アンケート結果:2024年4月「海原オンライン句会」

海原オンライン句会では、参加者の要望をもとにして、随時アンケートを行っています。みんなに聞いてみたいテーマがあれば、どんどんご意見・ご要望をお寄せください。

2024年4月「海原オンライン句会」アンケート
Q:もしもあなたが中高生や大学生から「俳句のどんなところが楽しいですか?」
 と聞かれたら何と答えますか?〈任意回答・順不同〉

〇自分が生きている「いま」「この瞬間」を言葉で残すことができる。

〇言葉に出来ない事でも句に出来る。素通りしていたことに足を止める。日本語の美しさ。他いろいろ。

〇自分の気持ちや言いたいことがピタッと五七五に収まった時の「快感」とそれを誰かに共感してもらえた時の「嬉しさ」。自分自身の無意識の領域にまで降りていくことができること。自分以外の人と深く出会えること。

〇日常に発見があるよ。

〇今ここのわたしを表現できます。

〇この一行詩は例え失敗をしたとしても、直ちに元の場所からリセットできます。何度でも0地点からやり直せます。それも直ちにそれが出来ることです。もし小説ならどうでしょうか?構想10年、執筆20年、もしこの小説が失敗したらどうでしょうか、世間から全く顧みられなかったとしたら、作者は直ちに元の地点に還れるでしょうか?おそらくその精神力は残っていないでしょう。それが俳句なら瞬時にもとの場所に立ち帰ることができます。こんな爽快で快感に満ちた文芸は他にはないでしょう。

〇観察するようになり、対象を知ることができる。知らなかった側面を知ったときの喜び。世界が広がる(マクロ的にもミクロ的にも)。

〇自分の一瞬の感動を閉じ込めることができるから。

〇思想でなく、言葉だから。思想は有益だが(だから?)つまらない。言葉は無益だが(だから?)面白い。

〇分からない所。人それぞれの感性によって評価が違う所。

〇短い言葉によって無限の表現が可能になるから。

〇何かを生みだすのは苦しいし難しい。でも、頭の中や胸の内でふつふつと湧き上がるものを言葉に変えるパズル遊びのような楽しさがある。それは叫びたいほど強い思いかもしれないし、ただもやもやとした訳の分からない感情かもしれない。俳句はそれをじっくり見つめる機会を与えてくれる。次に、出来た俳句を読み返すことで、俳句で詠んだつもり以上の、自分でも気づいていなかった考えや気持ちを発見する嬉しい驚きもある。一粒で2度美味しい。おまけで、句会に参加すれば他人がどう自分の表現を解釈するかを聞くことができる。それも楽しい。他人を傷つけることもなく、場所もいらず何時間でもタダで遊んでいられる。こんな趣味は他にない。

〇毎日句作し、自分の生きた証=自分史として記録している。

〇「17文字の中に 自分の今の気持ちをどう表現するか、が楽しいから!」です。(それを 読者に如何に共感してもらえるか、が 大きなモンダイですけど・・・) 

〇言葉のサラダの試食会

〇考えている言葉で頭がいっぱいになって、嫌なことが追いやられる時間を持てるから。

〇短いところ

〇自分の思いを言葉にでき、短いので簡単だけど難しいところ。

〇気付いたことや思っていることを「俳句」の中に詠みますよね。それを読者として受け取って、そこにひとつひとつの物語が想像できること。そしてお互いに読み合って、たとえ同じことを詠んだ句であっても、お互いの感じ方が違うということが分かること。それが楽しいです。

〇67歳で初めて俳句を作りました。答えるには当事者適格に欠けています。が、名句をもつ俳人の多くが若いころから俳句に親しんでいるのを知り驚いている次第で、今回のアンケート、だいぶ気になり良い機会なので私なりに考えました。スポーツ観戦は競馬競輪など賭けを伴うものを除けば、観戦者はそのスポーツを体験しているかチャレンジしたい人です。文芸や絵画の世界は、製作者予備軍は鑑賞者であるのは当然ですが、鑑賞者(消費者)と製作者はあきらかに峻別しています。故にスポーツと文芸等への執着に若者の大きな隔たりがあるように思えます。ただし、俳句の世界はそれが一体です。であれば、スポーツ並みに俳句は広がるのでは。鶴の一声で鑑賞者の存在が薄い句会もあるのかもしれませんが、それは私が若いころイメージしていた「俳句は年寄りくさい」を想起します。つまり「誰でも何でも言え議論できる句会を紹介してとにかく行かせること」中高、大学生にそれが浸透すれば市場開拓は進むのでは。年少や若いころから俳句を始めた人の周りには、きっと「楽しい句会」の風景があったのではないかと…妄想する次第です。はて、どうなのでしょう。

〇広がりや深みのある景が十七音だけで表現できること。またそれを可能にしている日本語の素晴らしさを実感できること。

〇世代や性別を超えて感動を共有できるところ。

〇短く簡単に意思を伝えられる詩。(難しいですが)老若男女、紙とペンのみで楽しく過ごせる時間。 

〇自己表現 頭をやわらかく、自由な発想 そして削いでゆく

〇自句を投句してなんらかの評を頂けるところと先人の名句や他者の御句を鑑賞すること。

〇自分では思いつかないような言葉選びの句に出会った時、評価や選評を貰った時、など。

〇巧拙はともかく、手軽に自己表現ができるところ。

〇「Less is More(より少なくてより豊か)」なところ。

以上

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