アンケート結果:2025年2月「海原オンライン句会」

海原オンライン句会では、参加者の要望をもとにして、随時アンケートを行っています。みんなに聞いてみたいテーマがあれば、どんどんご意見・ご要望をお寄せください。

2025年2月「海原オンライン句会」アンケート〈任意回答・順不同〉

Q:2月20日は金子兜太の忌日です・兜太と聞いて思うこと 、何でも自由にコメントください(好きな兜太句、印象的な句、自分にとって兜太とは、思い出、 感想、 疑問、等々)

○ 兜太ときけば温かい

○ 金子兜太のような字を書きたいと思います。金子先生は葉書に太い墨文字だけで書いてありました。筆マメな方でした。そのように人を励ましていきたいです。

○ 「曜変天目茶碗に濃茶兜太の忌 樽谷宗寛」の句に喝采! 金子兜太、とは 遥かなる人です。

○ 残された句でしか想像できませんが、一言でいえば「大きな方」だったのでしょう。

○ 金子兜太師の忌日に定着した名称はあるのでしょうか?「青鮫忌」、「白梅忌」…..。

○ おおかみに螢が一つ付いていた 梅咲いて庭中に青鮫が来ている 蛾のまなこ赤光なれば海を恋う 夕狩の野の水たまりこそ黒瞳 彎曲し火傷し爆心地のマラソン 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る 猪が来て空気を食べる春の峠 等々きりがない。

○ 金子兜太先生の、「おう!」という掛け声と、破顔が忘れられません。奥様の皆子様が亡くなられた直後の『海程』誌に、皆子様の写真が掲載されましたが、こんな素敵な笑顔の方のご主人金子兜太とはどんな人だろう、と興味が強くなり、それまで多忙を理由に不参加だった全国大会へ、そのときから万障繰り合わせて参加するようになりました。あのご夫婦のあり方に魅力を感じたのだと思います。

○ 俳句だけでなく全人格が偉大で、決して威張ることもなく自由な最高峰の人間でした。

○ 手元の歳時記にあった句の中では、どれも口美し晩夏のジヤズ一団、薔薇よりも淋しき色にマツチの焰、が特に好きです。

○ 人体冷えて東北白い花盛り

○ 涙なし蝶かんかんと触れ合いて、林間を人ごうごうと過ぎゆけり、谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな、暗黒や関東平野に火事ひと一つ、など『暗緑地誌』が好きです。

○ 兜太最晩年に「海程」に入りました。秩父道場の宴会の席で、朗朗と美声で「秩父音頭」を歌われたことを今でも鮮明に覚えています。いま、待望しているのは、「金子兜太戦後俳句日記」の第三巻。一九九四年以降の日記が未刊です。同時代を生きた兜太先生の晩年を追体験したいと願っているのですが・・・。

○ 当時刊行された金子兜太の評論本や句集が手に入りづらく、兜太研究のハードルになっていると思う。いずれ、評論をまとめた本(筑摩の全集ではごく一部しか掲載されていない)、全句集の文庫化などを手がけたい。

以上

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