2021年春 兜太通信俳句祭《結果発表》

『海原』No.29(2021/6/1発行)誌面より

2021年春 兜太通信俳句祭《結果発表》

 「海原」初の試み――金子先生の名を冠しました「海原」内の全国規模の通信句会「兜太通信俳句祭」。参加者数は計123名。出句数は計246句でした(応募の締切は2月27日)。かくも大勢の方のご参加、あらためまして厚く御礼申し上げます。
 参加者全員に出句一覧を送付。一般選者の方々には7句選、21名の特別選者の方々には11句選(そのうち1句特選・10句秀逸)をお願いしました。選句結果、特別選者講評の順に紹介します。
(まとめ・宮崎斗士)

☆ベストテン☆

《23点》
 不要不急いつか鯨を見に行こう 室田洋子

《19点》
 青すぎてたいくつな空狐罠 北上正枝

《18点》
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子

《17点》
 つちふるや折目の傷む世界地図 三浦静佳

《16点》
 ぶらんこを乗り継ぎいつか星になろう 竹田昭江

《15点(3句)》
 新しい光の住んでいる巣箱 小松敦
 臘梅の一途に光縫う産衣 中野佑海
 蝶覚めるそのひとひらを修羅という 茂里美絵

《14点》
 光年やいまさらさらと春のからだ 若森京子

《13点》
 死ぬことも未来のひとつ遠霞 森由美子

【12点句】
 師はいまも溲瓶洗うや冬銀河 大西健司
 自然死でした鴇色の蒲団干す 若森京子
 文字たちの清潔な部屋寒の星 わだようこ

【11点句】
 反骨の種握りしめ青鮫忌 石橋いろり
 冬木の芽たとえば意思とか祈りとか 上田輝子
 風船を放てば僕は帰れない 近藤真由美
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子

【10点句】
 脱ぎたてのコートの微温秩父音頭 桂凜火
 夜の梅おとこは淋しくて老ける 河西志帆
 三・一一終わらず子には恋人 小林育子
 たんぽぽを真っ直ぐに来る装蹄師 鳥山由貴子
 春淡しやさしい言葉の集め方 松井麻容子
 水少し急ぐさすらい針魚来て 山中葛子

【9点句】
 耳鳴りに明日のかもめを描き直す 木村リュウジ
 
九十路ここそじよろし紙の雛に囲まるる 鱸久子
 福島沖に余震眠らせ春の月 中村晋
 おんひらひらウルトラマラソンの途中 野﨑憲子
 ホスピスの渡り廊下に在る 朧武藤幹

【8点句】
 春大根輪切りに混ざる昼の月 奥山和子
 うすらひや春画の帯の解けをり 木村寛伸
 師の反戦物の形に残る熾 黒岡洋子
 師居ませり菜の花を連れ利根遥か 篠田悦子
 冴え返る兜太先生のサインペン 芹沢愛子
 身を曝す廃炉逃げ水追うごとく 野口佐稔
 枕辺に枯露柿三個遺書はなし 野田信章
 えび天の泡しゅんしゅんと春が来た 船越みよ

【7点句】
 産土の春よ大地に掌を当てる 鱸久子
 戸袋にふはりと空気春近し ダークシー美紀
 くちびるのあらわになりし桜餅 根本菜穂子
 蝶の居て世界が滲むのがわかる 福岡日向子
 引鴨の沼は微笑の昏さかな 船越みよ
 燕の巣この平明で重いもの 堀之内長一
 両手ひろげて光受く児よ冬すみれ 森武晴美
 金縷梅やことばほぐれてくるように 横地かをる

【6点句】
 如月の花押となりぬ青鮫忌 安西篤
 遠武甲背に耕人の進み来る 石田せ江子
 ゆっくりと牛立ち上がる年始 石田せ江子
 曖昧な喪失コロナ禍棒グラフ 大上恒子
 鴎かもめみんなが春の言葉です 大沢輝一
 たましいは少年のまま此の裸 大髙宏允
 春星をひと抱え隠れている君に 小林育子
 冬の翡翠隠れ水脈あり不戦なり 高木一惠
 庭石に白菜干して青鮫忌 長谷川順子
 菜の花や老いてふと追う原風景 保子進
 いくつかの螺子の足りない春隣 松井麻容子
 ひたすらに青海原を冬の蝶 三木冬子
 春灯のどれにも我を待つ灯なし 武藤幹

【5点句】
 折り紙折る雪ひらの舞う時間のように 阿久沢長道
 もう十年還れぬままや春の星 稲葉千尋
 隣り合うオオカミの檻ヒトの檻 植朋子
 春寒や言葉に愛を入れたくて 遠藤路子
 兜太後を兜太に見せる蝶の旅 川崎益太郎
 うしろより兜太の羽音鳥雲に 小西瞬夏
 春の水湧く原発のほうへまた 三枝みずほ
 角ぐむ葦人間はこれから すずき穂波
 金子師の追伸らしい冬の虹 舘岡誠二
 ふくろうの翼の波動言う聾児 平田恒子
 少年にせせらぎのあるクロッカス 福岡日向子
 亡父の椅子座り心地は春の海 宮崎斗士
 ふきのとうは鍵のきらめき谿暮らし 宮崎斗士
 冬いちごさよなら少年もういない 村松喜代
 まんさくさきしか兜太師よ奥様よ 森鈴
 北帰の白鳥水平線を黙らせて 茂里美絵
 半日は二人それぞれの冬日向 森武晴美
 笑わない男流氷見て笑う柳生正名
 秩父へと雲は白狐と翔く二月 山下一夫
 陽炎は吾の陽炎見つめてる 横田和子
 軽やかに湯の沸く音や春一番 わだようこ

その他の参加者(一句抄)

 虹色の綿あめ売りだよ春の宵 綾田節子
 日常に陽が燦燦といぬふぐり 伊藤巌
 忘られぬ手袋のまま握手され 鵜飼惠子
 如月は兜太夕日に染まる大欅 大谷菫
 しづの女の美質に惚れよ兜太の忌 小田嶋美和子
 ワイシャツが地球が曲がるように折れ 葛城広光

 梅咲くや四方よもより師の声師の姿 川崎千鶴子
 アンドロイドの産声からっ風に紛れ 黒済泰子
 白梅や夢に兜太師仁王立 清水茉紀
 アマビエのあまた集まり兜太祭 鈴木弘子
 春雷や龍神来てる総持寺に 髙橋一枝
 手毬の紐あまた揃えて気の病 武田伸一
 プリズムを抜けて嫋やか春日差し 東海林光代
 春霞孤心山河の優しさよ 豊原清明
 亀鳴けりコロナ死にでももういいやい 永田和子
 撫でている友が持参の大大根 中村孝史
 かの家に火を焚くしぐさ去りにけり 日高玲
 狼の遠吠えふいに師の笑顔 平山圭子
 吾を叱る振りむきし姉雪女 藤盛和子
 蚕も狼もオール海原通信祭 藤好良
 純正の春な忘れそ亀の鳴く 松本千花
 おぼろ月ルール変更午前2時 峰尾大介
 薄氷や食う寝るところ行くところ 深山未遊
 眼底の痛み時折牡丹の芽 山本まさゆき
 石蒜せきさん植う苗百弐株兜太の忌 吉澤祥匡
 雪積もる庭も狂気ものっぺらぼう 渡辺のり子

特別選者の選句と講評 ☆一句目が特選句

【安西篤選】
 師居ませり菜の花を連れ利根遥か 篠田悦子
 冬の翡翠隠れ水脈あり不戦なり 高木一惠
 つちふるや折目の傷む世界地図 三浦静佳
 先生が呼吸いきするように萌え木いろ 遠山郁好
 枕辺に枯露柿三個遺書はなし 野田信章
 菜の花や老いてふと追う原風景 保子進
 金縷梅やことばほぐれてくるように 横地かをる
 師はいまも溲瓶洗うや冬銀河 大西健司
 死ぬことも未来のひとつ遠霞 森由美子
 コロナ禍の春よ歴史を早送り 西坂洋子
 師があふれまた浮雲と握手して 遠山郁好

 特選は亡師追慕の一句。利根川のほとりの菜の花の景の中から、師の姿がひょっこり現れたという幻覚。下五「利根遥か」は、その映像がずうっと棚引くように景の中に溶け込んでゆくのが望まれる。師が言っておられた此の世に続く他界が見えて来る。そこから上五「師居ませり」の確信に帰って行くのだ。
 第二位〈冬の翡翠〉不戦の誓いが今もなお脈々と受け継がれていることを、隠れ水脈から突然現れた翡翠の姿によって確かめている。隠れ水脈は、その声なき声の分厚い水量を暗示している。第三位〈菜の花や〉老いは、つねに死の近きを自覚しながら、おのれの生の原点に回帰しようとする。一種の再生願望だろうが、菜の花はその原風景の舞台として用意されている。
 〈つちふるや〉コロナ禍に傷む世界の有態。〈先生が〉先生の呼吸で萌え木が息づく。〈枕辺に〉ちょっと荷風調の死にざま。〈金縷梅や〉ことばのほぐれの有り様まさに。〈師はいまも〉他界でも同じ日常。〈死ぬことも〉ひとつというより行き着く果て。〈コロナ禍の〉歴史の中のコロナ禍は早送りを。〈師があふれ〉師に握手を求める手は今も。

【伊藤淳子選】
 不要不急いつか鯨を見に行こう 室田洋子
 コロナ禍のあやうき時間ときを実南天 上田輝子
 春淡しやさしい言葉の集め方 松井麻容子
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子
 燕の巣この平明で重いもの 堀之内長一
 おんひらひらウルトラマラソンの途中 野﨑憲子
 春寒や言葉に愛を入れたくて 遠藤路子
 冬木の芽たとえば意思とか祈りとか 上田輝子
 春きざすエスカレーターのギザギザ 大渕久幸
 師居ませり菜の花を連れ利根遥か 篠田悦子
 風船を放てば僕は帰れない 近藤真由美

 「兜太通信俳句祭」にたくさんの師を偲ぶ句が寄せられていて、どの句も心情に溢れ、それぞれに金子先生の面影を彷彿とさせるものであった。
 特選に頂いた〈不要不急いつか鯨を見に行こう〉は二四六句を何度も読み返し、胸に残った一句である。現在のこの逼塞した時代をふまえて「いつか」に全身の重みをかけている。大海原に見え隠れして潮を吹く鯨を私も一度は見たいと思っている。

【大沢輝一選】
 月凍てて吠える山神唸るは兜太 篠田悦子
 青すぎてたいくつな空狐罠 北上正枝
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子
 いくつかの螺子の足りない春隣 松井麻容子
 東風の中紅差し指はあそび指 北上正枝
 春闇へ魚の骨を投げてやる 石川まゆみ
 新しい光の住んでいる巣箱 小松敦
 全集百冊あれは私現代日本文学全集処分すの花の山 間瀬ひろ子
 文字たちの清潔な部屋寒の星 わだようこ
 耳鳴りに明日のかもめを描き直す 木村リュウジ
 死ぬことも未来のひとつ遠霞 森由美子

 〈月凍てて吠える山神唸るは兜太〉下五「唸るは兜太」は言い得ています。正にこの実景を四十数年前、実体験しました。当時、僕はまだ福井支部に在籍中で、海程勉強会の名残の後夜祭のことです。同室で兜太先生と一緒に句をつくった覚えがあります。その時の先生が唸る兜太でした。一句を捻り出す重さ、力感。唸りながら句を生みだす苦しみを本当に体験出来たのです。句を創る厳しさ気魂で体が震えていました。先生凄い兜太凄いという強烈な印象を受け、その夜は一睡も出来ませんでした。貴重な体験でした。掲句は、場所、形は違いますが「唸るは兜太」の一語から句創りの本物を思い出させてくれました。
 大会になかなか出席出来ない僕にとって、このような作品発表の場は最高最良の場になります。御苦労様ですがぜひ続けて下さい。

【大西健司選】
 枕辺に枯露柿三個遺書はなし 野田信章
 青すぎてたいくつな空狐罠 北上正枝
 身を曝す廃炉逃げ水追うごとく 野口佐稔
 もう十年還れぬままや春の星 稲葉千尋
 春灯のどれにも我を待つ灯なし 武藤幹
 反骨の種握りしめ青鮫忌 石橋いろり
 うすらひや春画の帯の解けをり 木村寛伸
 不要不急いつか鯨を見に行こう 室田洋子
 宵闇のドールハウスや春の雪 清水恵子
 臥竜梅夕くれないの海の微熱 平田恒子
 老優また緑衣の鬼と語らいて 上原祥子

 〈枕辺に枯露柿三個遺書はなし〉「兜太通信俳句祭」の特選句にこの句をいただいた。新型コロナウイルスにより生活が一変したなか、このように「海原」全体での通信句会はありがたい。どうしても時期的に先生の三回忌やら青鮫忌といった句が多く、少し力が入りすぎのように思える。そんななか、この句からはミステリーのひとこまのような面白さがうかがえて特選とした。作者は少し距離を置いてこの死を見つめているのだろう。孤独死で不審死。遺書はなくたぶん自然死。故人の生前を偲ばせるものは枕元の枯露柿のみ。寒々しい光景にあってこの枯露柿の存在は大きい。作者は冷静にこの死を切り取っていて成功している。

【川崎益太郎選】
 晩成の器に充たぬシャボン玉 高橋明江
 身を曝す廃炉逃げ水追うごとく 野口佐稔
 ひたすらに青海原を冬の蝶 三木冬子
 隣り合うオオカミの檻ヒトの檻 植朋子
 沈丁の毬の匂いや密匂う 松田英子
 ふくろうの翼の波動言う聾児 平田恒子
 温暖化蛇自堕落に冬眠す 安西篤
 東風の中紅差し指はあそび指 北上正枝
 七草や自粛自粛と土踏まず 永田タヱ子
 春の水湧く原発のほうへまた 三枝みずほ
 風船を放てば僕は帰れない 近藤真由美

 〈晩成の〉大器晩成という幻想を信じて信じて生きているが、しゃぼん玉のように結実しないのが現実である。しかし、これからも幻想を求め生きて行きたい。〈身を曝す〉果てしない原発との戦い。まさに逃水。完全廃炉を見届けたいが……。〈ひたすらに〉「海原」は一つ。なれど、目指すは人それぞれ。〈隣り合う〉オオカミとヒトの間に名句が生まれる。〈沈丁の〉蜜が密に変わる時世。〈ふくろうの〉聾児にしか聞こえぬ音がある。〈温暖化〉近く冬眠は死語となる。〈東風の中〉薬指は一番働きにない指といわれるが、動き出すと怖い指。〈七草や〉「土踏まず」は「土踏めず」。〈春の水〉地下水も放射能も終わりがない。〈風船を〉昔、風船おじさんがいた。まだ帰って来ない。
 さすが「海原」、力作が多く選句に迷いました。結社としてまとまるには良い企画だと思います。今後ともよろしくお願い致します。

【北村美都子選】
 如月の花押となりぬ青鮫忌 安西篤

 臘梅の一途に光縫う産衣 中野佑海
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子
 亡父の椅子座り心地は春の海 宮崎斗士
 金縷梅やことばほぐれてくるように 横地かをる
 春の水さながらの片えくぼかな 佐竹佐介
 新しい光の住んでいる巣箱 小松敦
 春星をひと抱え隠れている君に 小林育子
 文字たちの清潔な部屋寒の星 わだようこ
 光年やいまさらさらと春のからだ 若森京子

 特選〈如月の花押となりぬ青鮫忌〉兜太作品〈梅咲いて庭中に青鮫が来ている〉に因み、兜太先生のご命日の二月二十日を心中密かに「青鮫忌」と命名し、そのことへの肯定と同時に、青鮫忌は「如月の花押」であると断定して止まない作者。兜太先生の数多の名句の中でも特に鮮烈な印象をもって受けとめられている、絶対の「青鮫」なのであろう。切ないまでに潔いこの思い入れ、この真情……「花押」のぎょうありありと。
 秀逸では、〈亡父の椅子〉〈新しい光〉〈文字たちの〉等々。詩の世界が魅力的。

【篠田悦子選】
 師の反戦物の形に残る熾 黒岡洋子

 両手ひろげて光受く児よ冬すみれ 森武晴美
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子
 春落日師の掌で遊び来て 鈴木修一
 うすらひや春画の帯の解けをり 木村寛伸
 冬木の芽たとえば意思とか祈りとか 上田輝子
 不要不急いつか鯨を見に行こう 室田洋子
 煩悩も詩情も立てり兜太の忌 佐藤詠子
 死ぬことも未来のひとつ遠霞 森由美子
 鴎かもめみんなが春の言葉です 大沢輝一
 たんぽぽを真っ直ぐに来る装蹄師 鳥山由貴子

 祭という気軽さから遊びごころの句が多く、その上独自性もあり、さすがだと思いました。選ぶのに苦労しました。
 兜太師を偲ぶ時、ご自身の戦場体験から「反戦」を貫き通し、晩年は『アベ政治を許さない』を請けて書かれた信念に驚きます。全く野の人、兜太でありますし、師の優しさの極みと思うのです。第一回兜太俳句祭にとって、この〈師の反戦〉の句は未完成感はあるのですが、作者の思いが深く、外せない句で特選で頂きました。
 兜太師の何を私たちは継ぐのか。継げるのか。この思いを熾火のように消えることのないよう連帯して行けたらと思う次第です。

【高木一惠選】
 角ぐむ葦人間はこれから すずき穂波

 淡雪や先生逝きて弟子残す 菅原春み
 兜太後を兜太に見せる蝶の旅 川崎益太郎
 母子草親子丼とはかなしい語 中村晋
 きらっと春風兜太忌の笑い声 高木水志
 冴え返る兜太先生のサインペン 芹沢愛子
 不要不急いつか鯨を見に行こう 室田洋子
 新しい光の住んでいる巣箱 小松敦
 文字たちの清潔な部屋寒の星 わだようこ
 光年やいまさらさらと春のからだ 若森京子
 曖昧な喪失コロナ禍棒グラフ 大上恒子

 東日本大震災の春、被曝した池畔に葦の芽をみつけて希望の光を感じつつ、「人間は考える葦である」という『パンセ』の一節を想いました。そして昨今の世の厳しさに同じ感慨を抱き、特選に〈角ぐむ葦人間はこれから〉を戴きました。我儘勝手な人間として、考えても考え足りないのですが、「人間はこれから」と思うのです。
 芭蕉が俳諧集『貝おほひ』を奉納する少し前に、パスカルの『パンセ』は刊行されました。その後およそ三百五十年、「海原」の時が始まっています。この度の企画は、恒例の全国大会には足を運べない方々の参加も可能となり、互選もありますから、新型コロナの禍を福に転じた新たな句会の誕生と喜んでいます。

【武田伸一選】
 三月やつばきの音して国訛り 久保智恵

 山国の純粋酸素燕来る 松本勇二
 夜の梅おとこは淋しくて老ける 河西志帆
 亡父の椅子座り心地は春の海 宮崎斗士
 金縷梅やことばほぐれてくるように 横地かをる
 春の水さながらの片えくぼかな 佐竹佐介
 陽炎や誰も知らない音のして 菅原春み
 かげりつつひかりつ海へ涅槃雪 北村美都子
 春泥をつけるだけつけ妻の前 松本勇二
 遠武甲背に耕人の進み来る 石田せ江子
 やすやすと人は吹かれて春逝くなり 伊藤淳子

 〈山国の〉は「純粋酸素」が言いすぎ。が、このようにストレートに書ける方に拍手。〈亡父の椅子〉思いと叙景の一致。〈金縷梅や〉マンサクの咲きざま。〈春の水〉比喩◎。〈陽炎や〉ひっそりと、しかし紛れのない音。〈かげりつつ〉感受、把握の確かさ。〈春泥を〉自己アピール。特選の〈三月や〉は、唾を吐き出すような音に特徴の方言。きれいごとを蹴散らしてほしいとの方言にこもる思いの深さ。

【舘岡誠二選】
 まんさくさきしか兜太師よ奥様よ 森鈴
 兜太師三回忌かな老梅咲き初む 松本節子
 ひたすらに青海原を冬の蝶 三木冬子
 兜太忌や続く疫病世引き籠もる 山本弥生
 燕の巣この平明で重いもの 堀之内長一
 三・一一終わらず子には恋人 小林育子
 冴え返る兜太先生のサインペン 芹沢愛子
 福島沖に余震眠らせ春の月 中村晋
 師はいまも溲瓶洗うや冬銀河 大西健司
 不要不急いつか鯨を見に行こう 室田洋子
 風船を放てば僕は帰れない 近藤真由美

 ご苦労さまです。「通信俳句祭」は一瞬のうちに練り上げ熟成させる訓練をするという意味で、とても勉強になりました。
 二四六句の中には金子先生と奥様を詠まれた作品が目につきました。〈まんさくさきしか兜太師よ奥様よ〉を特選にしました。かつての先生夫妻の日常を想い起こしての作品と思います。「まんさく」の季語の効果が伴い、先生夫妻の人生魂を心優しく詠まれていると思いました。
 秀逸十句の〈ひたすらに〉〈燕の巣〉〈冴え返る〉は、八十一歳の私の作句への思いをよみがえらせてくれました。現在の俳壇と海原人は金子先生の独自性を生かした重厚な作品を大切に学ぶべきことと思います。

【遠山郁好選】
 新しい光の住んでいる巣箱 小松敦

 春淡しやさしい言葉の集め方 松井麻容子
 自然死でした鴇色の蒲団干す 若森京子
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子
 九十路ここそじよろし紙の雛に囲まるる 鱸久子
 蝶覚めるそのひとひらを修羅という 茂里美絵
 師はいまも溲瓶洗うや冬銀河 大西健司
 耳鳴りに明日のかもめを描き直す 木村リュウジ
 鴎かもめみんなが春の言葉です 大沢輝一
 風船を放てば僕は帰れない 近藤真由美

 〈新しい光の〉いのちは光と解っていても、改めて「新しい光の住んでいる」とストレートに表現されると、その簡明さ故、かえって新鮮で眩しい。〈蝶覚める〉今のコロナ禍の過敏な世界は蝶の目覚めさえも修羅と捉えてしまう。〈紅梅や〉中七下五の情感に共鳴し、悲しみに寄り添うように置かれた紅梅が美しくかなしい。〈師はいまも〉他界された師は冬銀河で溲瓶を洗っているだろうか。案外、復活した師は若者となり、溲瓶とは縁のない生活をしているような気がする。

【中村孝史選】
 引鴨の沼は微笑の昏さかな 船越みよ

 自然死でした鴇色の蒲団干す 若森京子
 くちびるのあらわになりし桜餅 根本菜穂子
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子
 春の鳥流れを去らぬ言葉在り 上原祥子
 亡父の椅子座り心地は春の海 宮崎斗士
 菜の花や老いてふと追う原風景 保子進
 東風の中紅差し指はあそび指 北上正枝
 煩悩も詩情も立てり兜太の忌 佐藤詠子
 寂しさの嚙めばじわりと凍豆腐 伊藤雅彦
 ホスピスの渡り廊下に在る朧 武藤幹

 特選の〈引鴨の〉。春先の鴨が北へ帰ったあとの沼。僅かながらさざめく沼。その下には動かぬ沼の水が深い。微笑にはそんな深い想いが昏さとして籠もる。

【野﨑憲子選】
 角ぐむ葦人間はこれから すずき穂波
 着ぶくれを解いても羽後は脱げないぞ 武藤鉦二
 蝶の居て世界が滲むのがわかる 福岡日向子
 冬紅葉きりんの影が反芻す 久保智恵
 秩父へと雲は白狐と翔く二月 山下一夫
 冴え返る兜太先生のサインペン 芹沢愛子
 光年やいまさらさらと春のからだ 若森京子
 芽吹き盛んなり読経の最中なり 武藤鉦二
 命かな列列椿わっしょいわっしょい すずき穂波
 風船を放てば僕は帰れない 近藤真由美
 天城路やバス停の名はかたつむり 石川義倫

 特選句〈角ぐむ葦人間はこれから〉この星を混迷させたのが人間なら、その淵から踏ん張って立ち上がるのも人間だと信じています。考える葦から創造する葦へ、これからが私達の正念場だと思います。「角ぐむ葦」に万感の思いあり。
 〈秩父へと〉一読、師の〈日の夕べ天空を去る一狐かな〉が浮かんできました。作者の師への思いの凝縮した作品に共鳴しました。〈命かな〉トラック島で手榴弾の実験台となって亡くなった戦友の遺体を仲間で担ぎ野戦病院へ運んだ師の話を思いました。平和への祈りが聞こえてきます。
 「兜太通信俳句祭」で、いろんな素敵な作品に出逢え楽しませていただきました。もっとたくさんいただきたかったです。宮崎斗士様、お世話になりました。

【野田信章選】
 花木五倍子尿瓶と一体ダイナミズム 金子斐子
 青すぎてたいくつな空狐罠 北上正枝
 両手ひろげて光受く児よ冬すみれ 森武晴美
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子
 冬いちごさよなら少年もういない 村松喜代
 冬紅葉きりんの影が反芻す 久保智恵
 日短かや節くれ指の蝶むすび 深澤格子
 蝶覚めるそのひとひらを修羅という 茂里美絵
 冬木の芽たとえば意思とか祈りとか 上田輝子
 光年やいまさらさらと春のからだ 若森京子

 「花木五倍子尿瓶と一体ダイナミズム」。兜太祭に因んだ句として注目した一句である。題材の「尿瓶」については句集『百年』の中で〈去年今年生きもの我や尿瓶愛す〉〈荒川で尿瓶洗えば白鳥来〉など、その晩年の生き様をさらした句として拝読できる。これに「花木五倍子」を配合し、二つの題材が見事に合体して、即物的映像をも現出させているようだ。
 また、この句に遠く響合してくるものに次の句がある。句集『詩經國風』の中の「そして日本列島の東国」と題した中にある〈きぶし群落美女群浴は乳房見せぬ〉の一句である。この野放図な生命の躍動感を伴いつつ冒頭の一句の「ダイナミズム」も感受したいところである。

【堀之内長一選】
 蝶の居て世界が滲むのがわかる 福岡日向子
 青すぎてたいくつな空狐罠 北上正枝
 つちふるや折目の傷む世界地図 三浦静佳
 土佐和紙にほむらとありぬ寒の雨 大西健司
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子
 陽炎は吾の陽炎見つめてる 横田和子
 冴え返る兜太先生のサインペン 芹沢愛子
 春きざすエスカレーターのギザギザ 大渕久幸
 笑わない男流氷見て笑う 柳生正名
 耳鳴りに明日のかもめを描き直す 木村リュウジ
 たんぽぽを真っ直ぐに来る装蹄師 鳥山由貴子

 一句に絞るのに悩みつつ、意欲的な表現に挑んだ〈蝶の居て世界が滲むのがわかる〉を特選に。「世界が滲む」は多義的な詠みを誘ってくる。滲みつつありながら、険しく隔たっている今を象徴するようでもある。救いの蝶がもうじき舞い始めるだろう。
 金子先生を偲ぶ句もたくさん寄せられたが、とってもシンプルな〈冴え返る兜太先生のサインペン〉をいただいた。ああ、そうだったなあ、気さくなサインペンの先生。装蹄師という珍しい題材を詠んだ〈たんぽぽを真っ直ぐに来る装蹄師〉にも魅かれた。馬の気配がたんぽぽとともに匂ってくる。
 初の兜太通信俳句祭を、みなさんの顔を思い浮かべて楽しんだ。次はリアル再開で!

【松本勇二選】
 紅梅や悲しい時の集中力 芹沢愛子

 てのひらにくまなく青空青鮫忌 大髙洋子
 百日紅子孫持たずも先祖をり 野口思づゑ
 師の反戦物の形に残る熾 黒岡洋子
 軽やかに湯の沸く音や春一番 わだようこ
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子
 えび天の泡しゅんしゅんと春が来た 船越みよ
 遠雷や児童労働味のチョコ 伊藤清雄
 新しい光の住んでいる巣箱 小松敦
 ホスピスの渡り廊下に在る朧 武藤幹
 雪は膝下に尉鶲ピュッと飛ぶ 村松喜代

 〈紅梅や悲しい時の集中力〉を特選でいただいた。六十有余年生きてきた。二十代での三歳上の兄の死はとても悲しかった。自分が一番悲しいと思っていたが、自分に子供が出来てあの時一番悲しかったのは両親であることに気付いた。あの時の両親が取った様々な行動はまさに掲出句そのものであった。作者の洞察力を称えたい。起伏の少ない季語紅梅の斡旋は、切ない真実を淡々と書こうとした意志の表れなのであろう。静かなフォルムであるが句に血が通っている。

【武藤鉦二選】
 自然死でした鴇色の蒲団干す 若森京子
 マスク外してスマホに映す表情筋 遠藤路子
 師の反戦物の形に残る熾 黒岡洋子
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子
 三・一一終わらず子には恋人 小林育子
 金縷梅やことばほぐれてくるように 横地かをる
 春の水さながらの片えくぼかな 佐竹佐介
 春の水湧く原発のほうへまた 三枝みずほ
 まんさくさきしか兜太師よ奥様よ 森鈴
 引鴨の沼は微笑の昏さかな 船越みよ
 ふきのとうは鍵のきらめき谿暮らし 宮崎斗士

 特選は〈自然死でした〉。この世あの世の境や敷居など無いのではなかろうか。深い哀悼の意を込めながらも、その生涯と大往生を讃える心情が鴇色の蒲団に表れている。この蒲団が実際はどのような色合いだったにしても、作者の心の中では鴇色だったに違いない。喪中ながら、冬の晴間の鴇色がやわらかい。
 鋭く繊細な感覚の句と、構えない軽やかな表現の句が多くなっていることを新たな海原の流れとして喜んで見ている。
 一方で、「実」が薄れてゆくのではないか、兜太先生選のあった頃の土の匂いの剛の句が少なくなってゆくのではないかなどと、高齢の石頭などは少々寂しく感じることもないわけではない。

【茂里美絵選】
 蕗の薹少年シュールな風の時代 三浦二三子
 青すぎてたいくつな空狐罠 北上正枝
 こだまきくそのようにして春の日は 三枝みずほ
 記憶とはこのたなごころ鳥雲に 伊藤淳子
 春寒や言葉に愛を入れたくて 遠藤路子
 冬木の芽たとえば意思とか祈りとか 上田輝子
 半日は二人それぞれの冬日向 森武晴美
 笑わない男流氷見て笑う 柳生正名
 文字たちの清潔な部屋寒の星 わだようこ
 やすやすと人は吹かれて春逝くなり 伊藤淳子
 引鴨の沼は微笑の昏さかな 船越みよ

 特選の〈蕗の薹〉超現実主義に傾くしかない、現況下の少年像。季語と「風の時代」が言い得て妙。〈青すぎて〉孤独なるが故に仕掛けた「狐罠」。誰を捉えたいのかと。〈こだまきく〉穏やかさが、逆に心の空白さを際立たせる。〈記憶とは〉「記憶」の語に、兜太師の姿が強烈に浮かび上がる凄さを誰もが感じたのではないか。〈春寒や〉本当に癒されます。〈冬木の芽〉言い過ぎ感はあるが共感も。〈半日は〉ソーシャルデイスタンスをスマートに表現。〈笑わない〉ゾクっとする程、分かる。心の底の虚無感。〈文字たちの〉作者の純粋さに惹かれました。〈やすやすと〉人間の弱さへの叙述の巧みさ。「春逝くなり」で更に。〈引鴨の〉沼の静謐、温かさの楚辞が適切。全国の海原人との交流を改めて嬉しく思います。

【柳生正名選】
 戸袋にふはりと空気春近し ダークシー美紀

 山削る重機の音よ母の顔 森田高司
 庭石に白菜干して青鮫忌 長谷川順子
 着ぶくれを解いても羽後は脱げないぞ 武藤鉦二
 九十路ここそじよろし紙の雛に囲まるる 鱸久子
 おんひらひらウルトラマラソンの途中 野﨑憲子
 師はいまも溲瓶洗うや冬銀河 大西健司
 「白蝶の画像をすべて選択して下さい」 植朋子
 太陽が真上げんげん束ねられ 小西瞬夏
 たんぽぽを真っ直ぐに来る装蹄師 鳥山由貴子
 天城路やバス停の名はかたつむり 石川義倫

 特選〈戸袋に〉、雨戸をあけ戸袋内の空気の動きを感じている。日常に詩を発見。次点〈着ぶくれを〉風土性とそこに棲み付く気概。最近の海原句に欠けていないか。〈山削る〉母俳句でもこれなら。重機との取り合わせが新鮮。〈庭石に〉忌日が日常に溶け込むさまに共感。〈九十路よろし〉雛祭の空気感を肌で感じ。〈おんひらひら〉一茶の句にもある金毘羅さんの真言でお遍路の姿も浮かび……。「爆心地のマラソン」を連想。〈師はいまも〉追悼句として。賢治の世界も感じ。〈太陽が〉春の太陽を実感。〈白蝶の〉デジタルな感触を巧みに俳句化。〈たんぽぽを〉競馬好きなこともあり素直に読めた。〈天城路や〉バス停の標識を這っている? ゆったりとした時間。
 全体を概観して、良質の句揃った一方、もう一歩「攻めた」作品と出会いたいと……。

【山中葛子選】
 おんひらひらウルトラマラソンの途中 野﨑憲子
 臘梅の一途に光縫う産衣 中野佑海
 湧き水ぽこぽこ蒲公英くぐり田んぼぬけ ナカムラ薫
 蕗の薹少年シュールな風の時代 三浦二三子
 秩父へと雲は白狐と翔く二月 山下一夫
 春泥をつけるだけつけ妻の前 松本勇二
 光年やいまさらさらと春のからだ 若森京子
 耳鳴りに明日のかもめを描き直す 木村リュウジ
 龍勢花火真っ逆さまに冬に入る 黒岡洋子
 師居ませり菜の花を連れ利根遥か 篠田悦子
 たんぽぽを真っ直ぐに来る装蹄師 鳥山由貴子

 特選句〈おんひらひら〉走り続ける谷佳紀さんへの追悼句か。句集名を思う、「おんひらひら」の「おん」とは、死者を呼び寄せるシャーマンの発語のようでもあり、また恩のようでもある。
 〈臘梅の〉臘梅の花の命が美しい。〈湧き水ぽこぽこ〉勢い盛んな春の息吹。〈蕗の薹〉蕗の薹の野生と、非日常的な少年との対比が鮮やか。〈秩父へと〉秩父の天空をゆく白狐の艶めき。〈春泥を〉俳諧味たっぷりな夫婦愛。〈光年や〉宇宙感覚ゆたかなる映像の言葉。〈耳鳴りに〉老化を体感する映像力の妙。〈龍勢花火〉秩父事件などが蘇えるインパクト。〈師居ませり〉兜太師が鮮やかに立ち現れてくる叙景の遥けさ。〈たんぽぽを〉ドラマチックな装蹄師の登場だ。
 「兜太通信俳句祭」参加は、俳諧自由の命の美しさを頂く感謝そのものです。

【若森京子選】
 青ざめた少年朧のサンドバッグ 榎本愛子
 臘梅の一途に光縫う産衣 中野佑海
 夜の梅おとこは淋しくて老ける 河西志帆
 平安時代春の木は飛べていた 大沢輝一
 春寒や言葉に愛を入れたくて 遠藤路子
 蝶覚めるそのひとひらを修羅という 茂里美絵
 不要不急いつか鯨を見に行こう 室田洋子
 まんさくさきしか兜太師よ奥様よ 森鈴
 ふきのとうは鍵のきらめき谿暮らし 宮崎斗士
 水少し急ぐさすらい針魚来て 山中葛子
 折り紙折る雪ひらの舞う時間のように 阿久沢長道

 好句が多くて迷いました。特選の〈青ざめた少年朧のサンドバッグ〉は現代社会の不気味な不安定な世相を詩的に表現しています。少年の怯える青ざめた表情が浮かびます。〈平安時代〉「平安時代春の木は飛べていた」少し衝撃的でした。平安時代のロマンの詩歌を吟ずる人達はきっと春の木々を飛ばしていたのではと一瞬時間をすりのぼりました。兜太忌の句が沢山ありましたが、お二人の好きだったまんさくの季節になると秩父を思い、先生御夫妻を思います。〈まんさくさきしか兜太師よ奥様よ〉を採りました。
 コロナで開催出来ない大会をこのような紙上句会にして下さり感謝致しております。

以上

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