第7回 海原金子兜太賞

『海原』No.73(2025/11/1発行)誌面より

第7回 海原金子兜太賞

【本賞】
田中信克「消えてゆく」


【奨励賞】
小松敦「現像」
鳥山由貴子「迷蝶図鑑」

 第7回「海原金子兜太賞」は、応募作品38編の中から、上記三作品の授賞が決まった。
 応募作品数は前年とほぼ同数で、例年にも増してバラエティに富んだ作品が集まった。温暖化の影響が体感として身にしみた夏を経て、世界はますますエゴイズムのぶつかり合う流動体になりつつある。俳句で何をどう詠むか、さまざまな表現方法に挑戦した作品も多い。詳細は、選考座談会をご覧いただきたい。
※選考座談会および選考委員の感想は『海原』本誌でご覧ください。

◆選考委員が推薦する5作品◆

【本賞】
田中信克「消えてゆく」

廃村のここが入り口蜘蛛ふたつ
誰も戻らぬ山百合がきれいだね
蝸牛が這うよ無縁の墓地になるよ
廃線軌道しずかに夏野昏れ残る
跨線橋から夕陽の凋落ってこんな
朝顔の青があふれて廃校舎
壊れた黒板七色で「ありがとう」
窓に夕凪だれも被害者とは言えぬ
明日からは名の無い村として蛍
陰画には家族の記録薔薇の雨
溽暑一日いちじつ監視カメラがかなしいか
灼けていて昔日のことトタン屋根
炎天直下浅黄斑蝶の翅ひとつ
棄てられた鳥のかたちに捕虫網
「ねぇ君」と不遜な真顔で蟇蛙
見つめあうそんな行逢神といて
追憶と追慕のあわい木下闇
被曝線量わすれていつか遠い空
過去と過疎とろりと流る行潦
廃液に魚影が透けて油照り
選挙ポスター蒼く薄れてゆく笑顔
濁世とは風にゆらりと蛇の衣
かつて花街昭和電線アスファルト
あの人の死後と戦後と合歓の花
いのちみじかしこのかなかなを聴きとおす
晩夏燦燦葉脈満ちて骨ばかり
大夕焼このふるさとになにもない
月見草ふるえて電波あふれだす
夏銀河そのまま朽ちてゆく時間
消えてゆく村は白膠木の花盛り

【奨励賞】
小松敦「現像」

汗乾くテトラポッドに波密か
街旱 二十代の五年間
芋虫の黙々と今食べている
虫も子も夜のとうもろこし畑
白線を引く冷まじく真っ直ぐに
街灯の明かりに吹雪く少年期
小春日に浸して食べるパンの耳
目の奥に残雪よく似ていると言われ
海明けて雲と電線ばかり撮る
蒲公英と小さな人を現像す
リラ冷えの全巻セット未開封
焼き増して渡しそびれた花盛り
母猫の母猫はまだ恋の猫
ジーパンを丸めた枕蘖ゆる
片恋の幹まで緑ミモザの木
明くる朝前足生えて寡黙なり
未来から助けに来ない夏休み
くっついた日記のページ青みどろ
はまなすの花誰よりも愛読者
青岬父母になるずっと前
空蝉に地声で話しかけられる
ハンカチに臍の緒の袋が三つ
光るもの咥えて夏の果てに越す
一面の玉ねぎ畑より 草々
音楽が止んだら座る曼殊沙華
親族の集合写真天の川
湯たんぽに足を伸ばして海に触れ
撮った子は写っていない北狐
ネガフィルム透かせば昏き雪まつり
アルバムのこれより未来春北風

【奨励賞】
鳥山由貴子「迷蝶図鑑」

感情移入かなかなかなの周波数
名をつけて蠅取蜘蛛を飼い馴らす
建築模型ステキに光る蜘蛛の糸
瘡蓋をはがす誘惑青無花果
完全燃焼げに美しき毛虫かな
すでに有耶無耶きみにうつせみの質問
無蓋貨車わたしのなかの草いきれ
やぶからし思考回路にびっしり
硝煙反応ジャコウアゲハを追いつめる
見おぼえの全家商店白雨の街
架空都市氷柱に鍵と錠
マダガスカルジャスミン犯罪心理とは
有刺鉄線どこまでも風死せり
蠅取リボンぼくたちの軽佻浮薄
迷蝶図鑑白南風にとぶ硫酸紙
湖に向く野外劇場水陽炎
悲観論者片陰にポスト・イット
西日の非常階段だれかとすれ違う
輪廻転生龍眼口中を転ぶ
はてしなき欲望のごと麻婆茄子
不条理劇八月の椅子軋ませて
夏果の抽斗どれも有象無象
不可逆的日暮からすうりの花
暗闇を飛びかうことば与那国蚕
蚊帳吊草風の擬態かもしれぬ
鏡文字の少年夜の時間旅行
車輌基地真っ逆さまに白鳥座
たとえば不在証明としてホタル
深層心理星降るように崑崙花
短夜の楔形文字で書く呪文

◆全応募作品から選考委員が選んだ推薦15句

武田伸一
マネキンの混み合ふ倉庫秋黴雨 3「日常」
はんかちの木の花降るご海容ください 5「絶唱」
冬灯書くとは紙を汚すこと 9「詠むことの反撃」
「僕は」と書きくすぐったくて水温む 11「詮もなし」
雪搔いて搔いてぷよっと膝に水 12「老境自在」
御三家のプロマイド並べて夜長 17「夕べの家族」
西日の矢もう少年じゃない仕草 18「夏の跡」
熱帯夜こわい未来の本を読む 20「木斛の家」
過去と過疎とろりと流る行潦 23「消えてゆく」
秋蝶に風のくらがり峠かな 26「腹話術」
白線を引く冷まじく真っ直ぐに 28「現像」
指牢のすきま蛍の灯が逃げる 30「雑炊」
とおりゃんせしたりされたり開戦日 31「しずかな水位」
樹の下に石の椅子ある晩夏かな 36「海を見下ろす町」
不条理劇八月の椅子軋ませて 38「迷蝶図鑑」

田中亜美
たいくつは茱萸を抓んでみたけれど 3「日常」
合歓の下眠れば見える向う岸 6「風の君と」
空洞の街渡りゆく夏の蝶 8「沈黙を灯して」
無間の驟雨口へ拳骨突っ込んで 10「ふをんな」
人は死ぬ干潟はすぐに干涸びる 11「詮もなし」
青麦や硝煙遠き絹の道 13「旅人」
旧道の街に初秋と迷い込む 16「ピーカン娘」
少年は灰色の大人夏の月 20「木斛の家」
抱卵の燕真上に救命ヘリ 21「白いブラウス」
嬰は花年の差九十七・五 24「嬰は「花」」
蒲公英と小さな人を現像す 28「現像」
籐椅子に深くもたれていた他郷 30「雑炊」
しろながすくじらであればひとりもいい 31「しずかな水位」
やわらかき朝に生まれて蝶々は 36「海を見下ろす町」
霧流れ霧やすむ村朝餉の火 37「霧流れ霧やすむ」

遠山郁好
郷に入り父母を守れば山笑う 2「泣き笑い人生」
秋空にほぐるる雲や父送る 3「日常」
麦秋やシャツ引っ張って笑うなり 4「垂水区の「本の森」付近を歩く」
とぎれとぎれの絶唱あなたは種を蒔く 5「絶唱」
眼下盛夏稜線こぼさぬよう緑 7「せん妄の森」
良夜かな独りでめくる楳図かずお 10「ふをんな」
「僕は」と書きくすぐったくて水温む 11「詮もなし」
一筋の奥羽山脈蛇に声 18「夏の跡」
シマウマの隣にしゃがむかくれんぼ 20「木斛の家」
病室の素足になじむリノリウム 21「白いブラウス」
追憶と追慕のあわい木下闇 23「消えてゆく」
ついていた『た』のはるかなり螢よ 24「嬰は「花」」
逆縁の寝息のふっと夜の枇杷 26「腹話術」
白線を引く冷まじく真っ直ぐに 28「現像」
しろながすくじらであればひとりもいい 31「しずかな水位」

堀之内長一
マネキンの混み合ふ倉庫秋黴雨 3「日常」
綿虫やたぶん幼年期のとびら 6「風の君と」
鉄塔の傾くたびに夏の雲 8「沈黙を灯して」
流れ弾に死んだ子砂漠に赤い花が咲いた 9「詠むことの反撃」
もくれん散る「もってけ墓場まで」と言われ 10「ふをんな」
深秋の手をまた洗うまた洗う 11「詮もなし」
死に体はぼったり落ちてソフトクリーム 12「老境自在」
ピーカン娘が憂いを含み秋に居る 16「ピーカン娘」
極月や愛犬の待つ階下まで 21「白いブラウス」
フルートに触れる唇冬かもめ 22「深深」
胸中に糸遊ありて腹話術 26「腹話術」
羊羹を酒の肴に生身魂 27「弥撤の鐘」
蠅帳の穴から見える遺品かな 30「雑炊」
こめかみに桜が侍りいて国家 31「しずかな水位」
霧流れ霧やすむ村朝餉の火 37「霧流れ霧やすむ」

宮崎斗士
溺れる者が溺れる吾に手を延べ朧 5「絶唱」
子を亡くし瓦礫に男剥がれずいる 9「詠むことの反撃」
「僕は」と書きくすぐったくて水温む 11「詮もなし」
縷紅草対岸にいて戦禍をおもふ 15「白紙の一冊」
仲良くしても良いと答えよ新茶の香 16「ピーカン娘」
夏蝶ふれるくちびるの葉のやうな 17「夕べの家族」
雨後の黒揚羽また現世に戻される 18「夏の跡」
もう左右対称ではない白いブラウス 21「白いブラウス」
フルートに触れる唇冬かもめ 22「深深」
「ねぇ君」と不遜な真顔で蟇蛙 23「消えてゆく」
音楽が止んだら座る曼珠沙華 28「現像」
蛇苺うしろの夜はもっと広い 30「雑炊」
生き様は誇大広告こほりみず 33「正義」
全身がもう流木で卯の花腐し 35「さえずりつぶやき」
たとえば不在証明としてホタル 38「迷蝶図鑑」

柳生正名
基督の働き蟻と違うぼく 4「垂水区の「本の森」付近を歩く」
眼下盛夏稜線こぼさぬよう緑 7「せん妄の森」
あの世から見ればこちらが火事場です 8「沈黙を灯して」
「木が殺していた」と迷彩服を子が恐れぬ 9「詠むことの反撃」
「僕は」と書きくすぐったくて水温む 11「詮もなし」
補聴器を外す水母の水族館 12「老境自在」
虫干しや一冊は白紙の死没者名簿 15「白紙の一冊」
薄氷はカフカの城へ通せんぼう 17「夕べの家族」
一筋の奥羽山脈蛇に声 18「夏の跡」
春三日月この肩幅のままがいい 22「深深」
春爛漫口角を上げ紅を引く 25「空気の流れ」
「サザエさん通り」に甘藷いもを焼く匂い 29「Reality」
白鳥の近づけば後ずさる五色沼 34「身空」
溽暑かなバベルの塔に外階段 36「海を見下ろす町」
無蓋貨車わたしのなかの草いきれ 38「迷蝶図鑑」

◆候補になった14作品の冒頭五句〈受賞作を除く〉

2 泣き笑い人生 故・山田哲夫
夏家族談笑 遠い昭和の午後
失笑を買いし貧 麦飯隠せずに
木枯らしもめげずに耐えし含み笑み
郷に入り父母を守れば山笑う
父母は真綿 苦笑の我の側

3 日常 小西瞬夏
くちなはいちごだあれもかえつてこない
身ぬちのよぢれ朝顔のひらく前
十薬を踏んで少女の生ぐさし
白萩を集めて母を零しけり
野分雲マネキンに目のなかりけり

5 絶唱 黒岡洋子
つゆ草つき草汝が文字の声を聞く
短夜の名残りの香とも薄葉紙
穏やかに濃い闇のあり鮎の川
冬瓜煮る面影橋を過るころ
昼月は水母うしがえる鳴き交わす

8 沈黙を灯して 木村寛伸
老いの春街の墓石が夢を見る
春の闇子守唄さえ泣きだした
春は割れフェイクニュースの耳ごこち
夢ひとつノイズに喰われ黄砂かな
タワマンの影ふみ合って春の昼

9 詠むことの反撃 中村晋
壁の弾痕父なくガザの西日といる
焦げた本を焦げた手に焦げた弟よ
子を亡くし瓦礫に男剥がれずいる
戻ると根こぎのオリーブ畑だった
カナリア追い境界を越え撃たる

10 ふをんな 有馬育代
仔猫どこダンボール箱流れゆく
ウルトラマン去りて片付け油照り
真葛原発光どこまでも東京
鯨の目脂マイクロプラスチック混じる
噂吹き込まれ風船限界のうすさ

11 詮もなし 楠井収
惜しげもなくいのちを使い竹の春
やもめにも慣れて目刺を焦がしたよ
生きて佳し蕗味噌ゆっくり練るも佳し
仮寝して気怠く思う藤と思う
人は死ぬ干潟はすぐに干涸びる

12 老境自在 船越みよ
本閉じて二人に戻る春炬燵
春の雷鍵箱開ける鍵探す
着所寝を猫またぎゆく花ぐもり
真珠貝のポーズ子猫とストレッチ
靴底のがばと剥がれて春疾風

14 点鬼簿プラスone 佐竹佐介
蝶つがふメアリー・スチユアートの忌の閨
滴れる春満月やラフアエロ忌
薄氷に爪立つニジンスキーの忌
ジヤン・ジユネの忌を囃してや囀れる
菫咲くギリシアの荒野バイロン忌

18 夏の跡 佐藤詠子
一筋の奥羽山脈蛇に声
大西日長老の背が伸びてゆく
老が老弔う里に子蟷螂
大花火争いのない天井画
鷺草は泣き声隠すおねえちゃん

19 海風の端っこ 安藤久美子
松の花校歌の歌詞の砂の道
鱚を釣る父に母ゆるやかに寄る
白い漁港浜大根の花に頬ずり
養花天我と書かれし土器の文字
夏怒涛釣り針は鹿の角から

24 嬰は「花」 鱸久子
嬰は花年の差九十七・五
桃の花乳歯をちらり覗かせる
六人の長女私は草の王
草の王歌い尽くした子守歌
星の夜青田大地に穂を孕む

26 腹話術 三好つや子
桜餅おとし処を知っている
胸中に糸遊ありて腹話術
一人こけ皆こける劇山笑う
金魚草保育園という世間
まれなるを競うナナフシナナフシモドキ

30 雑炊 河西志帆
宵越しの金よ米よと種袋
原子力とは関わりのなき蚊帳の中
茅の輪くぐる引き返してはならぬ
肝心な時にところてんで咽せる
はんざきや肩身を狭くしていたり

31 しずかな水位 ナカムラ薫
手のばせば子犬のような春の風
電線が窓に馴染んであたたかい
つちふるや人差し指がまた汚れ
手に負えぬ鍵束・扉・花の鼓動
こめかみに桜が侍りいて国家

32 ものの芽 山下一夫
一年生あいさつ確か花菜道
発表と拍手の反復山笑う
図書室からどこでもドア草青む
蝶々に番号を振りほめられた
先回りします親です葱坊主

36 海を見下ろす町 大池美木
やわらかき朝に生まれて蝶々は
朧夜のコンビニ距離がわからない
霞草束ね海を見下ろす町
サックスのパート野音に夏来る
夏至という字の中に住んでみる

(注)9番の作品には〈『物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集』に基づいて〉のサブタイトルが付く。

◆応募作品の冒頭三句〈受賞作・候補作を除く〉

1 デコピン日記(2024ダイジェスト) 藤好良
ドジャースオータニぼくのご主人1号弾さ 朧
無量無想2号は右へ蝶凜々
青き踏む松井ゴジラを越える5号弾

4 垂水区の「本の森」付近を歩く 豊原清明
蚊を払う忘れることはデッドボール
基督の働き蟻と違うぼく
働けず蟻じっと見て石磨く

6 風の君と 大髙宏允
あかときの砂丘のてっぺん二人だけ
沈黙の水平線の初日影
天地のかぜ生まれたか若菜摘み

7 せん妄の森 十河宣洋
眼下盛夏稜線こぼさぬよう緑
眺望の植田硬膜下血腫の奴が見る
血腫流し頭蓋に残る蟻の穴

13 旅人 小野こうふう
ユーラシアと真言ささやけば蜃気楼
東風吹かば匂ひのたちぬ世界地図
知らぬ間に我慢のかずの春を喰ふ

15 白紙の一冊 石橋いろり
水海月青白き容と心模様
冬の能登手つかずのブルーシート
縷紅草対岸にいて戦禍をおもふ

16 ピーカン娘 岡田奈々
水仙花親の憂いは子の笑い
菜の花畑青空という友といて
春待ちのソーラー時計あくび音

17 夕べの家族 北川コト
付いて来る子猫と握手塾帰り
薄氷はカフカの城へ通せんぼう
きちきちと手をつなぐやう白詰草

20 木斛の家 桂凜火
うぶごえは空耳ですか木の芽風
フラスコのうす紅開くや太古の蘭
神さまの石のぼり来よ黄金虫

21 白いブラウス 藤田敦子
平静は装うものか水中花
画像にダリア闇討ちの美しき
なにひとつ手離さぬまま夏に入る

22 深深 北上正枝
囀りや雀隠れに和の心
春三日月この肩幅のままがいい
桜はらはら少し色めく食前酒

25 空気の流れ 島村典子
春爛漫口角を上げ紅を引く
子ら巣立ち我が家は人の内裏雛
桜餅一口目から涙の味

27 弥撤の鐘 工藤篁子
南溟に百の島影沖縄忌
星祭り空と海とが睦みあふ
高楼に薫ゆる薫たき物星今宵

29 Reality 藤玲人
春耕の背に讃美歌の降り注ぐ
雄叫びの無くドローンの羽音して破壊
山雀も仲間と思う四十雀

33 正義 石川まゆみ
金婚や清きあの日の河鹿笛
句友らと渡りし線路草茂る
荷に手裏剣呼び止められし夏の旅

34 身空 松本直子
春の夜や太極拳す身空かな
余寒かな待ち時間過ぎ立読みす
風光る空に突き出てサンシャイン

35 さえずりつぶやき 小林育子
春暁のまだハミングのきこえない
囀りや老いた木のなんとほがらか
雉絶叫紅いハートをたずさえて

37 霧流れ霧やすむ 川崎千鶴子
散る桜残る桜に捉われて
春昼の上段に来る詐欺電話
春昼のふたりは齟齬のあちら向き

《これまでの受賞者》
■第1回(2019年)
 本賞:すずき穂波「藁塚」
 奨励賞:望月士郎「むかししかし」
 特別賞:植田郁一「褌」
■第2回(2020年)
 本賞:三枝みずほ「あかるい雨」
 奨励賞:小西瞬夏「ことばのをわり」
 奨励賞:森由美子「万愚節」
■第3回(2021年)
 本賞:大沢輝一「寒落暉」奨励賞:河田清峰「笈日記」
 奨励賞:三好つや子「力水」
■第4回(2022年)
 本賞:望月士郎「ポスト・ヒロシマ」
 奨励賞:ナカムラ薫「砂の星」
 奨励賞:三浦静佳「鄙の鼓動」
■第5回(2023年)
 本賞:佐々木宏「渋い柿」
 奨励賞:小西瞬夏「十指」
 奨励賞:河西志帆「もずく天ぷら」
■第6回(2024年)
 本賞:船越みよ「冬の想」
 奨励賞:松本千花「鬼灯が足りない」
 奨励賞:鱸久子「ふるさと・は」

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