「海原」ホームページと「俳句」に関連するインターネットの状況 小松敦

『海原』No.68(2025/5/1発行)誌面より

「海原」ホームページと
「俳句」に関連するインターネットの状況 小松敦

 こんにちは、「海原」ホームページおよびオンライン句会担当の小松敦です。3月号からは編集スタッフとして投句ハガキの整理も始めました。改めましてよろしくお願い申し上げます。
 今回は少々スペースを頂戴して、「海原」や「俳句」に関するインターネット状況についてご紹介いたします。ご参考になりましたら幸いです。

●「海原」ホームページ

 今「海原」冊子を手にこの文章を読まれている方の中には、「海原」ホームページを一度もご覧になったことがない、日頃ほぼ見ない、という方も多いと思います。えーっ!(笑)どうぞご安心ください。「海原」ホームページの内容は、基本的には冊子「海原」のダイジェスト版ですので読み逃すコンテンツはほぼ無いです。たまに、冊子に載せきれなかったエッセイや評論、金子兜太語録などを掲載していますので是非見ていただきたいですが、大部分は誌面からの抜粋です。
 というのも、「海原」ホームページ開設の主な「目的」は、来るべき「海原」の仲間たちに向けて、「海原」を知ってもらうこと。「海原」の広報活動が目的だからです。スマホやパソコンでのインターネット検索に慣れている世代は、俳句を学びたい、自作を発表したい、仲間が欲しい、という時、見本誌を取り寄せる前に先ず「ググる(インターネット検索する)」と思います。「海原」の俳句ってどんなだろう、自分の趣味に合うだろうか、と。かく言う私もそうでした。
 そこで、「海原」ホームページの「俳句」のコーナーには「海原秀句」「共鳴20句」「好作三十句」など主に俳句作品や寸評を、同人句集やイベント情報などは「海原衆」のコーナーに、エッセイや論評は「海原テラス」のコーナーに抜粋して掲載しています。
 さて、皆さまに「お願い」です。ご自身は普段見なくても、ほかの人にはどんどん宣伝をお願いいたします。お友達や同僚に、親戚・子供・孫・ひ孫、メールの署名欄に、趣味紹介の折に是非 https://kaigen.art/ を添えてください。あるいは「海原 俳句」でインターネット検索してね、と。
 なお「海原」ホームページへの導線として、インスタグラムやエックス(旧ツイッター)も公開しています。
・「海原」インスタグラム https://www.instagram.com/kaigen_haiku/
・「海原」エックス https://x.com/kaigen_haiku

●「海原」オンライン句会

 句会場まで出かけて行くのがなかなか難しいという方もいらっしゃいます。そこでもっと手軽に参加できる句会の場を作ろうと始めたものです。「海原」に所属していない方も大歓迎。新たな仲間づくりの場にもなっております。
 事前にウェブ上で投句・選句まで済ませ、ミーティングツール「Zoom」を使って合評会をやっています。オンラインとはいえ、リアルタイムな合評でしか味わえない驚きや発見が楽しいです。メンバーは入れ替わり立ち代わりしながらも、毎月30〜40名の参加があり、約半数は「海原」以外からの参加です。
 「オンライン句会」でインターネット検索するとすぐにリンクが出てきますので、こちらもどうぞご覧ください。

●WEB版『現代俳句』

 「海原」同人の柳生正名氏が編集長をお務めの一般社団法人現代俳句協会の機関誌『現代俳句』。冊子版『現代俳句』のほかに、ウェブ版があることはご存じだと思いますが、このウェブ版は、冊子版のダイジェストではありません。冊子版とはまた違ったコンテンツで『現代俳句』をより充実させる内容と構成になっており、見ないと損です。
 「海原」メンバーによる執筆掲載も頻繁です。2024年9月号以降はパスワード無しで閲覧できますので、是非ご覧の上、こちらもどんどん宣伝しましょう。
・WEB版『現代俳句』一覧ページ https://gendaihaiku.gr.jp/page-11831/

●注目ウェブサイト

「セクト・ポクリット」
 堀切克洋氏が運営するこのサイトの「コンゲツノハイク【各誌の推薦句】」では、毎月いろんな結社の句が読めて面白いです。各結社ホームページのリンクもついてます。このコーナーには、「海原」の俳句も「海原秀句」や「好作三十句」からピックアップして掲載しています。また同サイト「ハイクノミカタ」のコーナーには「海原」同人の月野ぽぽなさんが執筆されたエッセイなどもアーカイブされていますので、是非見てみてください。

俳句同人誌「KENOBI」
 小川楓子氏、黒岩徳将氏、寺沢かの氏、塩谷人秀氏による同人誌。黒岩氏による谷(佳紀)さんについてのエッセイが載っていたりします。

「遊牧俳句会」
綺麗なウェブサイトです。〈遊牧のごとし十二輌編成列車 兜太〉

「週間俳句」
「BLOG 俳句新空間」
いずれも老舗です。

「鬣TATEGAMI」
 「海原」同人水野真由美氏が編集委員の季刊・俳句誌「鬣」のホームページです。バックナンバーをPDFで全ページ読むことができます。

 ほか、ウェブサイトではないですが、堀田季何氏が主宰する「楽園俳句会」は、ほぼデジタル化されており、投句はウェブフォーム、年6回の会誌は電子媒体、紙媒体は総集編を年一回発行するのみとのこと。当「海原」については個人的にはアナログ上等!と思っております。但し「投句」フォームなど部分的なデジタル化は編集部で相談しながら追々検討していきたいと思います。

   ◇

 生まれたときからインターネット環境が当たり前の「Z世代」以降には、「デジタルネイティブ」ならではの新たな価値観が生まれつつあります。例えば「デジタル孤独」から脱却し「画面」ではなく「現実世界(リアル)」での交流を求め、「過少消費コア(モノを大事に使うこと)」で「ミニマルな贅沢」を尊重するといったスタイルです。何を言いたいかというと、世代は何周かして、今やこのミニマルで過少消費な「俳句」が人間同士のリアルな交流もできる贅沢な遊びであり、実は最高にカッコいい、ということです。特に、金子兜太「俳諧自由」を体現している「海原」は格好の「遊び場」になるはずなので、ますます大事にしていきたいと思います。ご協力のほどお願い申し上げます。

▽小松敦(こまつあつし):1971年北海道帯広市生まれ。神奈川県相模原市在住。2010年「海程」入会、2020年第2回海原新人賞、現在「帆の衆」同人。

~ 各サイトのアドレス一覧 ~
●「海原」ホームページ https://kaigen.art/
・「海原」インスタグラム https : //www.instagram.com/kaigen_haiku/
・「海原」エックス https : //x.com/kaigen_haiku
●「海原」オンライン句会 https : //kaigen.art/online/
●WEB版『現代俳句』 https : //gendaihaiku.gr.jp/
・WEB版『現代俳句』一覧ページ https : //gendaihaiku.gr.jp/page-11831/
●注目ウェブサイト
・「セクト・ポクリット」 https : //sectpoclit.com/
・俳句同人誌「KENOBI」 https : //note.com/kenobi2024
・「遊牧俳句会」 https : //youboku-haikukai.com/
・「週間俳句」 https : //weekly-haiku.blogspot.com/
・「BLOG俳句新空間」 https : //sengohaiku.blogspot.com/
・「鬣TATEGAMI」 https : //tategaminokai.sakura.ne.jp/

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