案内

 金子先生ご夫妻のお墓参りも兼ねての秩父での一泊吟行会。昨年の第1回に引き続き、今年も張り切って開催したいと思います。春爛漫の秩父へ――どうぞ奮ってのご参加お待ちしております。  2024年 第2回「兜太祭とうたさい」 …

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追悼 木村和彦 遺句抄

『海原』No.54(2023/12/1発行)誌面より 追悼 木村和彦 遺句抄 傷もたぬ人間が来る森林軌道幼なき妻よ未来は雲を耕やそう尻のリズムで背負い籠の杉苗揺れて居る明日ありて金魚に残すパンの芯朝顔にお早よう妻がはたら …

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追悼 松本孜 遺句抄

『海原』No.54(2023/12/1発行)誌面より 追悼 松本孜 遺句抄 丹波かな金の初日が山の端に春確か命の水の動き出す我が世なり句にのめり込む春炬燵ものの芽のしかと大地を抱くかな田を植える我に手を振る下校の子黒大豆 …

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『海市元町三-一』望月士郎句集

『海市元町三-一』望月士郎句集   霧の駅ひとりのみんな降りて霧  第一句集。句集名は〈母といた海市元町三-一〉から。「私の作った句が、読み手たちの鑑賞によって幾つもの異なるストーリーとなり、それが想わぬ方向に接ぎ木のよ …

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『金子兜太と宮崎』 福富健男編著

『金子兜太と宮崎』 福富健男編著  現代俳句と地域文化―その40年にわたる交流の記録。迎えつづけた宮崎の人々の思い、応えつづけた第一人者の思い―地域活性化への示唆に富む一冊。  第1章 『流域』と金子兜太  一、「流域」 …

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中内亮玄句集『北國幻燈』〈師の掌で転げる 柳生正名〉

『海原』No.54(2023/12/1発行)誌面より 中内亮玄句集『北國幻燈』師の掌で転げる 柳生正名  本年の海原賞受賞者、中内亮玄の第三句集である。平成29年から令和5年春までの作210句あまりを自選している。 各句 …

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第5回 海原金子兜太賞

『海原』No.53(2023/11/1発行)誌面より 第5回 海原金子兜太賞 【本賞】佐々木宏「渋い柿」 【奨励賞】小西瞬夏「十指」河西志帆「もずく天ぷら」  第5回「海原金子兜太賞」は、応募作品44編の中から、上記三作 …

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マブソン青眼句集『妖精女王マブの洞窟』〈「妖精女王マブ」がもたらす可能性 中村晋〉

『海原』No.53(2023/11/1発行)誌面より マブソン青眼句集『妖精女王マブの洞窟』「妖精女王マブ」がもたらす可能性 中村晋  マブソン青眼さんの句集『妖精女王マブの洞窟』が届いた。前作『遥かなるマルキーズ諸島』 …

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追悼 永田タヱ子 遺句抄

『海原』No.53(2023/11/1発行)誌面より 追悼 永田タヱ子 遺句抄 剥がれゆく春よもういちど村祭真中の道通りけりいわし雲ふるさとの昼焦げている夕べしゃべりすぎ掌の流れ星今は枯れ心の湖の静けさや腸の落ちる夢見る …

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第5回 海原賞

『海原』No.52(2023/10/1発行)誌面より 第5回 海原賞 【受賞者】 中内亮玄 【選考経緯】 『海原』2022年9月号(41号)~2023年7・8月合併号(50号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1位 …

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第5回 海原新人賞

『海原』No.52(2023/10/1発行)誌面より 第5回 海原新人賞 【受賞者】 渡辺のり子 立川瑠璃 【選考経緯】 『海原』2022年9月号(41号)~2023年7・8月合併号(50号)に発表された「海原集作品」を …

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2023年冬「海原通信俳句祭」開催のご案内

冬だ! 祭りだ! 俳句祭だ!2023年冬「海原通信俳句祭」開催のご案内  早くも第6回を迎えました兜太通信俳句祭。「兜太祭」と混同してしまいますので、今回より「海原通信俳句祭」と名称を改めさせていただきます。第2回「海原 …

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2023年夏【第5回】兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.51(2023/9/1発行)誌面より 2023年夏【第5回】兜太通信俳句祭《結果発表》  第5回を迎えました「兜太通信俳句祭」。参加者数は計110名。出句数は計220句でした。大勢の方のご参加、あらためまし …

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『妖精女王マブの洞窟』マブソン青眼句集

『妖精女王マブの洞窟』マブソン青眼句集   羊雲百句仏訳して眠る  前著『句集と小説遙かなるマルキーズ諸島』に続く句集。「アニミズム的な世界観がヨーロッパにも色濃く残っていた中世の頃、「夢想の世を司る妖精の女王マブ」は敬 …

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『北國幻燈 Hokkoku Gento』中内亮玄句集

『北國幻燈 Hokkoku Gento』中内亮玄句集   白鯨の座礁しており冬銀河  『赤鬼の腕』に続く六年ぶりの第三句集。巻末に「俳句小論」を収める。「責任や義務を請け負わない野放図な自由主義が広まり、コンプライアンス …

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『画家・瑛九の世界』瑛九生誕一〇〇年記念出版〔増補版〕福富健男著

瑛九生誕一〇〇年記念出版〔増補版〕『画家・瑛九の世界』福富健男著  著者の産土・宮崎市に生まれた前衛画家・瑛九。瑛九に魅せられた著者の研究成果をまとめた本。初版は二〇一一年刊行。「(本書は)著者四十年の研鑽の集大成であっ …

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吉澤祥匡・吉澤紀子句集『山影川鰍』〈遠汽笛 森由美子〉

『海原』No.51(2023/9/1発行)誌面より 吉澤祥匡・吉澤紀子句集『山影川鰍』 遠汽笛 森由美子  吉澤祥匡さんは「熊谷兜の会」のペーパーウェイト。重鎮という重々しい存在ではなく、いつもそこに居るということでこの …

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埼玉県現代俳句大賞:第十九回(茂里 美絵)&第二十回(鳥山 由貴子)

埼玉県現代俳句協会が毎年実施している「埼玉県現代俳句大賞」にて、海原の仲間が二年連続で一位となりましたこと、遅ればせながらお知らせします。 第十九回(2022年)埼玉県現代俳句大賞 「準賞」*  漂着す 茂里 美絵 晩夏 …

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第5回 海原賞・海原新人賞の決定

第5回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2023年10月号(第52号)に掲載予定です。 ◆第5回 海原賞 中内 亮玄 ◆第5回 海原新人賞 渡辺 のり子 立川 瑠璃

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第2回「海原」全国大会 in 秩父《創刊5周年記念》

第2回「海原」全国大会 in 秩父《創刊5周年記念》  四国高松で開かれた第1回の全国大会からはや4年。パンデミックの行方を見据えつつ、「海原」創刊5周年記念と銘打ち、第2回全国大会を秩父にて開催します。全国大会は両神山 …

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追悼 伊藤雅彦 遺句抄

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 追悼 伊藤雅彦 遺句抄 少年は透明な矛盾梨の花*連翹の黄に起こされる八十路かな*非正規のままの定年田螺食う*薺粥鴨長明も啜ったか*夕焼けを使い尽くして帆が帰る花馬酔木円 …

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マブソン青眼『遥かなるマルキーズ諸島』〈アニミズム的「魂」の世界観 石川青狼〉

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より マブソン青眼『遥かなるマルキーズ諸島』(句集と小説)アニミズム的「魂マナ」の世界観 石川青狼  2022年(令和4年)5月22日の北海道新聞に『細谷の獄中記日仏語で復刻 …

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山中葛子句集『愛惜』〈一句鑑賞・桂凛火・高木一惠〉

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 山中葛子句集『愛惜』一句鑑賞 ◇豊饒なるかなしみ 桂 凜火   朝はじまる浅蜊の悲しみ食べてあげる  この句の「朝はじまる」の導入には不思議な力がある。今始まる浅蜊の悲 …

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山中葛子句集『愛惜』〈「その世」の華やぎを詠む 柳生正名〉

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 山中葛子句集『愛惜』「その世」の華やぎを詠む 柳生正名  あとがきに「『かもめ』のあとの九年間を纏めた平成二十五年から令和三年までの句集」と自ら記している。選集も含める …

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第1回兜太祭 レポート

『海原』No.49(2023/6/1発行)誌面より 第1回兜太祭 レポート とき:2023年3月25日(土)~27日(月)(有志一泊吟行含む)ところ:秩父長瀞「長生館」(有志一泊吟行は第一ホテルほか) ●第一日●墓参と壺 …

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『愛惜』山中葛子句集

『愛惜』山中葛子句集 愛惜を荷作りせよと虫そぞろ  句集『かもめ』(2014年)のあとの9年間の作品をまとめた句集。「人も大自然の一つであることに気づかされつつ、いよいよ未知なる時間を受け止めていく中で、私の一句へ向かう …

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句集と小説『遥かなるマルキーズ諸島』マブソン青眼

句集と小説『遥かなるマルキーズ諸島』マブソン青眼 浅間からポリネシアまで鰯雲  「遥かなるマルキーズ諸島」と題する句集(二五〇句)と『俳壇』誌に連載した小説を収録。「とにかく私は、ヒバオアという孤島で無季句五〇〇句と小説 …

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『兜太を語る―海程15人と共に』『語りたい兜太伝えたい兜太―13人の証言』の編集に当たって 董振華

『海原』No.47(2023/4/1発行)誌面より◆本の紹介 『兜太を語る―海程15人と共に』『語りたい兜太伝えたい兜太―13人の証言』の編集に当たって 董振華 ◆企画の経緯  私は四半世紀前に金子兜太先生にお目にかかり …

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2023年夏「兜太通信俳句祭」開催のご案内

夏だ! 祭りだ! 俳句祭だ!2023年夏「兜太通信俳句祭」開催のご案内  リアル第1回「兜太祭」に続きまして、「兜太通信俳句祭」のほうも張り切って開催いたします。今回は夏祭ということで、また大いに盛り上がっていきたいと思 …

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追悼 宇田蓋男 遺句抄

『海原』No.46(2023/3/1発行)誌面より 追悼 宇田蓋男 遺句抄 ウクライナ大変インスタント味噌汁ティーパックさくらんぼ右手は利き手大事にす年甲斐もなくパンジー大好き生きている梅雨に入っては梅雨に従え 諸君お粥 …

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第5回「海原金子兜太賞」の募集案内

日頃の研鑽の成果を本賞へ!第5回「海原金子兜太賞」の募集案内―新作30句、募集締切は2023年7月20日―  第5回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の …

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追悼 松林尚志〈「金子兜太の俳句―鑑賞と批評」松林尚志著『現代秀句昭和二十年代以降の精鋭たち』より〉

『海原』No.45(2023/1/1発行)誌面より ●松林尚志さんを悼む 2022年10月16日、一年あまりの闘病のあと、松林尚志さんが他界されました。享年92。松林さんは「海原」の前身「海程」創刊年の1962年(昭和3 …

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佐孝石画句集『青草SEISOU』〈圧倒する青春性 安西篤〉

『海原』No.45(2023/1/1発行)誌面より 佐孝石画句集『青草SEISOU』圧倒する青春性 安西篤  本書は著者の第一句集である。当年五十一歳。俳人としてはまだ若手ながら、すでに三〇年の俳歴を有し、海程賞も受賞し …

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2023年第1回「兜太祭」のご案内(日程の訂正あり)

2023年第1回「兜太祭」のご案内 ※「海原」12月号掲載の「兜太祭」ご案内に、数か所日程に関しましての訂正があります。以下ご参照ください。  新型コロナウイルス禍により延々と先送りになっていました「兜太祭」――。その記 …

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松本孜句集『丹波篠山黒大豆』〈丹波春秋 榎本祐子〉

『海原』No.44(2022/12/1発行)誌面より 松本孜句集『丹波篠山黒大豆』 丹波春秋 榎本祐子  松本さんは、昭和十年東京生まれ。戦争が激化する中、小学三年生の時に父親の故郷、丹波に移り住む。   敗戦に帰農を決 …

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2022年秋【第4回】兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.44(2022/12/1発行)誌面より 2022年秋【第4回】兜太通信俳句祭《結果発表》  第4回を迎えました「兜太通信俳句祭」。参加者数は計110名。出句数は計220句でした。大勢の方のご参加、あらためま …

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第4回 海原金子兜太賞

『海原』No.43(2022/11/1発行)誌面より 第4回 海原金子兜太賞 【本賞】望月士郎 「ポスト・ヒロシマ」 【奨励賞】ナカムラ薫 「砂の星」三浦静佳 「鄙の鼓動」  第4回「海原金子兜太賞」は、応募作品50編の …

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『青草 SEISOU』佐孝石画句集

『青草 SEISOU』佐孝石画句集 この道は夕焼けに毀されている 第一句集。「映像としては、道が毀れるくらい激しい夕焼け、それだけなんだ。しかしその激しさだな、それを「毀されている」と書けたというのは、佐孝の若さだ。激し …

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第4回海原賞

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 第4回海原賞 【受賞者】 川田由美子 【選考経緯】 『海原』2021年9月号(31号)~2022年7・8月合併号(40号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1位 …

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第4回海原新人賞

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 第4回海原新人賞 【受賞者】 大池桜子 【選考経緯】 『海原』2021年9月号(31号)~2022年7・8月合併号(40号)に発表された「海原集作品」を対象に、選考委 …

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『丹波篠山黒大豆』松本孜句集

『丹波篠山黒大豆』松本孜句集  丹波かな金の初日が山の端に 人生の記録としての第一句集。「初日の出の句は多いが、初日を「金の初日」と捉えた句はそうはないはずである。上句の「丹波かな」の詠嘆と相俟って、「金の初日」はいよい …

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前川弘明句集『蜂の歌』〈芳潤な羽音 茂里美絵〉

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 前川弘明句集『蜂の歌』 芳潤な羽音 茂里美絵   満開の桜の家のすこし浮く  ふと目覚め窓をあける。早朝の空と溶け合う様に咲いている桜。ふいに花に守られている、という …

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前川弘明句集『蜂の歌』〈一句鑑賞 鳥山由貴子・松本勇二〉

『海原』No.42(2022/10/1発行)誌面より 前川弘明句集『蜂の歌』 一句鑑賞 ◇美しい結晶 鳥山由貴子  飛込みのみんな十字架のかたち  二〇一九年現代俳句協会全国大会。佳作入選作の中に〈飛込みの少年みな十字架 …

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『蜂の歌』前川弘明句集

『蜂の歌』前川弘明句集  梅林を行くたましいの冴えるまで 青し青し被爆の川を葱がゆく 二〇一七年の句集『緑林』に次ぐ第六句集。「句集名を『蜂の歌』としたが、この語句に直接及んだ句があるわけではない。だが、人を刺す針も持つ …

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第4回 海原金子兜太賞

第4回「海原金子兜太賞」(2022年度)が決定しました 2022年8月21日(日)、第4回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募50作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子 …

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2022年秋「兜太通信俳句祭」

秋だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2022年秋「兜太通信俳句祭」開催のご案内 早くも第4回を迎えます。2022年秋の「兜太通信俳句祭」。おかげさまで、秀句・感銘句・冒険句目白押しの「海原」名物イベントとなりました。今回も奮って …

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第4回 海原賞・海原新人賞の決定

第4回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2022年10月号(第42号)に掲載予定です。 ◆第4回 海原賞 川田 由美子 ◆第4回 海原新人賞 大池 桜子

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水野真由美句集『草の罠』〈草の罠にごろんと寝転ぶ 石川青狼〉

『海原』No.39(2022/6/1発行)誌面より 水野真由美句集『草の罠』草の罠にごろんと寝転ぶ 石川青狼  句集『草の罠』は水野真由美の『陸封譚』『八月の橋』に続く第三句集となる。2008年(平成20)8月から202 …

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2022年春【第3回】兜太通信俳句祭 《結果発表》

『海原』No.39(2022/6/1発行)誌面より 2022年春【第3回】兜太通信俳句祭 《結果発表》  第3回を迎えました「兜太通信俳句祭」。参加者数は計121名。出句数は計242句でした。大勢の方のご参加、あらためま …

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WEP 俳句通信127号:特集 柳生正名『兜太再見』を読む

WEP 俳句通信127号特集 柳生正名『兜太再見』を読む 堀之内長一 「兜太、言葉としての」角谷昌子 「言葉の探究者兜太」坂口昌弘 狼の神と蛍の魂――『兜太再見』を読んで田中信克 『兜太再見』その「再見」の意義を考える岸 …

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追悼 丹羽美智子 遺句抄

『海原』No.37(2022/4/1発行)誌面より 追悼 丹羽美智子 遺句抄 亀鳴きて生き方死に方相談す自分史は未完のままよ雲の峰よく噛めと母の教へや馬肥ゆる自由とはこんなものかと着脹れて年暮るる抱へし膝の小さきこと雛あ …

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『羽後北上』武藤鉦二句集〈羽後の動悸̶̶鉦二先生を悼んで 三浦静佳〉

『海原』No.38(2022/5/1発行)誌面より 『羽後北上』武藤鉦二句集 羽後の動悸̶̶鉦二先生を悼んで 三浦静佳  『羽後北上』は、「しらかみ句会」主宰、武藤鉦二先生の遺句集である。「俺の句集のテーマは羽後と決まっ …

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『春は曙』寺町志津子句集〈知の明るさ 日高玲〉

『海原』No.38(2022/5/1発行)誌面より 『春は曙』寺町志津子句集 知の明るさ 日高玲   八十歳なんて噓でしょ木瓜の花  八十の夏には白いドレス着る  寺町志津子さんの第一句集『春は曙』三百句。あとがきに、八 …

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★募集中★海原同人こしのゆみこさんの俳句教室♥現代俳句協会

現代俳句協会の俳句教室「水曜教室」で「海原」同人のこしのゆみこさんが講師をします。現代俳句協会員でなくても、初心者でもベテランでも、どなたでも参加できます。こしのさん、おもしろいですよ!是非ともご参加ください。 水曜教室 …

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追悼 小宮豊和 遺句抄

『海原』No.37(2022/4/1発行)誌面より 追悼 小宮豊和 遺句抄 ヒヤシンス謀叛のように退職す草若葉蒙古は陸に封じられ愚鈍でも良いではないか葱坊主ほんとうは異国の孤独牛蛙クローバーの花編みつづけ居なくなる遠蛙寝 …

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『兜太再見』柳生正名著

『兜太再見』柳生正名著 兜太が「言葉」と向き合い、対峙する姿をつかまえたかった。(「あとがき」より)「漢語/やまとことば」が織り成す重層性、切字としての「た」のはたらき――二つの着眼点から「言葉の人」兜太に迫り、そこから …

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『草の罠』水野真由美句集

『草の罠』水野真由美句集 ゆるやかな被曝や毛野は水の國 『陸封譚』『八月の橋』に続く第三句集。「遊びたりない思いを草の罠に結んで帰ったものだった。この小さないたずらは、あす同じ草の道を遊ぶ友へのメッセージでもあった。水野 …

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『羽後北上』武藤鉦二句集

『羽後北上』武藤鉦二句集 独活刻み母の広げる野のひかり 二〇二一年八月十八日に亡くなった著者の遺句集。「『羽後北上』は、『羽後地韻抄』『羽後残照』に続く武藤鉦二さんの第三句集である。三集ともに、題名に秋田県の旧国名「羽後 …

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追悼 中山蒼楓遺句抄

『海原』No.36(2022/3/1発行)誌面より 追悼 中山蒼楓 遺句抄 風にもまれる半島快晴の荒筵出処確かな閃光雪夜の労務者に熱き股ぐら夜の倒れ稲起しては旱魃の村過ぐ農夫の不意の起立幻の群呼ぶ鰈の目を寄せて海を好くだ …

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『春は曙』寺町志津子句集

『春は曙』寺町志津子句集  春は曙みちのく漁りの力かな  句歴16年の成果をまとめた第一句集。「……この句は、兜太師が述べているように、東北の漁業の復活を祝っているとともに、「春は曙」の美意識によって完成をみたのである。 …

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後藤雅文句集『傾山』〈故郷と新たなる地と 山本まさゆき〉

後藤雅文句集『傾山』故郷と新たなる地と 山本まさゆき  傾山(かたむきさん)は、後藤さんの故郷・大分県に聳える祖母傾山系の三百名山である。弟さんの手による扉絵には、広大な耕地の遠景に、険しい岩の頂をもつという独特の山容が …

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第4回「海原金子兜太賞」の募集案内

第4回「海原金子兜太賞」の募集案内 ―新作30句、募集締切は2022年7月20日―  第4回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求 …

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『詩歌往還 遠ざかる戦後』松林尚志著

『詩歌往還 遠ざかる戦後』松林尚志著 「曲折のあった戦後の長い歩みであったが、この間に書いてきたものを読み返しながら熱い時代の甦るのを覚えた。しかし多くの方が泉下に赴き戦後は遠ざかるばかりである」(あとがきより)■発行= …

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鵜飼惠子句集『花蜜柑』〈日常への真撃な眼 山田哲夫〉

『海原』No.35(2022/1/1発行)誌面より 鵜飼惠子句集『花蜜柑』日常への真撃な眼 山田哲夫  鵜飼惠子さんの句集『花蜜柑』の表紙は、純白な蜜柑の花の写真の下に滑らかで見事な書体で花蜜相と句集の題名が記されている …

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2022年春「兜太通信俳句祭」

春だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2022年春「兜太通信俳句祭」開催のご案内  全国の皆様の熱いご期待ご要望の声に応えまして、「兜太通信俳句祭」またまた開催いたします。今回はどんな名句・秀句・冒険句・問題句が生まれるのでしょう …

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2021年秋 兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 2021年秋 兜太通信俳句祭《結果発表》  二回目の「兜太通信俳句祭」。参加者数は計101名。出句数は計202句でした。大勢の方のご参加、あらためまして厚く御礼申し上 …

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『花蜜柑』鵜飼惠子句集

『花蜜柑』鵜飼惠子句集 こぼさじと水をやりたる花蜜柑 「亡母を偲んで」の言葉を添えた第一句集。「私が俳句を始めたばかりの頃、母に「どうしたら俳句が上達するの?」と無邪気に聞くと、間髪を入れず「棺桶に片足をつっこむことだね …

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『傾山』後藤雅文句集

『傾山』後藤雅文句集 昼月の引力強し黒揚羽 句歴22年間の成果をまとめた第一句集。句集名は故郷大分の傾山かたむきさんから。「この句の世界には、昼月と黒揚羽しかいない。人間とか建物とか車とか、その他の一切は消されている。五 …

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山田哲夫句集『茲今帖』〈風土・海への親しみ 横地かをる〉

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 山田哲夫句集『茲今帖』風土・海への親しみ 横地かをる  本句集の帯表紙には、闘病中の山田氏を初めて訪れた金子兜太先生の第一印象が記されている。  「どちらかと言えば寡 …

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追悼 木村リュウジ遺句抄

『海原』No.35(2022/1/1発行)誌面より 追悼 木村リュウジ遺句抄 頬杖は時のほつれ目シクラメン初つばめ絵筆は水の先を追う寝言かもしれず初蝶かもしれず遅き日の海を手紙と思うかなはつなつの白線出たら死ぬ遊びおとう …

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追悼 武藤鉦二遺句抄

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 追悼 武藤鉦二遺句抄 飢えは遠い記憶抱けば藁あたたかキリンの首で立つ地震後の夕焼けに晩い娶りへ車中転がる牛乳瓶雉子連れて青春宝仙台分校あぶり絵の鬼立ちあがる桃の花花ひ …

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追悼 竹内義聿遺句抄

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 追悼 竹内義聿遺句抄 蟠りなく菜の花はまさに理性ものづくりの町すっぽんは月へ飛んだ交差路わが枕上そこから百済杭全くだらくまたさっぱりしたもう怒ることはない五月路地で繋 …

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追悼 豊山くに遺句抄

『海原』No.34(2021/12/1発行)誌面より 追悼 豊山くに遺句抄 返り花定年失業団塊世代白椿亡夫の一言命の花初硯筆先の一句余命です雪に映ゆ兜太の筆の千蔭句碑吊り伐りの名人高所恐怖症に非ず句碑除幕カメラマン並ぶ芒 …

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第3回 海原金子兜太賞

『海原』No.33(2021/11/1発行)誌面より 第3回 海原金子兜太賞 【本賞】 大沢輝一「寒落暉」 【奨励賞】 河田清峰「笈日記」 三好つや子「力水」  第3回「海原金子兜太賞」は、応募作品55編の中から、上記三 …

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第3回 海原新人賞

『海原』No.32(2021/10/1発行)誌面より 第3回 海原新人賞 【受賞者】 木村リュウジ 【選考経緯】 『海原』2020年9月号(21号)~2021年7・8月合併号(30号)に発表された「海原集作品」を対象に、 …

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第3回 海原賞

『海原』No.32(2021/10/1発行)誌面より 第3回 海原賞 【受賞者】 鳥山由貴子 【選考経緯】 『海原』2020年9月号(21号)~2021年7・8月合併号(30号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1 …

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『光ひとり』藤野武句集

『光かげひとり』藤野武句集 夜半よわ醒めて寒牡丹燃ゆ胸の浅瀬 二〇一五年から二一年までの七年間の作品から、三二三句を収めた第三句集。「……個人的には、じわじわと押し寄せる老いや病と、否応なく向き合わざるを得なくなってきて …

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田中雅秀 遺句抄〈佳人・雅秀さん逝く 北村美都子〉

『海原』No.31(2021/9/1発行)誌面より 田中雅秀 遺句抄 桐の花本音はいつまでも言えずわぁ虹!と伝えたいのにひとりきりほうほたる弱い私を覚えてて再来年の約束だなんて雨蛙タイミングが合わない回転ドアと夏愛鳥週間 …

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鈴木康之句集『いのちの養い』 こころの郷愁 永田タヱ子

『海原』No.31(2021/9/1発行)誌面より 鈴木康之句集『いのちの養やしない』 こころの郷愁 永田タヱ子  ひとつぶの朝露にわが修羅を見き 哲哉         鈴木寛之氏(俳号哲哉)  冒頭に実兄の遺句集『時を …

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『茲今帖(じこんじょう)』山田哲夫句集

『茲今帖じこんじょう』山田哲夫句集 八月やどこの寺にも兵の墓 20年ぶりの第二句集。「『茲今帖』の「茲」は「ここ」、今は「いま」の意。……私の意図する「茲」とは、ここという場所、私の依って立つ空間であり、「今」は、いまと …

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第3回 海原金子兜太賞

第3回「海原金子兜太賞」(2021年度)が決定しました 2021年8月22日(日)、第3回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募55作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子 …

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第3回 海原賞・海原新人賞の決定

第3回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2021年10月号(第32号)に掲載予定です。 ◆第3回 海原賞 鳥山 由貴子 ◆第3回 海原新人賞 木村 リュウジ

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2021年秋「兜太通信俳句祭」

秋だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2021年秋「兜太通信俳句祭」開催のご案内  好評の「春祭」に続き、皆様のご期待ご要望の声に応えまして、「秋祭!」開催いたします。他界の金子先生に私たちの祭囃子が届きますように……ますます盛り …

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2021年春 兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.29(2021/6/1発行)誌面より 2021年春 兜太通信俳句祭《結果発表》  「海原」初の試み――金子先生の名を冠しました「海原」内の全国規模の通信句会「兜太通信俳句祭」。参加者数は計123名。出句数は …

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『金子兜太 俳句を生きた表現者』井口時男著

『金子兜太 俳句を生きた表現者』井口時男著最晩年の句友、文芸評論家・井口時男による兜太論―過酷な戦場体験を原点として、前衛俳句の追求から、「衆」の世界へ、そして晩年にはアニミズムに軸足を据えた金子兜太の、生涯を貫いたもの …

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第52回 原爆忌東京俳句大会のご案内

第52回 原爆忌東京俳句大会のご案内 1月22日、「核兵器禁止条約」がついに発効しました。核大国の抵抗を抑え、被爆国日本を一日も早く批准国にさせ、核兵器の無い地球を実現させるため、俳句表現を大いに発揮して行きましょう。今 …

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第68回 長崎原爆忌平和祈念俳句大会のご案内

第68回 長崎原爆忌平和祈念俳句大会のご案内 本大会は、昭和29年に発足し、被爆地長崎から俳句を介して平和祈念の灯火を掲げて以来、全国俳句人の熱情に支えられて、第68回大会を迎えることになりました。原爆忌の語や季節にこだ …

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マブソン青眼句集『マルキーズ諸島百景』『遥かなるマルキーズ諸島』〈無季の楽園にて 柳生正名〉

『海原』No.28(2021/5/1発行)誌面より マブソン青眼句集『マルキーズ諸島百景』『遥かなるマルキーズ諸島』 無季の楽園にて 柳生正名  ここに2冊の句集がある。ともにマブソン青眼が2019年7月から1年間、南太 …

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私の好きな俳句5句と谷さんとの思い出◆伊藤淳子・平田薫

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より ◆私の好きな俳句5句と谷さんとの思い出◆ 三人会 伊藤淳子  野ヤギたち全体としてご近所なり ひまわりと俺たちなんだか美男子なり たくさんの心が僕に蕎麦の花 もう五年で …

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純心―谷佳紀句集『ひらひら』に寄せて 芹沢愛子

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より 純心―谷佳紀句集『ひらひら』に寄せて 芹沢愛子  谷佳紀さんが突然亡くなられたのは衝撃的でした。その事実をまだ受け止め切れずにいた頃、宇多喜代子さんの次の句を知りました …

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『再来年の約束』田中雅秀句集〈幸せな成熟の記録―風土・ふたりごころ・師 中村晋〉

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より 田中雅秀句集『再来年の約束』幸せな成熟の記録―風土・ふたりごころ・師 中村晋  桐の花本音はいつまでも言えず  本句集冒頭の一句。明るい空と桐の花。そこに陰影を含んだ、 …

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『臘梅』若森京子句集〈臈と華と 茂里美絵〉

『海原』No.27(2021/4/1発行)誌面より 若森京子句集『臘梅』臈と華と 茂里美絵  咳ひとつ肺は薄陽さす森林 仄暗い葉擦れ。こすれ合う小枝の微音。森は生きている。生温かい肺のように。そして自然界という悠久の時空 …

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第30回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内

第30回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内 本年も平和を祈念する作品を広く募集いたします。投句者全員による互選および特別選者による特選の発表のほか、出席者による当日俳句会もあります。多数の応募と大会への出席をお待ちしており …

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句集『時疫』藤田敦子(全50句)

『海原』No.26(2021/3/1発行)誌面より ◆句集『時疫ときのえ』藤田敦子(全50句) 大寒の雲雀警告かもしれず桜冬芽祈るかたちの朝かな震災忌しばれる夜の飛行機雲首都閉鎖桜隠しの降り積もる春を待ち春を弔う桜かなさ …

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第3回「海原金子兜太賞」の募集案内

第3回「海原金子兜太賞」の募集案内 ―新作30句、募集締切は2021年7月20日―  第3回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求 …

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『黒きは耕す男の眼』舘岡誠二

 シリーズ時代を語る『黒きは耕す男の眼』―俳句と共に歩んだ日々 語り 舘岡誠二 秋田魁新報の聞き書き連載を一冊に。 自らの俳句人生を語り尽くす。 発行:秋田魁新報社 さきがけ新書定価:880円(税込)著者住所:〒018― …

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2021年春「兜太通信俳句祭」

春だ! 祭りだ! 兜太祭だ!2021年春「兜太通信俳句祭」開催のご案内  満を持して立ち上げました「兜太祭」ですが、新型コロナウイルス禍の影響でなかなか開催に至りません。今年の2月・3月もやはりまだ開催は難しいかと思いま …

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『金子兜太の〈現在〉定住漂泊』齋藤愼爾 編 春陽堂書店

『金子兜太の〈現在〉定住漂泊』編集:齋藤愼爾 戦後の俳壇界において、常に先頭に立って戦い続けた「金子兜太」は、わが道を貫き、自分の戦争体験から平和を希求してきた俳人である。〈定住漂泊〉――一茶や故郷の俳人たち、秩父の風土 …

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鈴木修一詩集『緑の帆船』〈影法師の叙事詩 佐孝石画〉

鈴木修一詩集『緑の帆船』影法師の叙事詩 佐孝石画   我はいま雲雀が落とす影法師  扉の裏に青いインクで記されたこの一句に、彼の詩魂が象徴されている。 そもそも空高く飛ぶ雲雀の影など、地上に届くわけはない。しかしながら、 …

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福富健男句集『新燃岳』〈韻律のしたたかさ―健男俳句の魅力 有村王志〉

福富健男句集『新燃岳しんもえ』韻律のしたたかさ―健男俳句の魅力 有村王志  今回上梓された第七句集『新燃岳』は平成二十七年から令和二年までの五年間の作品、二百六十一句を収めている。 表題の「新燃岳」は宮崎と鹿児島に跨る山 …

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桂凜火句集『瑠璃蜥蜴』〈 きらきらとギラギラと すずき穂波〉

桂凜火句集『瑠璃蜥蜴』きらきらとギラギラと すずき穂波   大浦天主堂毛虫一匹入れる瓶  あの神聖なる大浦天主堂だが、眼目は毛虫と小さな瓶だ。瓶の中の毛虫が視野に入った時、まず面白さがあっただろう。それから人間の傲慢さへ …

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大池美木句集『きっと瑠璃色』〈海色の羽音 茂里美絵〉

大池美木句集『きっと瑠璃色』海色の羽音 茂里美絵  白い表紙の半分を占めるあざやかな青い帯は、現在の大池美木の立ち位置を示すかのように、瑞々しい感覚の冴えを暗示している。 この第一句集は、西暦二〇〇〇年から約二〇年分の二 …

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疋田恵美子句集『日向灘』〈広くて深い 河原珠美〉

『海原』No.24(2020/12/1発行)誌面より 疋田恵美子句集『日向灘』広くて深い 河原珠美  まもなく宮崎空港に着陸いたします。こんな機内放送が流れると、私はいっそう窓に顔を近づける。そして美しい弓なりの海岸線や …

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『初時雨』松林尚志詩集

『初時雨』松林尚志詩集 「詩誌『方舟』を代表する詩人にして評論家でもあった松林尚志氏は、平成の始まりと同時に俳句に舵を切り、俳誌『木魂』を主宰して精緻な古典文学論を展開してきた。文壇碁会の名手としても知られる。本書はその …

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『新燃岳』福富健男句集

『新燃岳しんもえ』福富健男句集 初御代桜手渡す朝の光かな 「この句が巻頭を飾る理由はもう一つある。それは「初御代桜」が、宮崎県人の篠原邦明という人が作り出した桜だということである。福富健男氏の精神が宮崎県から離れることは …

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第2回 海原金子兜太賞 発表

『海原』No.23(2020/11/1発行)誌面より 第2回 海原金子兜太賞 【本賞】 三枝みずほ「あかるい雨」 【奨励賞】 小西瞬夏「ことばのをはり」 森由美子「万愚節」  第2回「海原金子兜太賞」は、応募のあった60 …

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第2回 海原賞

『海原』No.22(2020/10/1発行)誌面より 第2回 海原賞 【受賞者】 日高玲 【選考経緯】 『海原』2019年9月号(11号)~2020年7・8月合併号(20号)に発表された同人作品を対象に、選考委員が1位か …

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第2回 海原新人賞

『海原』No.22(2020/10/1発行)誌面より 第2回 海原新人賞 【受賞者】 小松敦 たけなか華那 【選考経緯】 『海原』2019年9月号(11号)~2020年7・8月合併号(20号)に発表された「海原集作品」を …

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『瑠璃蜥蜴』桂凜火句集

『瑠璃蜥蜴』桂凜火句集 蒼穹はカッターナイフ銀杏散る 「桂凜火は写生から始めて徐々に階段を上りつつ、自己特有の個性を確立する多くの俳人とは違い、ほかの誰とも同調しない独自の世界で句を作り始めた、希有の作家といってもいいだ …

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『きっと瑠璃色』大池美木句集

『きっと瑠璃色』大池美木句集 手も足もばらばらになり蝶の昼 「ここには身体感覚の冴えがある。蝶々が乱れ飛ぶ真昼は「手も足もばらばらにな」るとの感覚は、まさしく現代の不安感そのもの。現代を生きる私たちの避け得ない不安。その …

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『日向灘』疋田恵美子句集

『日向灘』疋田恵美子句集 月光に母を泛べる日向灘 「日向灘は、山好きの恵美子さんが愛する宮崎の山々に源をもつ県内主要河川が注ぎ込む、私たち県民にとって母なる海―、この句集はその日向灘が象徴する「ふるさと宮崎」讃歌でもあろ …

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『緑の帆船』鈴木修一詩集

鈴木修一詩集 緑の帆船 育てるまなざしとしなやかな感性で紡ぐ 「令・和」に放たれた一本の矢は、キラリと光りながら玲瓏な空に白い軌跡を描く。俳句と詩の融合を試みた「愛」にあふれる詩集が誕生した。(駒木多鶴子) ■発行=書肆 …

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第2回 海原金子兜太賞

第2回「海原金子兜太賞」(2020年度)が決定しました 2020年8月23日(日)、第2回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募60作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子 …

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第2回 海原賞・海原新人賞の決定

第2回の海原賞、海原新人賞の授賞者が、次のとおり決定しました。「海原賞」「海原新人賞」の詳細は2020年10月号(第22号)に掲載予定です。なお、「海原金子兜太賞」の発表は2020年11月号(第23号)の予定です。 ◆第 …

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海外リポート 新型コロナウイルスで日常と表現はどう変わったか

『海原』No.20(2020/7/1発行)誌面より ◆海外リポート 新型コロナウイルスで日常と表現はどう変わったか 世界中に拡大した新型コロナウイルスにより、日常の風景が一変してしまった。日本国内の事情は承知しても、海外 …

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鈴木康之エッセイ集『故郷恋恋』 多才で多彩なストーリー 服部修一

『海原』No.19(2020/6/1発行)誌面より ◆鈴木康之エッセイ集『故郷恋恋』多才で多彩なストーリー 服部修一  鈴木康之さんは、いくつかの顔を持つ多才な人物だ、と思って来た。このたびの鈴木さんのエッセイ集『故郷恋 …

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2020年の「海原全国大会」は中止します

《会員のみなさまへのお知らせ》2020年の「海原全国大会」は中止します 周知のとおり、新型コロナ・ウイルスの感染が広がっています。緊急事態宣言の終了後も、治療法や新たなワクチンが開発されるまでは、不安な状態が続くものと思 …

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第2回「海原金子兜太賞」締切は7月20日!

第2回「海原金子兜太賞」締切は7月20日!コロナ禍に負けない30句をお寄せください  第2回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探求 …

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第51回原爆忌東京俳句大会のご案内

◆第51回原爆忌東京俳句大会のご案内今年は被爆75年。核兵器廃絶への希望と危険が揉み合う状況の中で、第51回大会を迎えます。この“希望”をふくらませるために、今年もたくさんのご応募と多くの方々の大会参加を切に願うものです …

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鈴木康之 エッセイ集『故郷恋恋』ふるさとれんれん

◆鈴木康之 エッセイ集『故郷恋恋』ふるさとれんれん ふるさとへ。宮崎へ。しなやかな知の視点 「宮崎からの発信」にこだわってきた著者のエッセイ集。熊谷市で開催された海程全国大会参加記「さいたま俳句紀行」などを含む。 ■発行 …

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中村晋句集『むずかしい平凡』〈自由な清潔感 山中葛子〉

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より 中村晋句集『むずかしい平凡』自由な清潔感 山中葛子  われわれは 俳句という名の 日本語の最短定型詩形を 愛している。  ―金子兜太『海程』創刊のことばより  句集の扉 …

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榎本祐子句集『蝶の骨格』二十句抄(藤野武・抄出)

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より◆榎本祐子句集『蝶の骨格』二十句抄(藤野武・抄出) 雨粒を拾う眠りの染みており髪梳けば背に谿裂ける晩秋触診のとき藻刈舟すべり出づ春の波踏んで哀しい尿意かな萍を片寄せ流離は …

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榎本祐子句集『蝶の骨格』〈スリリングな詩的世界 藤野武〉

『海原』No.17(2020/4/1発行)誌面より 榎本祐子句集『蝶の骨格』スリリングな詩的世界 藤野武  榎本祐子の俳句は優れて個・性・的・である。金子兜太師も「感性の飛翔力を発揮しての、個性的な作品が心強い」と評価す …

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第29回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内

第29回ヒロシマ平和祈念俳句大会のご案内 本年も平和を祈念する作品を広く募集いたします。投句者全員による互選および特別選者による特選の発表のほか、出席者による当日俳句会もあります。多数の応募と大会への出席をお待ちしており …

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第1回海原全国大会レポート(その3)

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原全国大会レポート(その3) 《第三日●第三次句会》 兜太師の気配を感じながら 山下一夫  前夕には、宿のそばから瀬戸内海に沈む美しい夕陽を拝めたが、当日の朝は …

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第1回海原全国大会レポート(その2)

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原全国大会レポート(その2) 《第二日の午前●第二次句会》 臨場感あふれ問題句も 竹本仰  第二次句会は、司会を松本勇二が担当。16名の特別選者の感想に会場参加 …

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第1回海原全国大会レポート(その1)

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より◆第1回海原全国大会レポート(その1) 第1回 海原全国大会in高松&小豆島 2019年10月12日(土)~14日(月) 於サンポートホール高松 ホテル「花樹海」 …

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第2回「海原金子兜太賞」の募集案内

◆第2回「海原金子兜太賞」の募集案内 ―新作30句、募集締切は2020年7月20日―  第2回「海原金子兜太賞」の作品を募集します。同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の本賞は、新たな作家の発掘と俳句の可能性の探 …

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並木邑人句集『敵は女房』 〈「本当の前衛」の底光り 柳生正名〉

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より 並木邑人句集『敵は女房』 「本当の前衛」の底光り 柳生正名  戦後、「前衛」ということばがきらきら輝いていた時代が確かにあった。筆者は多分、それを知る最後の世代だ。とす …

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小西瞬夏句集『一対』〈いちまいの光と影 若森京子〉

『海原』No.16(2020/3/1発行)誌面より小西瞬夏句集『一対』 いちまいの光と影 若森京子  いちまいは蝶いちまいは光かな  第一句集『めくる』より七年目の第二句集『一対』の扉を開けると零れおちるかの如き第一句目 …

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『むずかしい平凡』中村晋句集

◆『むずかしい平凡』中村晋句集  蟻と蟻ごっつんこする光かな 「俳句とは座の文学、人と人との出会いの文学。この句集を読むと、私たちの世界がいかに光というものに彩られているか、ということに思い当たる」(宮崎斗士の解説より) …

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『蝶の骨格』榎本祐子句集

◆『蝶の骨格』榎本祐子句集  子を採寸冬の蝶の骨格あり 「確かな詩の世界は、誰かの借り物ではない自分の納得できる表現を求めての結果である」(武田伸一の序文より) ■発行=現代俳句協会 定価=二五○○円(税別)

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旧トラック島ツアー「水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る」

◆旧トラック島ツアー金子兜太の軌跡を旧トラック島に訪ねるツアーが企画されています。

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「兜太祭2020」開催延期のお知らせ

「兜太祭2020」開催延期のお知らせこの度、新型コロナウイルスの猛威に鑑みまして、3月21日(土)~22日(日)にて予定しておりました「兜太祭2020」の開催を延期することに致しました。(「中止」ではありません。「延期」 …

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第1回「兜太祭2020」のご案内

第1回「兜太祭とうたさい2020」のご案内 このたび、わが「海原」にて「兜太祭」を立ち上げることになりました。金子兜太先生ご夫妻のお墓参りも兼ねての秩父での一泊吟行会。これを毎年の春の恒例行事にしたいと思います。その記念 …

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『山法師』松林尚志句集〈しなやかな野生美 山中葛子〉

『海原』No.15(2020/1/1発行)誌面より。 松林尚志句集『山法師』 二十句抄(山中葛子・抄出)  若き母白くいませり半夏生草 今朝の秋布衣の雀もきてゐたり 黄金田や女神の臥せしあと残る  リュックには餡パン一つ …

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『一対』小西瞬夏句集

『一対』小西瞬夏句集  いちまいは蝶いちまいは光かな 「…心の中にある不定形なものにも挑むため、俳句をつくるとは、言葉で、あるかなきか分明でないものを発見していく作業ともなる。結句、存在するらしき対象に言葉が現れる瞬間に …

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並木邑人句集『敵は女房』

◆並木邑人句集『敵は女房』 宿敵はずっと女房秋ざくら 「邑人と奥様は文学のみならず人間学の競い合いをして来たのでは。それも邑人の学生時代から。照れくさそうな邑人の顔が見えるが、掲句、邑人が気合いを込めて表明する奥様への愛 …

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第1回 海原新人賞

『海原』No.13(2019/11/1発行)誌面より。 ◆第1回 海原新人賞 【受賞者】  三枝みずほ  望月士郎 【選考経緯】  『海原』2018年9月号(創刊号)~2019年7・8月合併号(10号)に発表された「海原 …

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第1回 海原賞

『海原』No.13(2019/11/1発行)誌面より。 ◆第1回 海原賞 【受賞者】  小西瞬夏  水野真由美  室田洋子 【選考経緯】  『海原』2018年9月号(創刊号)~2019年7・8月合併号(10号)に発表され …

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嶺岸さとし句集『天地』(あめつち)

自らを耕し深めたもの  武藤鉦二  句集『天地』は、著者が俳句を始めてから一〇年の三二〇句である。句作りを始めてすぐ「海程集」で金子兜太主宰の選を受け、たちまち新人賞候補に名を連ね、二〇一六年同人に推挙されている。嶺岸は …

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第一回海原金子兜太賞 受賞作品

◆第一回海原金子兜太賞 受賞作品 『海原』No.12(2019/10/1発行)誌面より。 【本賞】 藁塚  すずき穂波 更衣風の力を少し借り 薄暑光アジアの長い痛みかな 青梅雨に洗はれみんな過去形に 夕蛍ぽっと来てゐる初 …

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海原三賞の決定

海原三賞の授賞者が、次のとおり決定しました。授賞式は、10月12日「海原全国大会in高松&小豆島」の総会にて行います(詳細の発表=「海原金子兜太賞」は10月号、「海原賞」「海原新人賞」は11月号を予定)。◆第一回海原金子 …

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天地(あめつち) 嶺岸さとし句集

たんぽぽや端農はしたのう身の丈に合う 「この「端農」はさとしさんの造語かも知れないが、農家の端くれだと、ご自分のことを言っている。だけど、彼から貰った白菜はでかくて固くて立派だった。この「端農」の句に佳い句が沢山有る」( …

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金子兜太『天地悠々』&『百年』イベント9/28(土)@文京シビックセンター

金子兜太生誕100年/映画上映会のご案内 「海原」共催の映画上映イベントを開催します。 上映の後に最後の句集『百年』を読むセッションがあります。 海原会員にかかわらず、どなたでもご参加できます。 皆様お誘いあわせの上ふる …

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締切迫る!第1回「海原」全国大会in高松&小豆島(9/2申込期限)

申し込み期限が9月2日(月)と迫っています!★費用や参加申込方法など詳細は「海原」誌面をご覧ください。 大「海原」を渡って四国高松へ! 放哉の小豆島へ! 3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の期間中で、いつにも増して瀬戸 …

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第1回 海原金子兜太賞

第1回「海原金子兜太賞」が決定しました 2019年7月13日(土)、第1回「海原金子兜太賞」の選考会が開催され、応募66作品の中から、次のとおり受賞者が決定いたしました。おめでとうございます。 【海原金子兜太賞】  すず …

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金子兜太先生のラジオ番組案内

金子先生の生前の音声がラジオで放送されます。 ◇放送番組:「カルチャーラジオ~NHKラジオアーカイブス~」 声でつづる昭和人物史 金子兜太 (全2回) ◇放送日:NHKラジオ第2放送 午後8時30分~午後9時 ・第1回8 …

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金子兜太先生の映画「天地悠々」上映会のご案内

2019年初公開以降3回にわたる東京での上映会は終りましたが、各地での上映会開催が予定されています。 2019/8/17(土)明治大学駿河台校舎グローバルフロント棟1階グローバルホール 2019/9/21(土)熊谷市立文 …

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金子兜太先生@NHK「サラメシ」

金子先生が朝日俳壇の選句で毎週出掛けていた朝日新聞でのランチが紹介されます。亡くなった方々のランチを紹介する特別番組で、先生が好きだった当時の弁当が再現されます。 ◇番組名 NHK総合テレビ「サラメシ」 ◇放送日 201 …

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公開シンポジウム「兜太俳句の晩年」7/6/土@ゆいの森あらかわ

公開シンポジウム「兜太俳句の晩年」 世界最短詩形を愛し、平和を願い、生涯現役で現代俳句を牽引した金子兜太。 その俳句から受け取るものは大きい。『日常』以後、10 年間を記録した最後の句集『百年』の刊行に先立ち、豪快かつ繊 …

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『聊楽』RYOURAKU 董振華 句集

〈日中対訳句集〉 『聊楽』RYOURAKU 董振華句集 春暁の火車洛陽を響かせり 「董振華の作品は土地土地の風物を題材として取り入れ、そこで感応し思惟したことを書き込んでゆく。若い感性は、活気とともに多感。旅愁にとらわれ …

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第1回「海原」全国大会in 高松&小豆島

大「海原」を渡って四国高松へ! 放哉の小豆島へ! 3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の期間中で、いつにも増して瀬戸内海は見所満載です。海原最初の大会、奮ってご参加ください。ともに俳句をつくり、語り合いましょう。 とき: …

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『金子兜太戦後俳句日記』(白水社)

金子兜太戦後俳句日記(第一巻 一九五七年~一九七六年) が白水社より出版されています。 海原衆で購入希望者は海原編集部に一声かけてください。 amazonでも買えます。 以下、白水社ウェブサイトより転記 戦後俳壇の第一人 …

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★時間変更★『高島礼子が家宝捜索!蔵の中には何がある?』「壺春堂金子医院」の「蔵」

放送時間が編成の都合で 22:00~23:54に変更になりました。『高島礼子が家宝捜索!蔵の中には何がある?』変更後:BS-TBS 2019/3/17(日)22:00~23:54 放送予定3/17の放送で、兜太先生の生家 …

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『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』3/31まで2,500円でご購入お申込受付中!(現代俳句協会)

『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』3/31まで2,500円でご購入お申込受付中!(現代俳句協会) 以下現代俳句協会Webサイトより抜粋 『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』送料込2,500円現代俳句協会 …

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「海原金子兜太賞」を創設します

「海原金子兜太賞」を創設します ~新作30句を公募、募集締め切りは6月20日~ 同人・会友の別なく、だれでも挑戦できる公募型の新しい俳句の賞を創設します。私たちの師である金子兜太先生の名を冠した「海原金子兜太賞」です。新 …

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追悼 谷佳紀 遺句抄

『海原』No.6(2019/3/1発行)誌面より ◆追悼 谷佳紀 遺句抄 風がゆっくり雨がゆっくり柚子畑一人って空の広さで紅葉多分ですが後れ毛のように街並みは冬になったその奥も冬が積もった古書の山冬月に僕の濁りがゲップす …

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『天地悠々 兜太・俳句の一本道』監督・脚本 河邑厚徳

『天地悠々 兜太・俳句の一本道』監督・脚本 河邑厚徳 上映会のお知らせです。現代俳句協会の案内を以下に転記します。※現代俳句協会員には特別チケットがあります。 –quote– 1回目:2019年3 …

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金子兜太と「海程」その存在と歩み(2019/2/18 朝日カルチャーセンター)

金子兜太と「海程」その存在と歩み、と題して、安西 篤「海原」代表による講習会があります。  2019年2月18日(月)13:00~14:30@朝日カルチャーセンター新宿教室 詳細は朝日カルチャーセンターウェブサイトをご覧 …

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新野 祐子句集『奔流』

新野 祐子句集『奔流』二十句抄(野﨑憲子・抄出) 金縷梅まんさくの無数に点る故郷かな奔流ほんりゅうのいつかうわみずざくらかな太陽は獣の匂い木の根開く雪代ゆきしろの渦巻く子宮かも知れず渓谷は息吹の坩堝るつぼ多喜二の忌 (師 …

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山本 掌句集『月球儀』

◆山本掌句集『月球儀』月面の〈存在ザイン〉―地上の「虚無」 堀本 吟  たいへん興味深い句集である。いまだにきらきらと印象が拡散している。  先ず書物として、意匠がただならず美しい。伊豫田晃一の装画と題字、司修の銅版画、 …

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「海原」各賞の創設について

「海原」各賞の創設について 「海程」を引き継ぐ「海原」各賞について、次のとおり創設することが決定しました。「海程賞」を継ぐ賞として「海原賞」、「海程新人賞」を継ぐ賞として「海原新人賞」の二賞です。新たな出発にあたって、選 …

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金子兜太先生の一周忌墓参と吟行合宿in秩父

「金子兜太先生の一周忌墓参と吟行合宿in秩父」のご案内【開催日】2019年2月16日(土)~17日(日)【宿泊】長生館(秩父鉄道「長瀞駅」近く) 〒369―1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞449 電話:0494―66―1 …

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海原衆=海原に集う仲間たち

海原衆のコーナーでは、「海原」関連のイベント、勉強会、句集、関係書籍など、海原衆が参加・関係する情報をお伝えします。

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