『けむりの木』小西瞬夏 句集
俳句部員募集プールの底の青
素数あり一途に孑孑生まれけり
『めくる』『一対』に続く第三句集。
「あらかじめ巧みであることを熟知しているが故に、新たに出合う巧みが巧みとは感じられなくなる。だから、「あらかじめ巧み」であり続けるには、絶えず巧みさを更新し、上書きしなければならない。……この新句集に「あらかじめの巧み」を感じるということは、小西瞬夏が自身を絶えずアップグレードし続けていることのあらわれなのではないのか」(柳生正名の「解説」より)
■発行=現代俳句協会
■二〇〇〇円+税
■https://gendaihaiku.gr.jp/item/15229/